2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
毎年、三月末は落ち着かない。異動(と引っ越し)のサイクルにあたる年は無論、そうでなくても何かと慌ただしくて、ゆっくり桜を見ることのできた記憶がほとんどない。それが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、不要不急の用事が雲散霧消した結果、…
〇黒岩比佐子『歴史のかげに美食あり:日本饗宴外交史』(講談社学術文庫) 講談社 2018.2 幕末から明治末期までの半世紀、近代日本を左右した大事件を、接待や交渉、あるいは密談のテーブルに並んだ饗応のメニューから読み解く。取り上げられる人物は11人、…
〇渡辺浩一『江戸水没:寛政改革の水害対策』(ブックレット・書物をひらく 21) 平凡社 2019.11 不謹慎な言い方になるが、災害の歴史を読むのが好きだ。今の状況だと、内海孝さんの『感染症の近代史』(山川出版社、2016)を思い出すが、去年の秋から江戸の…
三連休最終日は彦根へ。ブログ内で調べたら、前回は2009年に竹生島の宝厳寺ご開帳を見に来たとき、彦根観光をしているらしい。以前は京都に宿が取れないと、大津や近江八幡、時には彦根や長浜のビジネスホテルを探したものだが、最近、そういうことがなくな…
■東寺 弘法市+東寺宝物館 開館55周年記念『東寺名宝展-重要文化財 二間観音と密教工芸-』(2020年3月20日~5月25日) 連休2日目は京都。今日は21日だから東寺縁日(弘法市)だ!と思い出して東寺に向かう。朝9時過ぎについたら、境内は大賑わいだった。東…
この三連休の関西旅行はずいぶん前から決めていた。確か正月旅行から帰ってすぐ、次は三月と思ってホテルを予約しておいたのである。予定では、奈良博の『毘沙門天』(2020年2月4日~3月22日)と大和文華館『水のめぐみ、大地のみのり』(2月21日~4月5日)…
〇府中市美術館 企画展・春の江戸絵画まつり『ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります-京の絵画と敦賀コレクション』(2020年3月14日~5月10日) 新型コロナウイルス感染症の影響が続く毎日、フォローしていた府中市美術館のSNSアカウントか…
〇紅野謙介『国語教育 混迷する改革』(ちくま新書) 筑摩書房 2020.1 近代日本文学の専門家である紅野謙介氏が、政府の国語教育改革に批判的な論陣を張っていることは承知していたが、最近読んだ石井洋二郎氏の『危機に立つ東大』で、記述式プレテストの精…
〇センチュリーミュージアム 『名品抄-墨香耽美-』(2020年1月6日~3月28日) 新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、開館を続けているという情報を得たので、久しぶりに訪ねてみた。自分のブログを検索すると2013年の秋以来のようだ。ずいぶん行ってい…
〇苅谷剛彦、吉見俊哉『大学はもう死んでいる?:トップユニバーシティーからの問題提起』(集英社新書) 集英社 2020.1 東大で教えた経験のあるオックスフォード大学教授の苅谷剛彦氏と、ハーバード大学で教えた経験のある東大教授の吉見俊哉氏が、日本の大…
中国陝西省の名物料理だというビャンビャン麺。自宅から徒歩圏内の中央区新川(茅場町駅最寄り)の「西安麺荘秦唐記」というお店で食べられるという噂は聞いていたのだが、なんとなく道が不案内で行き渋っていた。 そうしたら、勝手の分かった神保町に「秦唐…
〇練馬区立美術館 生誕140年記念『背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和』(2020年2月21日~4月12日) 新型コロナウイルス感染症の影響で、都内の美術館・博物館が軒並み休館する中で、どうやら開けているらしいと分かったので行ってみた。津田青楓(1…
〇永江朗『私は本屋が好きでした:あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏』 太郎次郎社エディタス 2019.11 永江さんの名前は『ときどき、京都人』や『65歳からの京都歩き』などの引っ越しエッセイで覚えたつもりだったが、検索したら、2014年に『「本…
〇弥生美術館 『もうひとつの歌川派?!国芳・芳年・年英・英朋・朋世~浮世絵から挿絵へ 歌川派を継承した誇り高き絵師たち』+竹下夢二美術館 『はいからモダン袴スタイル展-「女袴」の近代、そして現代 -』(2020年1月7日~3月29日) 新型コロナウイル…
日曜日、よく晴れて暖かかったので散歩に出かけた。久しぶりに歩いて永代橋を渡った。大川端リバーシティと呼ばれるタワーマンション群は、少し霞んだような春の風景が好き。蜃気楼にも見えてくる。 橋詰に桜の木があって、もう八分咲きくらいだった。 東京…
〇静嘉堂文庫美術館 「鉅鹿(きょろく)」発見100年『磁州窯と宋のやきもの』(2020年1月18日~3月15日)※3月2日より臨時休館 1月から始まっていた展覧会だが、2月22日の守屋雅史氏の講演会「磁州窯と磁州窯系諸窯、そしてその影響の軌跡」が聴きたくてずっ…
〇伊藤昌亮『ネット右派の歴史社会学:アンダーグラウンド平成史1990-2000年代』 青弓社 2019.8 かなり大部な本だが、評判がいいので読んでみた。ネット右派というのは、俗に言う「ネトウヨ」(ネット右翼)とおおむね重なるが、滑稽で醜悪なイメージに引き…