見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年3月@奈良散歩:特別陳列・お水取り(奈良国立博物館)など

修二会の十四日目(3/14)を見て、翌日(3/15)は半日だけ奈良にいることができた。新大宮泊りだったので、とりあえず奈良に出る。近鉄のホームで見つけた海龍王寺の特別開帳のポスター(by みうらじゅん)。 まだ人通りの少ない日曜の朝、ぶらぶら博物館に…

2015年3月@京都:京(みやこ)を描く(京都文化博物館)

○京都文化博物館 特別展 『京(みやこ)を描く-洛中洛外図の時代-』(2015年3月1日~4月12日) 16世紀初頭に登場した洛中洛外図屏風をはじめ、江戸時代を経て明治に至る「京都の肖像」60点余を紹介。面白かった。展示の中心は国立歴史民俗博物館(れきはく…

2015年3月@京都:天野山金剛寺の名宝(京博)

○京都国立博物館 特別展観『天野山金剛寺の名宝』(2015年3月4日~3月29日) この展覧会はどうしても見たかったので、先週、金曜日に筑波での所用を済ませてから、新幹線で京都に向かった。駅前に落宿して、土曜日は朝から博物館へ。秋の平成知新館オープン…

教養のバイタリティ/対談 天皇日本史(山崎正和)

○山崎正和『対談 天皇日本史』(文春学藝ライブラリー) 文藝春秋 2015.2 底本は1974年刊。山崎正和氏がホストをつとめ、9人のゲストと、それぞれ異なる天皇について語った対談が9編。最後に小松左京氏と「天皇及び天皇制の謎」について概括的に語った対談を…

水と緑のふるさと/四川紀行(今井駿)

○今井駿『四川紀行:中国現代史家が接した中国市民』 而立書房 2014.12 著者は「中国現代史家」だというけれど、私の感覚では「近代史家」である。中国革命や抗日戦争の時代を研究対象にしている方らしい。本業の著作は全く読んだことがなかったし、お名前も…

2015年3月@奈良(東大寺修二会)

昨年(2014年)はちょうど3月14日に大阪で仕事があったので、夜の10時頃から二月堂にのぼって、修二会を聴聞した。今年は久しぶりにお松明が見たいと思って、14-15日の週末に奈良に行く予定を早くから立てていた。 そうしたら13日(金)に茨城県に行く予定が…

深みに欠けた皇帝像/李世民(塚本青史)

○塚本青史『李世民』上・下(日経文芸文庫) 日本経済新聞社 2014.10い 中国歴史小説を数多く書いている作家だということは知っていたので、いつか読んでみたいと思っていた。最初の作品に李世民を選んでしまったのは…間違いだったかもしれない。正直、面白…

身近なあの世/かわいい仏像、たのしい地獄絵(須藤弘敏、矢島新)

○須藤弘敏、矢島新『かわいい仏像、たのしい地獄絵:素朴の造形』 パイインターナショナル 2015.1 矢島先生の『日本の素朴絵』に魅せられた私にとっては、待望の姉妹編。しかし本書にはびっくりした(いい意味で)。前半は、青森県から岩手県北部に残された…

2015年2月@東京:南京の書画(東博)、天理ギャラリーなど

○国立博物館 東洋館・8室 『南京の書画-仏教の聖地、文人の楽園-』(2015年2月24日~4月12日) 古都・南京の文化に着目した展覧会。私は、はるか昔(学生時代)に初めて南京を訪ねた。そのときの記憶はあまりないのだが、10年くらい前の二度目の訪問はとて…

世話物、中国もの/文楽・天網島時雨炬燵、国性爺合戦、他

○国立劇場 2月文楽公演(2015年2月28日) 金曜の夜に札幌を発って、土曜に東京で文楽を見て来た。 ・第1部『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)・万才/海女/関寺小町/鷺娘』『天網島時雨炬燵(てんのあみじましぐれのこたつ)・紙屋内の段』 『花競四…

強大な母/皇后考(原武史)

○原武史『皇后考』 講談社 2015.2 600頁を超える大作である。明治天皇の皇后美子(はるこ,昭憲皇太后)に始まり、大正天皇の皇后節子(さだこ,貞明皇后)、昭和天皇の皇后良子(ながこ,香淳皇后)が登場するが、中心となるのは皇后節子(1884-1951)であ…