見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

心機一転、新生活

2年間勤めた職場を離れることになった。同じキャンパス内の別の建物に移るだけではあるが、けっこう日々の生活は一新するはずである。 これまでの職場は、比較的楽な毎日だったので、生活にメリハリをつけ、かつ、文章を書く習慣を取り戻して、少し脳を鍛え…

春を待つサクラ

○鎌倉Today「鎌倉の桜・最新リポート」 http://www.kamakuratoday.com/plan/sakrepo.html 今日も出勤。さすがに3月最後の週末はどこにも行けない。 桜の出足が早い年は、こんなことしている間に花が終わっちゃって愕然とするのだが、今年は幸い、見ごろは4月…

休日出勤の白モクレン

3月最後の週末。 日本全国、私のように休日出勤していた人は多いことでしょう。 いつもの職場に向かう道すがら、横目に眺める白モクレンが花盛り。 帰りはもう闇の中に沈んでいました。

忘れられた時間/冷戦文化論

○丸川哲史『冷戦文化論:忘れられた曖昧な戦争の現在性』双風舎 2005.3 冷戦は「終わった」ことになっている。しかし、韓流ブームとその対極にある北朝鮮バッシング、「台湾は親日である」という無邪気な思い込みと中国脅威論は、結局、今なお日本人の歴史意…

大手町のチューリップ

むかし、週末の大手町は、人気のないオフィスビルが続くだけだったのに、最近はお店も増えて、歩くのが楽しくなった。 足元の芝も緑色。すっかり春ですね。

どの等伯がお好き?/出光美術館

○出光美術館『新発見・長谷川等伯の美展』 http://www.idemitsu.co.jp/museum/ 最近、出光美術館の展示は、なかなかいい。作品そのものを美的に見せることと、それを知的に楽しむための展示方法や解説のバランスがとてもいいと思う。 この展覧会は、新発見の…

幡白(ばんぱく)展(行ってないけど)

○杉本美術館『幡白(ばんぱく)展Part2』 http://www.sugimoto-museum.jp/ 年度末も近いので、この連休は仕事に専念する決意である。でも「行ったもの」のネタが増えなくてさびしい。そう思っていたら、NHK「新・日曜美術館」で、この幡白(ばんぱく)展の紹介…

少年の日々/ハックルベリー・フィンの冒険

○マーク・トウェイン作、西田実訳『ハックルベリー・フィンの冒険』上・下(岩波文庫) 岩波書店 1977 子供の頃からよく本を読んできたほうだと思うが、実は読んでいない名作というのがいくつかある。たとえば「メアリー・ポピンズ」「クマのプーさん」など…

開発とお祭り/万博幻想

○吉見俊哉『万博幻想:戦後政治の呪縛』(ちくま新書)筑摩書房 2005.10 愛知万博(愛・地球博)の開幕まであと1週間だそうだ。朝の情報番組が伝えていた。 本書は、1970年の大阪万博、1975年の沖縄海洋博、1985年のつくば科学博、そして、1980年代初頭から…

教養の再生のために

○加藤周一、ノーマ・フィールド、徐京植『教養の再生のために:危機の時代の想像力』影書房 2005.2 2003年7月、東京経済大学の教員である徐京植(ソ・キョンシク)氏が、加藤周一、ノーマ・フィールド両氏を講師に迎えて開いた「《教養》の再生のために」と…

万福寺の一切経版木

宇治の万福寺の塔頭、宝蔵院には「鉄眼版」とか「黄檗経」と呼ばれる一切経の版木が収蔵されている。太い縦線と細い横線のメリハリがはっきりした書体で、現在の明朝体のもとになったものと言う。確かに比べてみると、高麗版のぽってりした活字とは明らかな…

