見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

お盆満喫・うらめしや/2023幽霊画展(全生庵)

〇全生庵 『谷中圓朝まつり 幽霊画展』(2023年8月1日~8月31日) 谷中の全生庵で、毎年8月に開催される幽霊画展に行ってきた。以前、一度来たことがあることは記憶に残っていたが、いま調べたら2016年の夏だった。そのときも暑かったのだろうが、今年の暑さ…

お盆満喫・冥府の使者に会いに/あの世の探検(静嘉堂文庫美術館)

〇静嘉堂文庫美術館 『あの世の探検-地獄の十王勢ぞろい-』(2023年8月11日〜 9月24日) 静嘉堂文庫美術館所蔵『十王図・二使者図』(中国・元~明時代)は『地蔵菩薩十王図』(高麗時代)と一具で伝来してきた名品。 本展では、1999年の『仏教の美術』展…

門前仲町グルメ散歩:甘いもの、辛いもの

気がつけば、8月も最終週。甘味屋さんでかき氷が食べられるのも、あとわずか。 これは久しぶりに入った「いり江」の氷いちご。ふわふわの氷に練乳がかかっていて、優しい甘さ。人気店で、いつも人が並んでいるので敬遠していたが、時間を選べば入れるみたい…

三たび、洋風画/狩野派以外学習帳(板橋区立美術館)

〇板橋区立美術館 『館蔵品展 狩野派以外学習帳 江戸にきらめいた民間の絵師たち』(2023年8月26日~10月1日) 今日から始まった展覧会をさっそく見てきた。というのも都営地下鉄の「夏のワンデーパス」(500円)を利用できるのが今週末までだったので。東京…

ブロマンス「怪奇」ミステリー/中華ドラマ『君子盟』

〇『君子盟』全29集(騰訊影業、2023) 若手イケメン俳優によるブロマンス・ミステリーと聞いて、あまり私の好みではないかな?と思ったのだが、ホラー風味もありつつ、骨格は善因善果・悪因悪果のスカッとした物語で、けっこう楽しめた。舞台は架空の王朝・…

社会都市から企業都市へ/東京史(源川真希)

〇源川真希『東京史:七つのテーマで巨大都市を読み解く』(ちくま新書) 筑摩書房 2023.5 著者は休日には東京の都心や隅田川の東側の地域を歩くことが多いという。冒頭に隅田川テラスから見た永代橋の写真が掲載されていたのに親近感を覚えて、本書を読むこ…

余呉町国安の十一面観音とギャラリートーク(東京長浜観音堂)

〇東京長浜観音堂 『十一面観音菩薩立像(余呉町国安・国安自治会蔵)』(2023年8月1日~8月31日) お盆休みに観音さまに会いに出かけた。令和5年度第2回の展示は余呉町国安の十一面観音だという。私は余呉町(琵琶湖の北側)へは行ったことがないので、見た…

歴史の学び方/検証ナチスは「良いこと」もしたのか?(小野寺拓也、田野大輔)

〇小野寺拓也、田野大輔『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット No. 1080) 岩波書店 2023.7 話題の1冊をようやく入手して読んでみた。なぜ人々は「ナチスは良いこともした」と語りたくなるのか。1つには「物事にはつねに良い面と悪い…

独断専行の理想と現実/関東軍(及川琢英)

〇及川琢英『関東軍:満州支配への独走と崩壊』(中公新書) 中央公論新社 2023.5 関東軍は日本陸軍の出先機関の一つで、関東州と満鉄を保護するための兵力であったが、多くの謀略に関与した。「まえがき」の「自分たちだけで勝手に判断して行動するような組…

姿を伝える/科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡(科博)

〇国立科学博物館 企画展『科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡』(2023年4月25日~8月16日) 2023年が、日本で初めて哺乳類を研究する学術団体(日本哺乳動物学会→日本哺乳類学会)ができて100周年の年であり、日本の哺乳類が世界に紹介されるき…

深川八幡祭り2023

富岡八幡宮の例大祭「深川八幡祭り」、昨日8月13日は53基の神輿が繰り出す「各町神輿連合渡御」が行われた。本来、本祭りは3年に一度なのだが、新型コロナの影響で、6年ぶりの本祭りとなった。 私は2017年の春に門前仲町に引っ越してきて、その年がちょうど…

恐れ知らずのロードムービー/中華ドラマ『歓顔』

〇『歓顔』全18集(企鵝影視、新自序影視制作、2023年) 出演者に好きな俳優さんが多かったので、軽い気持ちで見たら面白かった。物語は、1930年の広東省の汕尾から始まる。青年・徐天の父親は南洋で事業に成功し、中国共産党を支援していた。徐天は父親の言…

深川八幡祭り2023

【gooフォトチャンネルから移行】2023年8月13日に行われた深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)の各町神輿連合渡御の様子です。

昭和の子ども時代/いとしのレトロ玩具(弥生美術館)

〇弥生美術館 『いとしのレトロ玩具-もう逢えないと思ってた、がここにある-』(2023年7月1日~9月24日) 本展は、20世紀日本の玩具界に訪れた大きな二つの変革(時代の精神・価値観といった文化的変革、テクノロジーの発達による変革)を軸に、遊び心と夢…

2023年6-7月展覧会拾遺(その2)

■静嘉堂文庫美術館 『サムライのおしゃれ-印籠・刀装具・風俗画-』(2023年6月17日〜7月30日) 武家文化の日常生活の中で育まれたサムライの装身具である刀装具、印籠根付と併せて、おしゃれな人々を描いた近世初期風俗画なども展示する。『四条河原遊楽図…

2023年6-7月展覧会拾遺

気がついたら、たくさん書き落としていたので、覚えているものだけでも。 ■東京ステーションギャラリー 『大阪の日本画』(2023年4月15日~6月11日) 3月に大阪で見た展覧会だが、また見てきた。再会した作品もあり、初めて見る作品もあった。冒頭には北野恒…

夏のお楽しみ/怪談物のつくりかた(伝統芸能情報館)

〇伝統芸能情報館 企画展『怪談物のつくりかた-役者の芸と仕掛けの世界-』(2023年4月22日~8月20日) 観客席からは知りえない怪談物のつくりかたの一端を、多様な資料を用いて紹介する。国立劇場の裏にある同館で、4月からこんな展示が行われていたとは知…

観音の大慈大悲/声明公演・長谷寺の声明(国立劇場)

〇国立劇場 第62回声明公演『真言宗豊山派総本山 長谷寺の声明』(2023年8月5日、14:00~) 長谷寺には何度か行ったことがあるが、これまで声明を聴く機会はなかったので、どんなものか分からないまま聴きに行った。今回のプログラム「二箇法用付大般若転読…

水道橋でワインと和食ディナー

美味しいお店に詳しい友人の誘いで、水道橋駅前の「ワイン処Oasi(オアジ)」へ。ふだんはワインとピザのお店なのだが、平日ランチは和食で、この日は季節ごとに開催される恒例イベント、本格和会席コースのディナーだった。前菜から甘味まで全8品、どれも目…

黒白無常の誕生の謎/中国の死神(大谷亨)

〇大谷亨『中国の死神』 青弓社 2023.7 ツイッター(旧称)で「無常くん」を名乗る著者のアカウントをフォローしたのはずいぶん前のことだ。本書は、無常という名の中国の死神について論じたもので、著者が東北大学に提出して博士号(学術)を取得した博士論…