見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日所感2010・今年もお世話になりました

2010年もあと数時間、老親の実家(東京)にて。まだ記事にしていない「見たもの」「読んだもの」もあるのだが、年越し蕎麦も食べちゃったし、今夜はのんびりしようと思う。 今年は3年ぶりに職場が変わり、埼玉から東京都内に戻ってきた。 行けと命じられたと…

化け文字:書家・柿沼康二の挑戦状(岡本太郎記念館)

○岡本太郎記念館 『化け文字~書家・柿沼康二の挑戦状~』(2010年11月3日~2011年2月20日) 一度行ってみたいと気になっていた岡本太郎記念館で、これも気になっていた書家・柿沼康二さんの展覧会をやっているので見てきた。柿沼さんの名前は、はじめ、大河…

不折コレクション、ベストセレクション。(書道博物館)+通り過ぎの子規庵

○台東区立書道博物館 開館10周年記念『不折コレクション、ベストセレクション。』(2010年10月9日~12月23日) 開館10周年を記念して、館蔵の中村不折コレクションから、選りすぐりの中国書画や古写経などを展示。いやほんとに、区立の博物館に、こんなにす…

カルメン/プラシド・ドミンゴ in films オペラ映画フェスティバル2010(写真美術館)

○写真美術館 『プラシド・ドミンゴ in films オペラ映画フェスティバル2010』(2010年12月4日~12月26日) ■カルメン(フランチェスコ・ロージ監督、1983年) 26日(日)に鑑賞。前日、3作品を見たというのに、頑張ってまた行ってしまった。この作品は1983年…

ワーキング・クラスと社会起業/チョコレートの世界史(武田尚子)

○武田尚子『チョコレートの世界史:近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』(中公新書) 中央公論新社 2010.12 カカオ豆は中南米原産。クリオロ種、ファラステロ種、トリニタリオ種の3種がよく知られている。カカオに含まれるテオブロミンは、カフェインに…

歳末スイーツ2010

今年のお気に入り、スターバックスのクリスマスツリーデニッシュ。 24日、職場のお三時。同僚お手製のケーキと、いただきもののチョコレートケーキ。 27日(今日)、友人と代々木上原で忘年会。デザートのバニラアイス+芋餡の最中。 さあ、明日は仕事おさめ…

トスカ、椿姫、カヴァレリア・ルスティカーナ/プラシド・ドミンゴ in films(写真美術館)

○写真美術館 『プラシド・ドミンゴ in films オペラ映画フェスティバル2010』(2010年12月4日~12月26日) ■トスカ(ジャンフランコ・デ・ポジオ監督、1976年) 朝、上映に間に合う時間に起きることができたので、当日券を求めて飛び出していった。見てよか…

奈良にゆかりのひとびと、再び/大和古物漫遊(岡本彰夫)

○岡本彰夫『大和古物漫遊』 ぺりかん社 2003.2 春日大社権宮司にして、大和の歴史と古物(骨董)を愛される岡本彰夫さんのエッセイ、2冊目。新刊の棚で『大和古物拾遺』(2009)を発見したのが御縁のはじまり。同書には、先行作の『大和古物散策』『大和古物…

鳩山由紀夫・小沢一郎を語る/沈む日本を愛せますか?(内田樹、高橋源一郎)

○内田樹、高橋源一郎『沈む日本を愛せますか?』 ロッキング・オン 2010.12 背にも表紙にも二人の名前しかないのだが、読み始めたら「内田」「高橋」の間に入るダッシュ(―)のインタビューアーの態度があまりにも大きい。誰だよ、コイツ、と思って「まえが…

日本美術の豊かな水脈/日本美術院の画家たち(山種美術館)

○山種美術館 『日本美術院の画家たち-横山大観から平山郁夫まで-』(2010年11月13日~12月26日) 日本美術院は、明治31年(1898)、東京美術学校を排斥され辞職した岡倉天心と、彼に連座した美術家たちによって創設された在野の美術団体。以後、資金の欠乏…

江戸と昭和と/坂本龍馬×百段階段(目黒雅叙園)

○目黒雅叙園 龍馬と対話する特別展『坂本龍馬×百段階段』(2010年11月27日~12月23日) 目黒雅叙園は、Wikiによれば、石川県出身の創業者・細川力蔵が、昭和6年(1931)に開業した料亭(満州事変の年だ)。国内最初の総合結婚式場でもあった。絢爛たる装飾を…

道化師、わが心のセビリャ/プラシド・ドミンゴ in films(写真美術館)

○写真美術館 『プラシド・ドミンゴ in films オペラ映画フェスティバル2010』(2010年12月4日~12月26日) 東京都写真美術館で『オペラ映画フェスティバル』が開催されたのは2008年の年末だった。今月初め、なぜかそのときのレポート記事に、たくさんのアク…

