2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧
2007年3月の日記にも「花を貰う」の写真を掲げた。 あれから3年、また花を貰う巡り合わせの年となった。 というわけで、この1週間は身辺が慌ただしいので、あまり内容のある記事は書けないと思う。ご容赦を。
■東京国立博物館・本館11室(彫刻) 等伯展の混雑の口直しは、心落ち着く平常展示で。仏像彫刻の並ぶ11室で、はじめ、美しい空の厨子を見た。頂上に宝珠を頂き、周囲の八角形の壁は、前面が2枚×左右、その奥が1枚×左右に開く。いちばん奥の内壁(残り2枚分)…
■旧岩崎邸庭園(台東区池之端) 大河ドラマ『龍馬伝』に触発されて、旧岩崎邸庭園に行ってきた。明治11年(1878)、三菱財閥初代の岩崎弥太郎が邸地を購入し、第3代・岩崎久弥が建てたものである。設計はお雇い外国人のジョサイア・コンドル。 ↓木立に閉ざさ…
○西澤晃彦『貧者の領域:誰が排除されているのか』(河出ブックス) 河出書房新社 2010.2 「貧困」「格差」を論じた本を目にすると、つい手に取ってしまう。しかし、読んでみた結果は、ぴたりと胸に落ち着く本もあれば、違和感と後悔が残る本もある。なぜ自…
○ジョン・W・ダワー著、明日川融監訳『昭和:戦争と平和の日本』 みすず書房 2010.2 1作だけでその著者を、忘れられない作家(研究者)としてしまう本がある。ダワーの『敗北を抱きしめて』(岩波書店、2001)がそうだった。そのあと、もう1冊『人種偏見』(…
○東京藝術大学大学美術館 陳列館『張愛紅・シルクロード・亀茲(キジル)石窟壁画模写展覧会』(2010年3月16日~3月28日) 東京藝術大学と中国・新疆藝術学院の大学間交流協定を記念する展覧会。懐かしい!! 友人に誘われて、2週間を要する新疆シルクロードツ…
○根津美術館 新創記念特別展 第4部『胸中の山水・魂の書 山水画の名品と禅林の墨蹟』(2010年3月13日~4月18日) 「新創記念特別展」シリーズも、ようやく人の波が引いたようだ。第4部「山水画の名品と禅林の墨蹟」は、落ち着いて見たい作品が多いので、ほっ…
○神奈川県立金沢文庫 特別展『金沢文庫の絵画』(2010年2月18日~4月18日) 神奈川県立金沢文庫の開館80周年を記念して、同館が保管する(=称名寺に伝わった)絵画の名品を紹介する展覧会。前後期で、かなり大幅な展示替えがある。国宝の四将像(北条実時像…
2010年3月10日(水)未明、鎌倉・鶴岡八幡宮の大銀杏が倒壊した。朝の情報番組で目にした映像は強烈だった(毎日jp2010/3/10)。気になっていたので、様子を見に行ってきた。鳥居をくぐって正面から近づいていくと、見慣れた風景がなんだか変。 参道で、ちょ…
○ケストナー著、丘沢静也訳『飛ぶ教室』(光文社古典新訳文庫) 光文社 2006.9 小説をほとんど読まない私だが、ときどき、発作的に読みたくなる。そういうときは古典を選ぶ。「名作」と聞いていても、まだ読んだことのない本は多い。本書も、子ども時代に、…
○橋本健二編著『家族と格差の戦後史:一九六〇年代日本のリアリティ』 (青弓社ライブラリー) 青弓社 2010.1 映画『ALWAYS 三丁目の夕日』などで注目される昭和30年代。人々は、真実のところ、どんな暮らしをしていたのか。家族構成は? 職業と収入は? これ…
○東京都美術館 『ボルゲーゼ美術館展』(2010年1月16日~4月4日) 西洋美術の展覧会は、混むから嫌い。雨の日曜日、そう思いながら、会場内に入ったら、閑散としていた。展覧会のハイライト『一角獣を抱く貴婦人』の前にも、誰も立っていなくて、ゆっくり独…
○東京国立博物館 没後400年 特別展『長谷川等伯』(2010年2月23日~3月22日) あまり気乗りがしなかった。『松林図屏風』嫌いじゃないけどさ、ちょっと前まで、東博の常設展で、好きなだけ眺めることができた作品なのに、わざわざ大混雑の中に出かけていくの…
○九州国立博物館 特別展『京都妙心寺 禅の至宝と九州・琉球』(2010年1月1日~2月28日) 昨春、東京国立博物館で見た『妙心寺』展の九州バージョン。「禅の至宝と九州・琉球」という副題に、東京・京都とは、ちょっと違うという意気込みが感じて、また見に行…
この時期の長崎旅行の目的はもうひとつ、春節~元宵節に合わせたランタンフェスティバルである。昨年は暗くなってから訪ねた唐人屋敷(江戸時代の中国人居留地区)に、少し早めに向かう。土神堂の裏手の細い坂道は、台湾の田舎町(ホウ・シャオシェンの映画…
○長崎歴史文化博物館 特別展『道教の美術-不老長寿を夢みる魅惑の世界』(2010年1月23日~3月22日)ほか 大きな声では言えないが、風邪の治りかけにもかかわらず、先週末は、1泊2日で福岡・長崎まで行ってしまった。だって、月初めから飛行機も取ってたんだ…
○竹信三恵子『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書) 岩波書店 2009.4 あまり感心しない本だった。2009年4月に店頭に出たのを見たときは「え?いまさら?」と思った。約1年後に読んでみて、一層「いまさら」感がつのった。もともと、2008年3月から5月にかけて朝日…
2月後半は風邪のせいで、家に帰ると、ぐだぐだ怠けていることが多かった。テレビをつけると、毎日、バンクーバーオリンピックのニュースが流れていた。日本人がいちばん注目していたのは、女子フィギュアの浅田真央とキム・ヨナの対決だと思うが、私は、その…
○内田樹『邪悪なものの鎮め方』 バジリコ 2010.1 「邪悪なもの」というのは、悪魔とか吸血鬼かとゾンビとか、ホラー映画でおなじみの異形の者どもを指すわけではない。常識的な判断や生活者としての倫理が無効になる状態、「どうしていいかわからないけど、…