見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

家族のかたち/中華ドラマ『喬家的児女』

〇『喬家的児女』全36集(東陽正午陽光、2021年) 新作ドラマの見たいものが途切れたので、気になっていた1年前の話題作を見てみた。中国ドラマファンにはおなじみ、東陽正午陽光の制作で、さすが期待は裏切られなかった。 始まりは1977年、南京市の陋巷に暮…

古筆・絵画の中のイメージ/西行(五島美術館)

〇五島美術館 特別展『西行 語り継がれる漂泊の歌詠み』(2022年10月22日~12月4日) 本展は、世に数点しか伝わらない稀少な西行自筆の手紙をはじめ、西行をテーマとした古筆・絵画・書物・工芸の名品約100点を展観し、中世から近代に至るまで、西行が時を越…

鎌倉殿の浄土庭園/永福寺と鎌倉御家人(神奈川県立歴史博物館)

〇神奈川県立歴史博物館 特別展『源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人-荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり-』(2022年10月15日~12月4日) 鎌倉・二階堂の永福寺(ようふくじ)跡に初めて行ったのは、鎌倉在住の友人に誘われた歴史散歩だったよう…

洞戸の地蔵菩薩立像(東京長浜観音堂)を見る

〇東京長浜観音堂 『地蔵菩薩立像(鞘仏/胎内仏)(長浜市高月町洞戸自治会蔵)』(2022年11月1日~11月30日) 何も考えずに立ち寄ったので、ケースの中のお姿を見て、おや、今期は地蔵菩薩像だったか!と新鮮に感じた。この施設は、湖北の観音文化の発信を…

「写生」へのこだわり/竹内栖鳳(山種美術館)

〇山種美術館 特別展・没後80年記念『竹内栖鳳』(2022年10月6日~12月4日) 没後80年を記念し、山種美術館が10年ぶりに開催する竹内栖鳳(1864-1942)の特別展。探してみたら、2012年に『没後70年・竹内栖鳳-京都画壇の画家たち』という展覧会が開催されて…

絶え間ない交流/惹かれあう美と創造(出光美術館)

〇出光美術館 『惹かれあう美と創造-陶磁の東西交流』(2022年10月29日~12月18日) 「展示概要」の文章がとてもよいので、その最後の部分をそのまま転記しておく――陶磁器は各時代で、互いの美しい装飾や技術に惹かれあって発展してきました。他の国や地域…

サッポロクラシックで晩酌

多事多端の週末が終わって、夕食に晩酌。 金土日と、2022フィギュアスケートNHK杯を3日間現地観戦するつもりで、チケットも札幌旅行のフライトもホテルも取っていたのだが、諸般の事情により断念したのである。 今年もいろいろドラマがあったようで、見たか…

葬儀私記(その2-2)

※葬儀私記(その2-1)の続き。 11/18(金)弟が世田谷北部病院から介護タクシーで母を連れてくるのを、私は久我山の介護施設で待った。到着してベッドに寝かされた母は、目も開かず、呼びかけてもほとんど反応を示さなかった。けれどもスタッフの皆さんが…

葬儀私記(その2ー1)

2022年11月20日に90歳の母が永眠した。父の例に倣って、その前後のことを書き留めておく。 父と母は2017年5月から武蔵境にある老人ホームで暮らしていたが、2022年2月に父が息を引き取った。以後、私は毎週末、1人暮らしになった母を見舞うようにしたが、新…

2022深川・富岡八幡宮の酉の市

在宅勤務を終えて買い物に出かけて、今日は二の酉だったと気づいたので、富岡八幡宮に寄ってみた。ここの酉の市は小規模で、参道の中ほどに4~5軒の熊手屋が身を寄せ合っているだけ。食べもの屋も、ベビーカステラの屋台が1軒出ていただけだった。 照明も暗…

引き裂かれる自己認識/アメリカとは何か(渡辺靖)

〇渡辺靖『アメリカとは何か:自画像と世界観をめぐる相克』(岩波新書) 岩波書店 2022.8 アメリカといえば、リベラルな民主党と保守的な共和党が交代を繰り返す二大政党制で、比較的分かりやすい政治形態だと思っていた。それが最近いろいろと混沌としてき…

迷妄を乗り越える/レイシズム(ベネディクト)

〇ルース・ベネディクト;阿部大樹訳『レイシズム』(講談社学術文庫) 講談社 2020.4 書店で平積みにされていたので、思わず手に取ってしまった。原著は1942年の出版で、日本語翻訳は何度か出ているが、本書は学術文庫のための新訳である。原題「Race and R…

2022年11月関西旅行:正倉院展(奈良国立博物館)

〇奈良国立博物館 『第74回正倉院展』(2022年10月29日~11月14日) 今年も正倉院展に行ってきた。前夜は奈良公園内のホテルに泊まったので、ぶらぶら歩いて、開館1時間前の8:00頃に到着したら、先頭から3組目だった。今年も完全予約制なので、もちろんチケ…

木場でうどん屋呑み

門前仲町の角打ち呑み屋で、ときどき一緒になるおじさんから、木場に日本酒の呑めるうどん屋があるという話を聞いたので、友人と行ってきた。「饂飩乃風 楽翔(らくと)」というお店である。 「ちょい飲みセット」の天ぷらともつ煮。どちらも注文を受けてか…

2022年11月関西旅行:茶の湯(京都国立博物館)

〇京都国立博物館 特別展『京(みやこ)に生きる文化 茶の湯』(2022年10月8日~12月4日) 各時代の名品を通して、京都を中心とした茶の湯文化を紹介する。展示替えを含め、出品点数は245件。質量ともにスゴい展覧会だと思うのに、いまいち盛り上がっていな…

2022年11月関西旅行:長等山前陵探し~義仲寺

■弘文天皇陵(長等山前陵)探し~新羅善神堂 大津市歴史博物館の『大友皇子と壬申の乱』展を興味深く参観したが、結局、弘文天皇陵に決まった「亀丘」がどこにあるのか、よく分からなかった。会場の隅で、スマホで検索してみたら、博物館のすぐ近所であるら…

2022年11月関西旅行:大友皇子と壬申の乱(大津市歴博)

〇大津市歴史博物館 壬申の乱1350年記念企画展(第88回企画展)『大友皇子と壬申の乱』(2022年10月8日~11月23日) 週末は1泊2日で関西旅行に行ってきた。このところ、公私ともに突発的なトラブルに見舞われ続けていて、旅行はあきらめようかと思ったが、い…

家族、大切なもの/中華ドラマ『消失的孩子』

〇『消失的孩子』全12集(愛奇藝、2022年) 舞台は中国南方の都市(撮影地は寧波)の団地。サラリーマンの楊遠は、妻の陶芳と9歳になる息子の莫莫の三人暮らし。5階建ての住棟は、2戸が1つの共用階段を使う造りで、楊遠一家は402号室に住んでいた。 冬至の朝…

味のある凸凹コンビ/中華ドラマ『唐朝詭事録』

〇『唐朝詭事録』全36集(愛奇藝、2022年) 全く注目していなかったドラマだが、本国でも日本のSNSでも評判がいいので見てみた。なるほど、なかなか面白かった。設定は唐の景雲年間(と第1話の字幕にある)、武則天の治世が終わり、中宗の復位を経て、同じく…