テクノロジーの真実/お母さんは忙しくなるばかり(R.S.コーワン)

○ルース・シュウォーツ・コーワン著、高橋勇造訳『お母さんは忙しくなるばかり:家事労働とテクノロジーの社会史』 法政大学出版局 2010.10 19世紀の工業化と20世紀の家庭電化は、お母さんたちの仕事を本当に楽にしたのか? 科学技術史の研究者である著者が…

福建省の陶磁/茶陶の道(出光美術館)

○出光美術館 やきものに親しむVIII『茶陶の道-天目と呉州赤絵-』(2010年11月13日~12月23日) 出光コレクションに館外の名品を加えて、中国福建省の陶磁を紹介する展覧会。福建省には残念ながら行ったことがない。南方・辺境好きの私は、行きたい行きたい…

消費化社会のあの頃/現代社会の理論(見田宗介)

○見田宗介『現代社会の理論:情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波新書) 岩波書店 1996.10 近代社会一般とは区別された存在としての「現代社会」。それを特色づけているのは情報化/消費化である。第1章は、純粋消費社会としての「情報化/消費化社会」…

脂派の魅力/近代の洋画家、創作の眼差し(三の丸尚蔵館)

○三の丸尚蔵館 第52回展覧会『近代の洋画家、創作の眼差し』(2010年10月30日~1月10日) 日本の近代初頭の洋画が好きだ。それも、黒田清輝などの本格的な洋画が登場する前の、まだ混沌とした世代の作品に惹かれてしまう。展示会場の解説パネルによれば、当…

小袖、歳暮の茶も/絵のなかに生きる(根津美術館)

○根津美術館 コレクション展『絵のなかに生きる:中・近世の風俗表現』(2010年11月23日~12月23日) 説話画、物語絵、名所絵、都市図など、さまざまな作品に描かれた風俗に注目するコレクション展。冒頭が南北朝時代の『聖徳太子絵伝』でちょっと驚く。少年…

奈良にゆかりのひとびと/大和古物拾遺(岡本彰夫)

○岡本彰夫『大和古物拾遺』 ぺりかん社 2010.11 書画、屏風、筆、杖、絵馬、木彫の人形など、古物(骨董)のカラー写真を満載。序に「生来古物が好きで、殊に資料の古物に心惹かれ」「大和に焦点をしぼって細々と収集を続けさせてもらって来た」という。これ…

武具と文書/武士とはなにか(国立歴史民俗博物館)

○国立歴史民俗博物館 企画展示『武士とは何か』(2010年10月26日~12月26日) 「武士の世を、終わらせるかえ?」は大河ドラマ『龍馬伝』終盤の決めゼリフだが、本展の趣旨にいう、10世紀から19世紀(中世と近世)には、わたしたち現代人が武士、サムライなど…

反日俳優という前に/中国魅録(香川照之)

○香川照之『中国魅録:「鬼が来た!」撮影日記』 キネマ旬報 2002.4 『龍馬伝』の岩崎弥太郎、『坂の上の雲』の正岡子規と大活躍の香川氏であるが、ネットの評判を読んでいると、時々唐突に「でもこの人、反日映画に出てるんだよね」という書き込みがある。…

クリスマスリース2010

今年もクリスマスリースを飾る季節になりました。 もう10年くらい、同じ花屋さんで買っている。去年までは埼玉から東京まで遠征して買いにきたけど、今年は(引っ越しして)ご近所になったので、じっくり見定めて選んだ。 →昨年(2009年)のリース。

大学のニ度目の再生/メディアとしての大学(吉見俊哉・講演)

○吉見俊哉「メディアとしての大学」/連続講義『日本の未来、メディアの未来』(2010年11月23日、13:00~) このところ忙しくて、いろいろと書き逃している記事がある。遅ればせだが、これはやっぱり書いておこう。東京大学の駒場祭で、情報学環教育部自治…

書物に淫する/斯道文庫書誌学展・記念講演とシンポジウム

○慶応大学附属研究所斯道文庫 開設50年記念『書誌学展』(2010年11月29日~12月4日)、記念講演とシンポジウム『古典籍の探求-書誌学の世界-』(2010年12月4日) 和漢古典籍の専門図書館として名高い慶応大学の斯道文庫が創立50周年を記念して開いた資料展…

江戸に出かけよう/江戸文化評判記(中野三敏)

○中野三敏『江戸文化評判記』(中公新書) 中央公論新社 1992.10 多くの江戸文化探訪記は、近代の尺度を持って行って、江戸を見ようとする。江戸の中に近代の萌芽を見つけ、「江戸って、意外と近代ジャン」(著者の表現)とおもしろがる。近年の歴女ブーム、…