見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年11-12月@東京近郊展覧会拾遺

思い出せる範囲で、今年最後のまとめ。 ■日本民藝館 特別展『白磁』(2018年9月11日~11月23日) 朝鮮陶磁を代表し、民族独自の美意識や造形感覚を映し出すという白磁の特集展示。無地の白磁壺を中心に、辰砂文や鉄砂文、可憐な薄色の染付なども取り交ぜる。…

台湾旅行2018【おまけ】風景、食べたもの

台北に到着した初日(12/22)MRT中山駅からホテルに向かって、南京東路の商店街を歩いていくと、どの店の前にも、線香やお供物を載せたテーブルが出ているのが目についた。昔ながらのお店だけでなく、しゃれたブティックやカフェの前にもあって、道端で紙銭…

台湾旅行2018【3日目/最終日】鶯歌、国史館、迪化街

■鶯歌陶瓷博物館、鶯歌陶瓷老街 台湾旅行最終日。今年は18:25松山空港発の帰国便にしたので、ほぼ1日観光できる。しかし月曜日で、市内の博物館や美術館は休みは多い。そこで台北駅から電車(台鉄)で30分ほどの鶯歌へ遠征することにした。台鉄は「EasyCard…

台湾旅行2018【2日目】故宮博物院、淡水

■故宮博物院 2日目は朝から故宮博物院へ向かう。士林駅でMRTを下り、バスに乗る頃から雨が降り始めた。気温は前日より低いがコートなしで問題なし。リュックをロッカーに預けて館内に入る。朝の空いているうちにお目当ての「国宝再現」を見てしまおうかどう…

台湾旅行2018【初日】中研歴史文物陳列館、龍山寺

年末3連休を利用して台湾旅行に行ってきた。昨年に続き、目的は故宮博物院の特別展だが、他に何か面白いものはないかと探していたら、中央研究院の歴史文物陳列館が面白いと書いている人がいた。一般の観光ガイドブックには全く載っていないのだが、少ない情…

新しい中華麺@東京

2018年もあと10日。今年の出来事として記憶しておきたいのは、これまで日本になかった、中国人好みの麺料理のお店が、続々東京にオープンしたこと。 先陣を切った「馬子禄」のオープンは昨年8月だったが、はじめは連日、長蛇の列でなかなか入れなかった。今…

麒麟と『黄山八勝画冊』を見に行く/石井波響(千葉市美術館)

〇千葉市美術館 生誕135年『石井林響展-千葉に出づる風雲児-』(2018年11月23日~2019年1月14日) 石井林響という名前を聞いてもピンとこなかったが、ポスターになっている『童女の姿となりて』にはなんとなく見覚えがあった。クマソタケルを騙し討ちする…

ひらく、流す/扇の国、日本(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『扇の国、日本』(2018年11月28日~2019年1月20日) タイトルを聞いても、よく趣旨が分からない展覧会だと思ったが、見に行ったら面白かった。「扇」は、日本で生まれ発展したものだという。10世紀末には中国や朝鮮半島に特産品としても…

いのちを見せる/動物園巡礼(木下直之)

〇木下直之『動物園巡礼』 東京大学出版会 2018.11 何の前情報もなく書店でめぐり合ったので、ええー木下先生、今度は動物園か、と目を白黒させながら購入して大事に持ち帰った。そもそも巡礼の発端をさかのぼると、2004年に文学部で開講した「上野細見」と…

クリスマスリース2018

今年もこの季節になったので、いつもの花屋さんで購入したクリスマスリースをドアに飾る。 あまりクリスマスらしくないピンクのリース。よく見ると唐辛子が混じっているのだ。 引っ越していないのに、昨年とドアの色が違うのは、昨年末、アパートの大家さん…

東博の常設展・善無畏像(国宝室)と斉白石(東洋館)

■東京国立博物館 本館2室(国宝室)兵庫・一乗寺蔵『善無畏像』(2018年11月27日~12月9日) 『善無畏像』の展示がこの週末までだったと気づいて、慌てて見に行った。国宝室の展示は、だいたい1箇月交替なのだが、この作品に限っては、週末を2回しか挟まない…

個人コレクションの奥深さ/顕われた神々(金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 特別展『顕われた神々-中世の霊場と唱導-』(2018年月11月16日~2019年1月14日) 予想以上にあやしくて(褒めてる)すごい展覧会だった。国宝・称名寺聖教に含まれる唱導資料(儀礼や説教の台本)と関連する美術作品によって、伊勢神…

過ぎ行く時を愛しむ/中華ドラマ『那年花開月正圓』

〇『那年花開月正圓』全74集(2017年、華娯楽投資集団股份有限公司) 中華圏での高評価を聞いていたところに、今年8月からチャンネル銀河が放映を始め(邦題:月に咲く花の如く)、日本の視聴者の間でも話題になっていることが分かった。これは見たほうがい…

2018年12月:湯島で歳末フレンチ

むかしの職場の友人たちと集まって、湯島のフレンチレストラン「コーダリー」で食事。 先日、国立近現代建築資料館を訪ねるとき、近くのレストランを探していて、偶然見つけたお店。あのときは、ゆっくりできそうになかったので、あきらめて再訪を期してよか…

見逃せない古筆/東西数寄者の審美眼(五島美術館)

〇五島美術館 特別展『東西数寄者の審美眼-阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション』(2018年10月20日~12月9日) 阪急電鉄の創業者小林一三(逸翁、1873-1957)と、東急グループの基礎を築いた五島慶太(古経楼、1882-1959)が蒐集した美術品約100…

伝世の名品と出土資料/新・桃山の茶陶(根津美術館)

