2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
○吉見俊哉『ポスト戦後社会』(岩波新書:シリーズ日本近現代史9) 岩波書店 2009.1 最近、直近の現代史に真正面から取り組んだ本が目につく。それは、いわゆる「近代史」の枠組みでは、もう現在の社会状況を十分に論じ切れなくなっているためではないかと思…
○日本民藝館 特別展『日本の民画-大津絵と泥絵-』(2009年1月6日~3月22日) http://www.mingeikan.or.jp/home.html 松濤美術館から井の頭線で1駅、展覧会をハシゴ。滋賀県大津の名物「大津絵」と、安価な泥絵の具で描かれた「泥絵」を特集する。どちらも…
○松濤美術館 『素朴美の系譜-江戸から大正・昭和へ』(2008年12月9日~2009年1月25日) http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/index.html ものすごく見どころが多かったので、極力話題を絞ってレポート。冒頭の『熊野縁起絵巻断簡』(室町時代)を…
○千葉市美術館 岡山県立美術館所蔵『雪舟と水墨画』(2008年12月20日~2009年1月25日) http://www.ccma-net.jp/ 千葉市美術館のホームページによれば、岡山県立美術館は水墨画の展示を方針の一つとし、中国宋代、日本中世にまで遡る水墨画の名品を収集して…
○牧原憲夫『文明国をめざして』(全集 日本の歴史 第13巻) 小学館 2008.12 幕末から明治時代前期を論じる。私がこの時代に興味を持ったのは、つい3、4年前のことだ。それまでは、中学生程度の知識もなかったから、手当たり次第に目につく本を読んで、何を読…
○佐藤嗣麻子監督・脚本『K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝』 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13323/index.html 昨年末、たまたま本屋でポプラ文庫の江戸川乱歩シリーズを見つけ、この映画のことを知った。公式サイト(※音が出ます)の予告編…
○出光美術館 『文字の力・書のチカラ-古典と現代の対話-』(2009年1月10日~2月15日) http://www.idemitsu.co.jp/museum/ 古代から現代まで、多様な書の魅力に迫る展覧会。冒頭は漢字2文字や3文字を大書した禅僧等の扁額が並ぶ。それから、5~7文字の一行…
○たばこと塩の博物館 開館30周年記念特別展『おらんだの楽しみ方-江戸の舶来文物と蔫録(えんろく)』(2008年12月13日~2009年1月25日) http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html 暮れから楽しみにしていた展覧会。江戸時代、オランダ貿易を通…
○東京国立博物館 慶應義塾創立150年記念 特別展『未来をひらく福澤諭吉展』 (2009年1月10日~3月8日) http://www.tnm.go.jp/ 幕末明治の代表的知識人、福沢諭吉(1835-1901)の思想と活動を紹介する展覧会。ただし、最後に驚くべき「おまけ」が付いている。…
○永青文庫 冬季展『源氏千年と物語絵』(2009年1月10日~3月15日) http://www.eiseibunko.com/ どうなんでしょう、この展覧会タイトル。人によって反応は異なると思うが、私は、ああ、また源氏千年紀か、と思って、スルーするところだった。ところが、ふと…
○氏家幹人『殿様と鼠小僧:松浦静山『甲子夜話』の世界』(講談社学術文庫) 講談社 2009.1 平戸藩の第9代藩主、静山こと松浦清(1760-1841)の生涯を中心に、当時の世相を活写した歴史エッセイ。静山は幕閣での栄達を強く望みながら、志を果たせず、早々に…
○吉田裕『アジア・太平洋戦争』(岩波新書:シリーズ日本近現代史6) 岩波書店 2007.8 1941年の対米英開戦決断から戦局の推移、そして敗戦までを時系列順に論じたものである。小説ふうに登場人物たちに深入りすることは避け、各種の統計や文書に淡々と語らせ…
春・秋と違って、冬の京都はのんびりできていい。旅の2日目、3日目は「京の冬の旅」特別公開の寺社(◎印)を目当てに、洛南をまわった。 1/11 京都国立博物館~◎勝林寺(東福寺塔頭)~伏見稲荷・東丸神社~えびす神社 1/12 東寺(◎五重塔内陣)~◎安楽寿院…
○京都国立博物館 特別展覧会 御即位二十周年記念『京都御所ゆかりの至宝-甦る宮廷文化の美-』(2009年1月10日~2月22日) http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html 京都御所で歴代天皇が育まれた豊穣な宮廷文化の全貌をかえりみる展覧会。と聞いて、ふ…
○若狭歴史民俗資料館 新春テーマ展『地域の秘仏-若狭の信仰の歴史-』(2009年1月3日~2月8日) http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/rekimin/topics/theme0901.html 同じ仏像好きの友人から「小浜で『地域の秘仏』展がある」と聞いたのは昨年の秋頃だったろう…
年末年始を休養にあてたので、この3連休は遠出をしようと思った。福井県小浜市の若狭歴史民俗資料館で『地域の秘仏』展を開催中と教えてくれた友人がいたので、出かけてみた。そうしたら、雪のため、外は歩けず、列車は遅れ、ほとんど雪景色を見に行ったよう…
○吉見俊哉『都市のドラマトゥルギー:東京・盛り場の社会史』(河出文庫) 河出書房新社 2008.12 浅草、銀座、新宿、渋谷という4つの盛り場の分析を通して、都市の成立と日本の近代を論じる。1987年刊行。もとは80年代前半に著者の修士論文として執筆された…
○日本橋三越本店ギャラリー『田渕俊夫展』(2008年12月27日~2009年1月18日) http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/tabuchi/ 日本画家・田渕俊夫氏の「画業40年、東京藝術大学退任」を記念する回顧展である。院展初入選時の初期作品を含む「プロローグ」…
○川合康三選訳『李商隠詩選』(岩波文庫) 岩波書店 2008.12 むかし(学生時代)漢詩が好きだった。一語一語の印象が絵画のように鮮やかで、身体の奥から動かされるようなリズムは、口語体にも、日本古来の韻文(和歌・俳句)にもない魅力があった。有名な詩…
○東浩紀、北田暁大編『思想地図』Vol.2:特集・ジェネレーション(NHKブックス別巻) 日本放送出版協会 2008.12 2008年4月に創刊された『思想地図』は「叢書」NHKブックスの別巻であって、同時に「雑誌」を名乗るという、ユニークな出版物。第2号は「ジェネ…
○東京国立博物館 特集陳列『新春企画 博物館に初もうで』(2009年1月2日~1月25日)、その他 http://www.tnm.jp/ 今年も初詣は東京国立博物館から。公的機関の法人化には、いろいろ弊害があると思っているが、博物館が1月2日から開くようになったことだけは…
○村上春樹『アンダーグラウンド』(講談社文庫) 講談社 1999.2 年末、『戦後日本スタディーズ3:80・90年代』に載っていた遠藤知巳さんの「オウム事件と九〇年代」を読んだ。90年代にあれほど我々を震撼させたオウム真理教も麻原彰晃こと松本智津夫も、すっ…