2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
○姜尚中、吉田司対談『そして、憲法九条は』 晶文社 2006.2 先日、姜尚中氏が別の著書で、過去に向き合うことの大切さを説いていることを記した。過去との類比で現在を捉えてみると、新しく見える現象も、意外に旧かったり、違う衣装を纏って現れたものであ…
○横浜開港資料館 『創業の時代を生きた人びと-黒船来航から明治憲法まで-』 http://www.kaikou.city.yokohama.jp/ 時々気になる展示をやっているなあ、と思いながら、一度も行ったことがなかった。このところ、明治初年がマイブームなので、横浜に行ったつ…
○そごう美術館 奥の院御本尊開帳記念『京都 清水寺展』 http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/06/0302_kiyomizu/index.html 終わってしまった展覧会だが、週末に見てきたので、書いておこう。「奥の院ご開帳記念」と聞いて不思議に思ったが、20…
○三の丸尚蔵館 第40回展『花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に>』 http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05-06.html さあ、若冲の『動植綵絵』全幅公開が始まった! いや、展示品は、それだけではないのだが、やはり会場に入ると『動植綵絵』の前に駆け寄っ…
○姜尚中『姜尚中の政治学入門』(集英社新書) 集英社 2006.2 私が最初に読んだ姜尚中氏の著書は、『オリエンタリズムの彼方へ』(岩波書店, 1996)だった。出版よりだいぶ遅れて、著者がメディアに露出し始めていた頃に読んだので、深夜のテレビ討論番組で…
○E.H.キンモンス『立身出世の社会史:サムライからサラリーマンへ』 玉川大学出版部 1995.1 このところ読み続けている竹内洋氏の「学歴貴族モノ」が、たびたび参照している著作である。本書を読んでいたとき、ある若い知人から、「どうしてカルスタ系の人た…
○諸星大二郎『グリムのような物語:トゥルーデおばさん』(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 朝日ソノラマ 2006.2 年度替わりの忙しい毎日、手軽な読みものでもないかなあ、と思って、コミックの棚に寄った。そうしたら、気になる表紙に目が留まった。明るい…
○書道博物館 企画展『館蔵 敦煌・トルファン出土の古写経』 http://www.taitocity.net/taito/shodou/ 近頃、「書」にはブームの兆しがある。現代人は、すっかり肉筆で字を書かなくなってしまったため、却って「書」の芸術性を受け入れやすくなったのではない…
○東京国立博物館 特集陳列『医学-医学館旧蔵資料を中心に-』 http://www.tnm.jp/ 土曜日は江戸博に昌平坂学問所と紅葉山文庫の本を見に行き、日曜日は東博で医学館の本を見てきた。医学館は江戸幕府所管の医学校である。明和2年(1765)4月、多紀元孝(たき…
○東京国立博物館 特別公開『国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像』 http://www.tnm.jp/ このところ、東博の催し物は、何でも混んでいるので、できるだけ空いている時間をねらって、日曜の朝イチに出かけた。会場は法隆寺宝物館の最上階である。薄暗い展示室に入る…
○江戸東京博物館 特集展示『徳川将軍家の学問-紅葉山文庫と昌平坂学問所-』 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ 前の仕事が長引いたため、閉館の1時間前に飛び込むことになってしまった。まあ、常設展の特集展示だから、そんなに時間はかからないだろうと…
○竹内洋『立身出世主義:近代日本のロマンと欲望』 世界思想社 2005.3 増補版 この本の結びの部分を読んだとき、今から10年ほど前の経験を思い出した。私がまだ一介のヒラ係員だった頃のことだ。職場の先輩との会話で、あんなこともしてみたいし、こんなこと…
○藤原帰一『映画のなかのアメリカ』(朝日選書) 朝日新聞社 2006.3 映画は藤原先生の得意分野である。ということを、少なからず存じ上げているので、書店で本書を見たときは、にやりとしてしまった。「中学生の昔から、政治の話をする人よりも映画を論ずる…
○出光美術館 企画展『風俗画にみる日本の暮らし-平安から江戸-』 http://www.idemitsu.com/museum/honkantop.html 「風俗画」に焦点を絞った展覧会である。ただし、その意味するところは、かなり広い。ふーん、風俗画? 室町から江戸期の洛中洛外図とか、…
○府中市美術館 企画展『亜欧堂田善の時代』http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/index.html 亜欧堂田善(1748-1822)は江戸後期の銅版画家、洋画家。高橋景保の『新訂万国全図』の作成者でもある。私は、つい先日、天理ギャラリーの『幕末明治の銅版画』で彼…
○竹内洋『学歴貴族の栄光と挫折』(日本の近代12) 中央公論新社 1999.4 近代教育史のマイブームはまだまだ続く。本書は「1人1巻の書き下ろし」による「日本の近代」シリーズの1冊である。面白いな。私は、大勢で書く講座ものはあまり好きでないのだが、これ…
週末、白梅は見ごろ。紅梅はあと少しだった。ふくらんだ蕾がピンクパールのようだ。 例によって逗子から名越切通しを抜けて鎌倉に入った。横須賀線を見下ろす坂の上に、梅の木の多い民家がある。この季節、私のいちばん好きな「梅のお花見ポイント」である。…
○鏑木清方記念美術館 収蔵品展『清方の歳時帳-スケッチ-』 http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kaburaki/index.htm 週末の鎌倉、初めてこの美術館に寄ってみた。小町通りの喧騒を離れて、ひっそりした路地に折れると、住宅街に隠れるようにして、小さな…
○鎌倉国宝館 特別展『ひな人形-公開・姉妹都市上田のひな人形-』 http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/index.htm 久しぶりに鎌倉まで遠出した。国宝館は、三月らしく、ひな人形展である。以前にも見たことがあるので、代わりばえしないかなあ…
○加藤徹『京劇:「政治の国」の俳優群像』(中公叢書) 中央公論新社 2002.1 昨年、同じ著者の『西太后』(中公新書 2005.9)を読んだときから、次はこれを読みたいと思っていた。しかし、この「中公叢書」というシリーズは、小さな本屋では、なかなか置いて…
○NHK金曜時代劇『柳生十兵衛七番勝負』(再放送) http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/ 先週、家に帰ってふとテレビを付けたら、見た記憶のある時代劇(のクライマックスシーン)をやっていた。昨年の4月にも同枠で放映されていた『柳生十兵衛七番勝負』ではな…
○金沢文庫 企画展『仏の荘厳~飾り讃えるもの~』 http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm 入口を入ってすぐ、待っているのは、秦野市の金剛寺に伝わる観音・勢至菩薩立像である(上記サイト参照)。あまり見た記憶のない仏様だ。鎌倉時代初…
○竹内洋『立志・苦学・出世:受験生の社会史』(講談社現代新書) 講談社 1991.2 折りしも、今朝の新聞に「勉強冷めた日本」という見出しが躍っていた。(財)日本青少年研究所と(財)一ツ橋文芸教育振興会が行った調査『高校生の友人関係と生活意識-日本…
○竹内洋『教養主義の没落:変わりゆくエリート学生文化』(中公新書) 中央公論新社 2003.7 本書は、著者の中学時代の回想から始まる。昭和31年(1956)、著者の家に、新制大学を卒業し、新制高校に就職の決まった青年教師が下宿することになった。一部屋分…