見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東京建築祭2025:慶応大学、旧近衛師団司令部庁舎、他

〇東京建築祭2025(2025年5月24日~25日) そういえば、昨年、初めて東京建築祭に参加したのは今頃だったなと思い出して検索してみたら、今年も開催されることが分かって大喜びした。今年は5月17~18日の週末から特別公開が始まっていたが、17日は大雨だった…

史書への向き合い方/二十四史(岡本隆司)

〇岡本隆司『二十四史:『史記』に始まる中国の正史』(中公新書) 中央公論新社 2025.4 「二十四史」とは、中国の史書の系列(シリーズ)の総称である。おおむね歴代王朝を単位(ユニット)にして編纂を重ねた書物群で、合計24部が「正史」と見做されている…

2025年5月パレスチナデイ@東京ジャーミー

代々木上原のモスク「東京ジャーミー」のイベント「パレスチナデイ・チャリティーバザー」に行ってきた(昨年までは「パレスチナデー」だったので、表記がちょっと変わった)。午前中に行ったせいかもしれないが、1階(室内)のお店は食べ物は少なめ。小物や…

唯一無二の茶碗/黒の奇跡・曜変天目の秘密(静嘉堂文庫)

〇静嘉堂文庫美術館 『黒の奇跡・曜変天目の秘密』(2025年4月5日~6月22日) 工芸の黒い色彩をテーマとして、刀剣や鉄鐔など「黒鉄」とよばれる鉄の工芸品や「漆黒」の漆芸品を紹介するととも、中国と日本の黒いやきものの歴史をたどり、東洋陶磁の至宝、曜…

武士のイメージ/国宝の名刀と甲冑・武者絵(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 『国宝の名刀と甲冑・武者絵、特集展示 三井家の五月人形』(2025年4月12日~6月15日) 国宝の短刀2点『名物 日向正宗』と『名物 徳善院貞宗』をはじめ、重要文化財7点を含む刀剣、および蒔絵の拵などを一挙に公開する。と聞いても、私はあ…

絵巻と能の異類退治物語/酒呑童子ビギンズ(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『酒呑童子ビギンズ』(2025年4月29日~6月15日) 週末に見に行った展覧会、順番が前後するが、こちらから紹介する。実は前日、三井記念美術館の『国宝の名刀と甲冑・武者絵』を見に行ったら、同館所蔵の『酒呑童子絵巻』(根津美術館本…

栄泉堂のバター最中@宮城県銘菓

仙台銘菓、小豆餡にバターを加えた最中といえば、メゾンシーラカンスの「シーラカンスモナカ」。1回だけ頑張って行列に並んで購入したことがあるが、なかなか2回目の機会がない。 そう思っていたら、栄泉堂(伊具郡丸森町)の「バター最中」なら、茅場町にあ…

2025桜三昧

【gooフォトチャンネルから移行】2025年3月27日~4月12日まで。近所の大横川沿いの桜を中心に、上野の東京国立博物館の裏庭、金沢文庫(称名寺)、鎌倉の花の風景も含む。

2025年4-5月展覧会拾遺(2)

■山種美術館 特別展『桜 さくら SAKURA 2025-美術館でお花見!-』(2025年3月8日~5月11日) 毎年楽しんでいる「桜」展。今年は会期ギリギリの5月の連休中に訪ねた。冒頭には松岡映丘の『春光春衣』。川合玉堂、小野竹喬、山本丘人など、比較的写実的な春…

2025年4-5月展覧会拾遺(1)

■東京藝術大学大学美術館 相国寺承天閣美術館開館40周年記念『相国寺展-金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史』(2025年3月29日~5月25日) 確か4月29日に訪問したのだが、めちゃくちゃ混んでいた。私は年に数回京都に行くと、ほぼ必ず承天閣美術館に寄ってい…

家族と幸せのかたち/中華ドラマ『小巷人家』

〇『小巷人家』全40集(正午陽光、湖南衛視、2024年) 新作ドラマをいくつか挫折した後、半年前の公開である本作を探し当てて完走した。やっぱり正午陽光作品の安定感は抜群である。 舞台は蘇州、1970年代末。紡績工場の女工の黄玲は、成績優秀と認められて…

大河ドラマともに楽しむ/蔦屋重三郎(東博)

〇東京国立博物館 特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』(2025年4月22日~6月15日) 2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)との連携展。江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750-1797)の活動をつぶさにみ…

三屏風揃い踏み/国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図(根津美術館)

〇根津美術館 財団創立85周年記念特別展『国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図:光琳・応挙・其一をめぐる3章』(2025年4月12 日~5月11日) 毎年、この時期に公開される光琳の国宝『燕子花図屏風』に加えて、今年は応挙『藤花図屏風』、其一『夏秋渓流図屏…

次代を育てる/国立大学教授のお仕事(木村幹)

〇木村幹『国立大学教授のお仕事:とある部局長のホンネ』(ちくま新書) 筑摩書房 2025.4 韓国政治を専門とする木村幹先生の著作は『韓国現代史』『全斗煥』など、何冊か読んでいるが、今度は「大学教授という仕事」について書いたというので、へえ~(物好…

バチカンのミステリー/映画・教皇選挙

〇エドワード・ベルガー監督『教皇選挙』(TOHOシネマズ日本橋) ゴールデンウィークなので、話題の映画を見てきた。非アジア系の映画を見るのはむちゃくちゃ久しぶりだったが、評判に違わず、面白かった。 ある日、カトリック教会の最高指導者であるローマ…

国境を超える銅銭/歴史のなかの貨幣(黒田明伸)

〇黒田明伸『歴史のなかの貨幣:銅銭がつないだ東アジア』(岩波新書) 岩波書店 2025.3 経済史というのは、私にはやや苦手な分野なのだが、現代人の常識をくつがえす話がたくさんあって、たいへん面白かった。人類の歴史を振り返ると、政府が通貨供給を独占…

2025深川伊勢屋の柏餅

今日は1日、コタツを仕舞って、冬物のカーテンや毛布の洗濯、部屋の掃除に明け暮れた。 これは門前仲町の深川伊勢屋で買ってきた柏餅。こしあんとみそあん。餡も餅も、かなりボリュームがあるのだが、肉体労働の後だったので、一気に2つ食べてしまった。 ち…

2025年4月関西旅行:大和文華館、大阪市立美術館など

■大和文華館 特別展・没後50年『矢代幸雄と大和文華館-芸術を愛する喜び-』(2025年4月12日~5月25日) 観劇と展覧会めぐりを目的にした2泊3日の関西旅行。初日は同館を訪ねた。本展は、初代館長・矢代幸雄(1890-1975)の没後50年を記念し、矢代が蒐集し…

超未来への祈り/超国宝(奈良国立博物館)

〇奈良国立博物館 開館130年記念特別展『超国宝-祈りのかがやき-』(2025年4月19日~6月15日) 2泊3日の関西旅行で展覧会もいくつか回ってきたのだが、本展のクオリティと満足度はずば抜けていた。 奈良国立博物館は明治28年(1895)4月29日に開館し、2025…