ポップ蔵書印/静嘉堂文庫美術館

○静嘉堂文庫美術館『静嘉堂文庫の古典籍 第5回 中国の版本-宋代から清代まで-』 http://www.seikado.or.jp/ 漢籍というのは美しい本だ。私は古筆切れの流れるような仮名文字も好きだが、折り目正しく四角い漢字だけが並んだ版面にもまた別種の魅力を感じ…

早春見仏記(4)京の冬の旅編

早春見仏記(4)京の冬の旅編:金閣寺、龍安寺、天龍寺(弘源寺、宝厳院) 京都には、いつも立ち寄りたい場所がたくさんあるのだが、今回は「京の冬の旅」の文化財特別公開スポットにしぼることにした。 ■JR東海「京の冬の旅」文化財特別公開 http://kyoto.…

早春見仏記(3)宇治編

早春見仏記(3)宇治編:万福寺 早春見仏旅行最終日は、奈良を経って京都に向かった。途中、黄檗(おうばく)の駅で下り、久しぶりに万福寺に寄る。江戸時代に福建省からやってきた隠元禅師を開祖とする黄檗宗の総本山で、中国風の寺院である。 どこが中国…

早春見仏記(2)南大阪編

○早春見仏記(2)南大阪編:道明寺天満宮、誉田八幡宮 和歌山を後に、南海線で北上し(関西空港を初めて陸上から見た!)、なんばでJRに乗り換えて南河内方面に向かう。 大阪府藤井寺市の道明寺天満宮には、実は昨年の夏にも来ている。1年も待たずに再訪す…

乗って残そう貴志川線

早春見仏旅行のおまけ。鉄道ファンの友人に連れられて「もうすぐ廃線になる」という南海鉄道貴志川線に乗りに行った。和歌山駅から終点の貴志駅まで約30分、また折り返して戻った。 沿線は決して過疎という雰囲気ではなく、けっこう密集した住宅が続いている…

早春見仏記(1)和歌山編

○早春見仏記(1)和歌山編:根来寺、粉河寺 3月4日~6日の関西見仏旅行。メインイベントだった「慈尊院秘仏公開」と「東大寺修二会」については掲載済みだが、引き続き、この旅行で訪ねたところをレポートしておこうと思う。 初日は慈尊院を拝観のあと、根…

修二会のお松明

○東大寺二月堂・修二会 今年も修二会を見に行ってきた(3月5日)。はじめて来たのは学生の頃だから、もう20年以上もむかしになる。その後も、時にはひとりで、時には友人と連れ立って、5、6回は来ている。最後までお堂に残っていたこともあるし、途中で帰っ…

慈尊院・弥勒仏坐像ご開帳

○慈尊院(和歌山県)弥勒仏坐像 特別ご開帳 和歌山県の九度山町にある慈尊院は、高野山参道の起点にあたり、安産・子育てなど女性の信仰を集めた寺院でもあるが、仏像ファンにとっては、国宝・弥勒仏坐像(平安時代)で知られる”垂涎の聖地”である。 私が初…

鎌倉梅めぐり

週末、そろそろ梅の咲き具合が気になって、久しぶりに鎌倉を歩いてきた。 例によって逗子からスタート。名越の切り通しを抜けて、横須賀線の線路を見下ろすトンネルの上に出たところが私のお気に入りポイント。民家の庭と道端の空き地に数本の梅の木がある。…

アイロニーの行先/嗤う日本の「ナショナリズム」

○北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』(NHKブックス)日本放送出版協会 2005.2 「2ちゃんねる」に代表される若者文化の「アイロニー(嗤い)と感動指向の共存」は、どこから来たのか。著者は「反省」をキーワードにこの30年を振り返る。 (1)1960年代…

近代文学の揺籃/上海物語

○丸山昇『上海物語:国際都市上海と日中文化人』(講談社学術文庫)講談社 2004.7 上海の誕生、歴史への登場から筆を起こしたイントロ部分は、短いが、けっこう「ほほう」と思う新知識が詰まっていた。上海は現在の中国の大都市としては、異常に短い歴史しか…