見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

絵画に描かれた都市/江戸と北京(江戸東京博物館)

〇江戸東京博物館 特別展『江戸と北京-18世紀の都市と暮らし-』(2017年2月18日~4月9日) 年度末である。今年は引っ越しが待っていそうなサイクルなので、見逃したくない展覧会は早めに行っておこうと思ってでかけた。本展は、18世紀を中心に江戸と北京の…

眼にも楽しい/舞楽・太平楽、古鳥蘇

〇国立劇場 2月雅楽公演『舞楽:太平楽(たいへいらく)一具/大曲 古鳥蘇(ことりそ)』(2月25日、14:00~) 毎年、この時期に行われる宮内庁式部職楽部の舞楽公演に行ってきた。今年は私の大好きな「太平楽」が演じられると聞いて、絶対に行きたいと思っ…

梅ヶ枝餅とさいふうどん

大宰府天満宮の銘菓といえば梅ヶ枝餅。定番だけど「かさの家」は美味しいと思う。毎日でも食べたい。 昼時だったので、「さいふうどん」(宰府うどん)もいただいた。西国らしい薄味のおつゆ。竹輪とさつまあげが甘くて美味。このどんぶりが欲しい。

海は文化をつなぐ/宗像・沖ノ島と大和朝廷(九州国立博物館)

〇九州国立博物館 特別展『宗像・沖ノ島と大和朝廷』(2017年1月1日~3月5日) 仕事で福岡へ行くことになったので、自費で前泊して大宰府に寄った。梅の花が満開で暖かかった。九博は、なかなか来られないが、好きな博物館である。事前に特別展のバナーを見…

悲惨な人々/文楽・曽根崎心中、冥途の飛脚

○国立劇場 開場50周年記念2月文楽公演「近松名作集」(2月18日、14:30~、17:00~) ・第2部『曽根崎心中(そねざきしんじゅう)・生玉社前の段/天満屋の段/天神森の段』 先々週の第1部に続いて、第2部と第3部を鑑賞。曽根崎心中は、上演時間がコンパクト…

2017年2月@関西:京博、白描の美(大和文華館)など

■京都国立博物館 名品ギャラリー+特別公開 修理完成記念『鳥取・三佛寺の蔵王権現立像』(2017年1月17日~2月19日) 絵巻は「ふたつの遊行上人縁起絵」(2017年1月17日~2月19日)で真光寺本と金蓮寺本を2巻ずつ展示(佐久の念仏踊の場面と兵庫の一遍上人の…

2017年2月@関西:茶碗の中の宇宙(京都近美)、日本の表装(京大)など

レポートが遅くなってしまったが、先週末は関西に出かけた。金曜日に東京で仕事が終わった後、新幹線で京都入り。雪の影響が心配だったが、幸い、京都市内は粉雪で済んだ。しかし、夜になると底冷えしてつらかった。 ■京都国立近代美術館 『茶碗の中の宇宙 …

メンツと科学捜査/殺人犯はそこにいる(清水潔)

〇清水潔『殺人犯はそこにいる:隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮文庫) 新潮社 2016.6 清水潔さんの本2冊目。前作『桶川ストーカー事件』は、1999年の事件発生から翌年の犯人逮捕と警察の謝罪会見までを主に扱っていた。本書の始まりは2007年6…

アメリカはアメリカ/ルポ トランプ王国(金成隆一)

〇金成隆一『ルポ トランプ王国:もう一つのアメリカを行く』(岩波新書) 岩波書店 2017.2 特にアメリカの政治にも文化にも興味のない私が、ドナルド・トランプの名前を知ったのはいつ頃だったか。はじめは大統領選挙の候補者の中に変なヤツがいる、という…

本と人それぞれ/検閲官-戦前の出版検閲を担った人々の仕事と横顔(千代田図書館)

〇千代田図書館 『検閲官-戦前の出版検閲を担った人々の仕事と横顔』(2017年1月23日~4月22日) 面白そうな展示をやっていると聞いたので、見てきた。千代田図書館は、一度だけ利用したことがある。九段の千代田区役所の9階と10階に入っていて、平日22時ま…

週刊誌記者の執念/桶川ストーカー事件(清水潔)

〇清水潔『桶川ストーカー事件:遺言』(新潮文庫) 新潮社 2004.6 清水潔さんの名前を知ったのは、2015年10月、NTV系列の深夜枠で放送されたドキュメンタリー『南京事件 兵士たちの遺言』だった。放送前からSNSなどで注目が集まっていたが、深夜じゃ起きて…

清盛と後白河院も登場/文楽・平家女護島

○国立劇場 開場50周年記念2月文楽公演「近松名作集」第1部(2月4日、11:00~) ・第1部『平家女護島(へいけにょごのしま)・六波羅の段/鬼界が島の段/舟路の道行より敷名の浦の段』 国立劇場2月文楽公演は、久しぶりに「近松名作集」を称して、人気の高い…

新潟の日本遺産/火焔型土器のデザインと機能(国学院大学博物館)

○国学院大学博物館 平成28年度特別展『火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016』(2016年12月10日~2017年2月5日) 最終日に滑り込みで見てきた。信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化が文化庁の日本遺産に認定されたことを記念し、その実態と魅力…

辻惟雄vs.佐藤康宏対談あり/雑誌・別冊太陽「岩佐又兵衛」

○雑誌『別冊太陽』2017年2月号「岩佐又兵衛 浮世絵の開祖が描いた奇想」 平凡社 2017.2 久しぶりに購入した別冊太陽。表紙は『残欠本堀江物語絵巻』で、主人公の月若が敵(かたき)の国司を肩から腰まで真二つに斬り落とし、血しぶきがあがるシーンである。…

浮世に生きる源氏物語/岩佐又兵衛と源氏絵(出光美術館)

〇出光美術館 開館50周年記念『岩佐又兵衛と源氏絵-〈古典〉への挑戦』(2017年1月8日~2月5日) 岩佐又兵衛(1578-1650)が生涯にわたって描き続けた画題のひとつに源氏絵がある。本展では、又兵衛の源氏絵を中心に、又兵衛と同じ時代を生きた絵師たちによ…

デザインと大量生産/セラミックス・ジャパン(松涛美術館)

〇松涛美術館『セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン』(2016年12月13日~2017年1月29日) 気になっていた展覧会に最終日に行ってきた。近代の日本でつくられた陶磁器のデザインを概観する初めての展覧会。幕末明治は、欧米のジャポニズム流行…