2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
○サントリー美術館 『藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美』(2015年8月5日~9月27日) 大阪の藤田美術館は、明治の実業家・藤田傳三郎(ふじたでんざぶろう、1841-1912)と、長男・平太郎、次男・徳次郎の二代三人の蒐集品を収蔵・公開している。…
○三井記念美術館 特別展『蔵王権現と修験の秘宝』(2015年8月29日~11月3日) 修験道は、日本古来の山岳信仰に神道、仏教、道教、陰陽道などが習合した日本独自の宗教で、その主尊が蔵王権現。役小角が吉野の金峯山で修行中に示現したという伝承がある。本展…
○出光美術館 日本の美・発見X『躍動と回帰-桃山の美術』(2015年8月8日~10月12日) 16世紀末から17世紀初頭にかけて、戦国武将たちが天下の覇権をめぐってせめぎ合う、激動のただなかにあった時代「桃山」の美術について、出光コレクションの約90件の工芸…
○中野晃一『右傾化する日本政治』(岩波新書) 岩波書店 2015.7 本書は、今の日本政治が大きく右傾化しつつあるという立場をとる。しかし、右傾化が小泉純一郎や安倍晋三の登場で突然に始まったものとは考えない。1955年から1993年まで続いた「55年体制」を…
○大沼保昭著、聞き手:江川紹子『「歴史認識」とは何か:対立の構図を超えて』(中公新書) 中央公論新社 2015.7 「歴史認識」という言葉は、1990年代にまず韓国で使われるようになり、少し遅れて日本でも盛んに使われるようになった。問われているのは1931…
○コリン・トレボロウ監督『ジュラシック・ワールド』(MOVIX柏の葉) 8月7日にシリーズ第1作『ジュラシック・パーク』のHDリマスター版が地上波で初放送されたのを、なんとなく見始めたら、最後まで見てしまった。私はこの作品が日本で公開(1993年)されて…
1週間前の日曜、サハリン旅行から帰ってきたばかりだというのに、また日帰りで札幌に行ってきた。夜の飲み会に参加するのが目的だったが、日中はフリーだったので、久しぶりに小樽に行って、遊んできた。 レトロな雰囲気が人気の「アイスクリームパーラー美…
はじめ「つくばでねぶたが見られるんだよ」と聞いたときは事情がのみ込めなかった。毎年8月後半に、つくば駅周辺でおこなわれる夏祭り「まつりつくば」のことである。行ってみたら、こんな感じ。 ↓酒呑童子(鬼) ↓鬼の隣りは源頼光か。 ↓水滸伝。これは「短…
今年の夏休みは、稚内からフェリーでサハリンに行ってきた(※2015/8/9~8/14の記事参照)。その帰り、札幌に1泊して、いくつかの博物館・美術館をハシゴした。 ■北海道博物館 まず1箇所目は、厚別町の野幌森林公園に今年4月18日に開館した北海道博物館。もと…
サハリン旅行に行ってきた。稚内からフェリーでコルサコフに入港。4泊5日の行程には、現地ガイドさんが同行した。 昼食と夕食は基本的にコースで、サラダ→具沢山のスープ→メインディッシュ(肉or魚)→デザート&紅茶orコーヒー。サラダにはトマトとキュウリ…
朝、専用車でコルサコフの港まで送ってもらい、ガイドさんたちと慌しくお別れする。サハリンは、どの街でも団地が目立っていた。キューブを積み上げたような造りが特徴的だった。 帰りもフェリーで約5時間半。少し到着が遅れたが、快適な船旅だった。出発前…
朝8時過ぎ、寝台列車はユジノサハリンスクに着いた。ガガーリンホテルに戻って朝食をとり、隣接するガガーリン公園を散策する。日本統治時代は豊原公園と呼ばれており、「王子ヶ池」と刻まれた石碑や祠の基壇などが残る。また、鉄道学校の生徒たちが運営する…
早朝5:34、スミルヌィフ駅で下車。待っていた別の専用車に乗って、北へ約30キロメートル移動し、旧国境線(北緯50度線)を訪ねる。70年前の8月には激しい戦闘が行われた地域で、さまざまな慰霊碑や戦勝記念モニュメントを見ることができる。ちょっと中国東北…
ホテルに荷物を預けたまま、専用車で、ユジノサハリンスクの北北東(オホーツク海側)に約43キロメートル離れたドリンスクに向かう。日本統治時代には落合(おちあい)と呼ばれた。チエホフの胸像のある公園、図書館に面した小さなレーニン広場などを観光。 …
7:30にタクシーを呼んでもらい、国際フェリーターミナルから、サハリン行きのフェリー「アインス宗谷」に乗船する。二等船室の客を見る限り、ロシア人のほうが圧倒的に多い。日本人は二割くらいか。9:00に船が出発し、船内の売店が開くと、ロシア人客が殺到…
職場が変わって(夏季一斉休業があるので)長めの旅行をしやすくなったこと、昨夏、日本最北端まで行ってみて「その先」にも行ってみたくなったこと、猛暑の東京を逃げ出したくなったこと、などの理由で、今年は稚内からフェリーで行くサハリンツアーに出か…
この週末から次の週末まで、夏休み。猛暑の関東をのがれて、北国に行ってきます。 しばらくブログの更新はありません(たぶん) その前に久しぶりに両親の家を訪ねてきたので、庭のサルスベリ。 東京で育った子どもの頃、あまりサルスベリの記憶はなくて、夏…
○日本民藝館 特別展『動物文様の工芸と絵画』(2015年6月30日~8月23日) 「動物」に着目した展覧会は、最近、全国各地、さまざまな美術館・博物館で企画されている。強く私の記憶に残っているのは、2011年、京都国立博物館の『百獣の楽園-美術にすむ動物た…
気がついたら、東京国立博物館にしばらくご無沙汰していた。『鳥獣戯画』は京都で見たのでいいことにして、次の『クレオパトラ』にも関心が湧かない。それで、あぶなく常設展の名品を見逃すところだった。 ■本館2室(国宝室) 『随身庭騎絵巻』(2015年7月7…
○東京藝術大学大学美術館 『うらめしや~、冥途のみやげ展-全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に- 』(2015年7月22日~9月13日) 上野・谷中の全生庵には、明治の噺家三遊亭圓朝(1839-1900)ゆかりの幽霊画が所蔵されており、毎年八月に一般公…
○太陽の地図帖編集部編『諸星大二郎「妖怪ハンター」異界への旅』(別冊太陽 太陽の地図帖_031) 平凡社 2015.7 なんと、「太陽の地図帖」に諸星大二郎の地図帖シリーズ(と勝手に名づけてみる)第二弾が加わった。第一弾の『「暗黒神話」と古代史の旅』がよ…
○諸星大二郎『西遊妖猿伝・西域篇』6 講談社 2015.4 第5巻から1年ぶり。相変わらずの刊行ペースなので、これまでのあらすじを振り返り、思い出してからでないと、新たな展開についていけない。突厥の勢力圏をのがれ、西の草原に移住しようとするキルク族。家…
○安田浩一『ネット私刑(リンチ)』(扶桑社新書) 扶桑社 2015.7 はじめに本書は、まだ記憶に新しい二つの事件を取り上げる。2015年2月、多摩川の河川敷で中学一年生の男子が、遊び仲間の少年たちに殺された「川崎中一殺害事件」。2011年10月、大津市内に住…