〇根津美術館 特別展『新・桃山の茶陶』(2018年10月20日~12月16日) 和物茶陶ならではの魅力に溢れた「桃山の茶陶」の特別展。「新」を冠するのは、同館が平成元年(1989)にも桃山の茶陶を紹介する展覧会を開催した経験があることを踏まえ、本展では、そ…

おいしいもので満腹に/給食の歴史(藤原辰史)

〇藤原辰史『給食の歴史』(岩波新書) 岩波書店 2018.11 偏食の激しかった私は給食が嫌いだった。小学校高学年のとき、校舎改修のため給食を中止になったことと、給食のない私立中学に通えたのは幸いだった。もし給食が続いていたら、学校生活の記憶は最悪…

建築物で知る台湾/台湾へ行こう!(藤田賀久)

〇藤田賀久『台湾へ行こう!:見えてくる日本と見えなかった台湾』(スタディーツアーガイド 1) えにし書房 2018.10 今年も年末に台湾へ行く計画を立てている。2泊3日のショートツアーだから、見られるものは限られているのだが、そろそろガイドブックでも…

仁政の回復を求めて/百姓一揆(若尾政希)

〇若尾政希『百姓一揆』(岩波新書) 岩波書店 2018.11 百姓一揆の歴史像は、研究の進展によって大きく転換した。かつて日本近世といえば、領主権力の専制的・集権的な性格が強調され、抑圧された民衆の憤懣が積み重なって一揆が勃発すると考えられていた。…

2018深川・富岡八幡宮の酉の市

東京の酉の市と言えば、新宿の花園神社や浅草の鷲神社が有名だが、近所の富岡八幡宮にも市が立つ。去年は平日で行けなかったが、今年は三の酉が日曜に当たったので、はじめて行ってみた。 参道には熊手を売るお店が5、6軒。あとベビーカステラとわたあめの屋…

2018年11月@関西:櫟野寺ご本尊大開帳など

〇油日神社~福生山 櫟野寺(甲賀市甲賀町)秘仏本尊十一面観世音菩薩大開帳(2018年10月6日~12月9日) 櫟野寺(らくやじ)のご本尊大開帳に行ってきた。33年に一度の大開帳に合わせて、2016年6月から本堂と文化財収蔵庫(宝物殿)の改修も行われた。その間…

2018年11月@関西:和歌山県立博物館、近代美術館

■和歌山県立博物館 西行法師生誕900年記念 特別展『西行-紀州に生まれ、紀州をめぐる-』(2018年10月13日~11月25日) 今年の特別休暇があと1日余っていたので、なんとか木曜に休みを取って、1泊2日でまた関西に行ってきた。この秋、どうしても行きたかっ…

銭不足の中世/撰銭(えりぜに)とビタ一文の戦国史(高木久史)

〇高木久史『撰銭とビタ一文の戦国史』(中世から近世へ) 平凡社 2018.8 『貨幣が語るローマ帝国史』を読み終えたところで、引き続き貨幣の歴史を読む。「はじめに」にいう。本書は、銭を主人公とし、銭が英雄たちをどう振り回したのか、英雄たちが動かした…

皇帝の肖像はなぜ描かれたか/貨幣が語るローマ帝国史(比佐篤)

〇比佐篤『貨幣が語るローマ帝国史:権力と図像の千年』(中公新書) 中央公論新社 2018.9 ローマ帝国については高校の世界史程度の知識しかないのだが、このように具体的なモノから入る歴史記述なら私にも読めるかもしれないと思って読み始めた。新書にして…

2018年11月@関西:大津市歴史博物館

〇大津市歴史博物館 湖都大津十社寺・湖信会設立60周年記念・日本遺産登録記念企画展(第77回企画展)『神仏のかたち-湖都大津の仏像と神像-』(2018年10月13日~11月25日) 昭和33年(1958)に大津市内の観光社寺により発足した湖信会(※ホームページあり…

東大寺ミュージアムのカフェ

東大寺ミュージアムにあるカフェ「茶廊・葉風泰夢(ハーフタイム)」。葉風泰夢といえば、新大宮の同名のホテルの1階にあり、奈良国立博物館の地下回廊にも出店していて、奈良のリピーターにはなじみ深いお店。東大寺ミュージアムのカフェも系列店であること…

2018年11月@関西:西福寺、泉屋博古館

■桂光山敬信院 西福寺(京都市東山区) この週末は、ちょうど「京都非公開文化財特別公開事業」の期間だったので、1箇所くらい寄ってみようと思っていた。あまり目新しい公開寺院がない中で「初公開」(この事業では)の西福寺という名前に目が留まった。拝…

2018年11月@関西:正倉院展(奈良国立博物館)

〇奈良国立博物館 『第70回正倉院展』(2018年10月27日~11月12日) 恒例の正倉院展。私は朝イチに並んで入るのが好きなのだが、今年は東京の友人が、この日の夜間開館を狙って来るというので、会場内で合流することにしていた。18時少し前に博物館に到着す…

2018年11月@関西:天理参考館、東大寺ミュージアム、興福寺

■天理大学附属天理参考館 第83回企画展『華麗なるササン王朝-正倉院宝物の源流-』(2018年9月26日~11月26日) 月曜に京都で仕事があったので週末から関西入り。土日2日間で見仏&展覧会めぐりをして来た。初日は東京からまっすぐ天理へ。正倉院宝物にもゆ…

ギャラリートーク・明治の学校建築~高等教育施設を中心に(藤森照信、池上重康)

〇国立近現代建築資料館 ギャラリートーク『明治の学校建築~高等教育施設を中心に』(2018年11月3日 14:00~、藤森照信、池上重康) 企画展『明治期における官立高等教育施設の群像-旧制の専門学校、大学、高等学校などの実像を建築資料からさぐる』(2018…