見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

この世の楽園/生誕300年記念 若冲展(東京都美術館)

○東京都美術館 特別展『生誕300年記念 若冲展』(2016年4月22日~5月24日) 今年の連休は、ほとんど東京(関東)にいないので、今のうちに見たい展覧会に行っておこうと思い、日曜日、混雑を覚悟して出かけた。9時半くらいについて、意外とスムーズに建物の…

伴大納言絵巻と真言八祖行状図!/やまと絵の四季(出光美術館)

○出光美術館 開館50周年記念展『美の祝典I-やまと絵の四季』(2016年4月9日~5月8日) 2016年、開館50周年を迎える出光美術館が、館蔵コレクションから屈指の優品を厳選して三部構成により一挙大公開。第1部のテーマは「やまと絵」である。個人的には、大好…

怨霊と地震神/歴史のなかの大地動乱(保立道久)

○保立道久『歴史のなかの大地動乱:奈良・平安の地震と天皇』(岩波新書) 岩波書店 2012.8 4月14日の熊本地震のあと、著者がtwitterで「9世紀の貞観地震の後に起きた肥後国の災害に似ている」という趣旨のことをつぶやいておられたのを見て、本書を思い出し…

2016年4月:甲府ミニ旅行

先週末、甲府に出張だったので、とりあえず武田神社には参拝してきた。2007年の大河ドラマ『風林火山』にハマって、史跡めぐりに来て以来だから、ずいぶん久しぶりになる。宝物館にはまだ、『風林火山』の内野聖陽さんと市川亀治郎さん(現・猿之助)の小さ…

少女マンガの革命/少年の名はジルベール(竹宮惠子)

○竹宮惠子『少年の名はジルベール』 小学館 2016.4 マンガ家・竹宮惠子さん(1950-)の自伝エッセイ。1970年の春、徳島大学在学中にデビューした新人マンガ家の著者が、安易に仕事を引き受け過ぎて収拾がつかなくなり、編集者に呼び出されて、東京に出てきた…

東西交流の十字路/黄金のアフガニスタン(東京国立博物館)

○東京国立博物館・表慶館 特別展『黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-』(2016年4月12日~6月19日) 久しぶりの表慶館での展覧会。古くから『文明の十字路』として栄え、シルクロードの拠点として発展したアフガニスタン北部(=古代バ…

藝大コレクション展とアフガニスタン特別企画展(東京芸大)

■東京芸術大学大学美術館 『藝大コレクション展-春の名品選-』(2016年4月2日~5月8日) 恒例、春の芸大コレクション展。ところが、毎年、この展覧会で見るのを楽しみにしていた黒田清輝の『婦人像(厨房)』は東博の『生誕150年 黒田清輝』展で展示中。ま…

伊勢物語絵巻を楽しみに/国宝 燕子花図屏風(根津美術館)

○根津美術館 特別展『国宝 燕子花図屏風-歌をまとう絵の系譜』(2016年4月13日~5月15日) 根津美術館では、毎年この時期、『燕子花図屏風』が公開される。人気の作品だから、とにかくお客が多くて閉口する。一緒に並ぶのも『吉野龍田図屏風』や『武蔵野図…

説経節「をぐり」の背景/中世の貧民(塩見鮮一郎)

○塩見鮮一郎『中世の貧民:説経師と廻国芸人』(文春新書) 文藝春秋 2012.11 ずいぶん前に読んだ著者の『貧民の帝都』(文春新書、2008)は、初めて聞く話ばかりでとても面白かった。そのあと、もう1冊『解放令の明治維新』も読んだ。これらは、基本的に史…

聖戦イメージのつくりかた/戦争と広告(森正人)

○森正人『戦争と広告:第二次大戦、日本の戦争広告を読み解く』(角川選書) KADOKAWA 2016.2.25 日中戦争と太平洋戦争の広告を題材に、戦争においてメディアが果たす機能を考える。ここで「広告」とは、人々にあるメッセージを知らせるメディアの意味で、本…

奈良のうまいもの

今回の週末旅行は、近鉄奈良駅前の東横インに泊まった。最近、開業したらしい。立地も設備もいいので、奈良の定宿にしたいが、観光シーズンになると混んで、予約は取れないんだろうな。 夕食は東向き商店街の入口の新しいお店「風神」で食べた。お茶漬けとお…

2016造幣局・桜の通り抜け

【gooフォトチャンネルから移行】2016年4月10日に大阪・造幣局の「桜の通り抜け」を見てきました。

2016造幣局・桜の通り抜け

関西旅行の予定を決めて、ふと調べたら、大阪・造幣局の「桜の通り抜け」(2016年4月8日~4月14日)が行われる週末にあたることが分かって、行ってみた。関東人の私は初体験である。 地下鉄・天満橋の駅から、大川(旧淀川)にかかる天満橋を渡って、造幣局…

後白河法皇の宝蔵から/国宝 信貴山縁起絵巻(奈良国立博物館)

○奈良国立博物館 特別展『国宝 信貴山縁起絵巻-朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝-』(2016年4月9日~5月22日) 平安絵巻の傑作として名高い『信貴山縁起絵巻』の全貌(全三巻・全場面)を一挙公開し、あわせて信貴山朝護孫子寺の寺宝の数々を紹介する展覧…

2016吉野の桜と蔵王堂

週末は弾丸旅行で関西の桜を見てきた。まず、吉野。いつ以来だろう?と思って、ブログ検索をかけたら、2005年1月と2005年6月の記事が出て来たので、そうか~もう10年も行っていなかったかと、いま愕然としているところである。 東京を朝7時過ぎの新幹線で出…

正統と異端の間/天使とは何か(岡田温司)

○岡田温司『天使とは何か:キューピッド、キリスト、悪魔』(中公新書) 中央公論新社 2016.3 岡田温司さんの西洋美術講義が大好きなので、著者の名前を見ると迷わず購入してしまう。特にこの中公新書のキリスト教美術の図像学シリーズ(と勝手に思っている…

へそまがりの好きなもの/日本おとぼけ絵画史(金子信久)

○金子信久『日本おとぼけ絵画史:たのしい日本美術』 講談社 2016.3 電車の中で読んでいると、まわりの視線が気になる。かなり破壊力のあるカラー図版が満載だからである。日本には、古くから、普遍的で「見事な」造形作品がたくさん生み出されてきた。とこ…

絵画史料の読みかた/洛中洛外図屏風(小島道裕)

○小島道裕『洛中洛外図屏風:つくられた〈京都〉を読み解く』(歴史文化ライブラリー) 吉川弘文館 2016.4 京都の名所と市街、そして人々の風俗を描いた「洛中洛外図屏風」は、室町から江戸にかけて、多くの作品が描かれた。本書の巻末には、主な洛中洛外図…

暴走のプロセス/愛国と信仰の構造(中島岳志、島薗進)

○中島岳志、島薗進『愛国と信仰の構造:全体主義はよみがえるか』(集英社新書) 集英社 2016.2 愛国心と信仰心が暴走した果てに全体主義になだれ込んでいった戦前。近年の日本は、戦前とよく似たプロセスを歩んでいるようにも見える。そこで、著者たちは、…

2016鎌倉の花と仏像

今年は比較的、天候が落ち着いているのと、自分の身辺にも変化がないので、あちこち出かけて桜を楽しんでいる。先週は、少し早かったけれど上野の国立博物館の裏庭の桜、今週は皇居北の丸の桜と、鎌倉の桜も楽しむことができた。満足。 鎌倉では、まず西口の…