2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
○井波律子『中国の五大小説(下)水滸伝・金瓶梅・紅楼夢』(岩波新書) 岩波書店 2009.3 (個人的に)待望の下巻。昨年4月刊行の上巻が『三国志演義』『西遊記』を紹介したのに続き、下巻では『水滸伝』『金瓶梅』『紅楼夢』を扱う。『水滸伝』は『三国志演…
○チェン・カイコー(陳凱歌)監督『花の生涯―梅蘭芳』 http://meilanfang.kadokawa-ent.jp/(※音が出ます) 中華芸能サイトでこの作品を知ったときは、またえらく昔の名優を取り上げた映画を作るんだなあ、と思っただけで、興味は湧かなかった。けれども、私…
○朝日新聞「新聞と戦争」取材班『新聞と戦争』 朝日新聞社 2008.6 昨年、本書が出たときから、興味あるテーマだと思ってはいた。最近、大門正克『戦争と戦後を生きる』(全集 日本の歴史 第15巻)が本書に触れて「当時の記者の聞き取りや資料をふまえて、正…
○臼田昭『イン:イギリスの宿屋のはなし』(講談社学術文庫) 講談社 2009.2 東アジアに関する本を読んでいると、つい「勉強」の身構えになってしまうので、ときどき西欧世界に遊んで息抜きがしたくなる。いちばん居心地よく感じるのはイギリスである。これ…
○竹内好『日本とアジア』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房 1993.11 竹内好の名前には、さまざまな場面で出会ってきたが、私は、これが初めて読む著作になる。本書は、戦後まもなく(1948年)から60年代前半にかけての講演・著作集である。巻末の解題で加藤祐三氏…
■東山慈照寺(銀閣寺)(京都市左京区) 連休最終日は、ご開帳中の西国札所2箇所へ。と思っていたが、前日、「銀閣こがね色に…30年ぶりに屋根をふき替え」(読売新聞:2009年3月21日)というニュースをネットで見つけ、急遽、銀閣寺を予定に組み入れる。確…
連休2日目は京都観光。朝の早い清水寺から。 ■西国第十六番 音羽山清水寺(京都市東山区) 清水寺のご開帳には、昨年の秋も来たし、その前、2000年にも来ている。だんだん物珍しさが減って、人が少なくなってきたのはいいことだ。私は何回見ても、いい仏像だ…
今月2回目の西国三十三所ご開帳の旅は、名古屋から特急で3時間。紀伊勝浦の那智山へ。15年ぶりくらいの再訪である。 ■西国第一番 那智山青岸渡寺(和歌山県那智勝浦町) 連休初日、善男善女でぎゅうぎゅう詰めのバスで山道を上っていくと、やがて右前方に雄…
どうやら身辺に変化のない3月。 新しい年度に向けて覚悟を決めつつ、西国一番・那智山青岸渡寺のご開帳に行ってきた。 熊野の守り神・八咫烏(やたがらす)のご託宣は「大吉」。求職は「目上の人の助を得」って誰…。
○世田谷美術館 特別展『平泉~みちのくの浄土~』展(2009年3月14日~4月19日) 「世界遺産登録をめざして」をキャッチコピーに、奥州平泉ゆかりの名宝や歴史資料などを紹介する展覧会。最初の展示室には、中尊寺金色堂内「西北壇」の仏像11体が、堂内の配置…
○原克『アップルパイ神話の時代:アメリカ、モダンな主婦の誕生』 岩波書店 2009.2 「はじめに」の冒頭3パラグラフを読むだけで、本書の主題と方法は容易に把握できる。過不足のない、実に気持ちいいほど明晰な説明を、さらに無理やり要約すれば以下のとおり…
○そごう美術館 『源氏物語千年紀 石山寺の美 観音・紫式部・源氏物語』(2009年3月7日~29日) 西国巡礼十三番札所の石山寺(滋賀県大津市)では、この3月1日から7年ぶりのご開帳が始まっている。来週末はご本尊を拝みに行ってくる予定なので、その予習と思…
○浦沢直樹、手塚治虫『Pluto(プルートゥ)』第7巻 小学館 2009.3 第6巻のロボット刑事ゲジヒトに続き、この巻は、光子エネルギーロボットのエプシロンの「死」を描く。これで物語冒頭で紹介された「地上最強」のロボットたちは全て退場してしまった。いよい…
○飯嶋和一『黄金旅風』(小学館文庫) 小学館 2008.2 表紙に描かれた美しいジャンク船を見て、先月の長崎旅行の記憶がよみがえり、買ってしまった。物語の舞台は、寛永5年から10年(1628~1633)の長崎。主人公の平左衛門(二代目末次平蔵)は、かつて長崎の…
せんとくんとまんとくん。だんだん、せんとくんが可愛く感じられるようになってきた。 修二会の頃に奈良に来ると、どこにでも咲いている大好きな馬酔木。 興福寺、奈良博のあとは、大仏殿の裏をぶらぶら歩いて、また二月堂に向かった。階段の下の食堂(じき…
3月8日の朝、興福寺に寄った。31日から東京国立博物館で始まる『国宝 阿修羅展』に備えて、阿修羅像はもうお出かけかな?という野次馬的な興味があったためだ。国宝館の外壁には「阿修羅像展示は3月10日まで」という貼り紙がされていて、どうやら、まだ中に…
○奈良国立博物館 特別陳列『お水取り』 一夜明けて、3月8日(日)は、朝いちばんの興福寺の国宝館に寄り(後述)、続いて奈良国立博物館へ。秋の正倉院展の混雑がウソのように静かな館内である。本館の「仏教美術の名品」を流し見て、地下のミュージアムショ…
○東大寺二月堂 修二会 修二会には何度も来ているつもりだったが、このブログを検索してみたら、2005年にお松明を見たのが最後だった。そうか、4年も来ていなかったか。修二会を初めて聴聞したのは、20年以上も前になる。奈良のガイドブックを読んで(当時は…
○第三十三番 谷汲山華厳寺(岐阜県揖斐郡) 昨年秋に始まった「西国三十三所結縁ご開帳」。冬の間はあまり動きがなかったが、3月に入って、また新たな札所の特別公開が始まった。谷汲山華厳寺は、本当は三十三所の「満願」に参拝するお寺だが、この3月1~14…
○大門正克『戦争と戦後を生きる』(全集 日本の歴史 第15巻) 小学館 2009.3 同シリーズの第13巻・牧原憲夫『文明国をめざして』、第14巻・小松裕『「いのち」と帝国日本』と力作が続いたので、続巻を非常に楽しみにしていた。その割には、ちょっと期待外れ…
○国立奈良博物館 公式サイト http://www.narahaku.go.jp/ 長年親しんだ奈良博の公式サイトが、2月6日にリニューアルした。いつもお世話になっている『観仏三昧』のブログに教えられた情報である。全体に洗練されて、狭い面積に情報を凝縮したようなデザイン…
○永青文庫 冬季展『源氏千年と物語絵』(2009年1月10日~3月15日) 始まってすぐに行った展覧会だが、その後も2回、出かけている。お目当ては、もちろん『長谷雄草紙』。先月は、いちばん見たかった場面「長谷雄と男、朱雀門の楼上で双六の勝負をする。男、…
先週から今週にかけて、見てきた展覧会をまとめて。 ■五島美術館 特別展『筆の美-木村陽山コレクションを中心にして-』(2009年2月21日~3月29日) ポスターを見たとき、へえ~と唸った。いろんなものに美を見出す人がいるものだなあ、と思って。会場の半…