2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
○内田樹『街場の戦争論』(シリーズ22世紀を生きる) ミシマ社 2014.10 内田先生が「『街場の戦争論』発売5日目で4刷、28000部となりました」とつぶやいているくらい、売れに売れているようだ。すでに多くの読後感想がネットに流れているが、私はいつか自分…
○高橋昌明『京都〈千年の都〉の歴史』(岩波新書) 岩波書店 2014.9 目次を見たら「平安京の誕生」から「江戸時代の京都」まで、ほぼ千年の歴史を新書1冊で語ろうとしているので唖然とした。そんなことができるのか?と怪しみながら、おそるおそる読み始めた…
○安丸良夫『神々の明治維新:神仏分離と廃仏毀釈』(岩波新書) 岩波書店 1979.11 1979年刊行だから、もっと早く出会っていてよさそうな本だが、先日、ふと書店で目に入って、面白そうだったので買ってしまった。著者の名前に覚えがあるような気がしたが、自…
○将基面貴巳『言論弾圧:矢内原事件の構図』(中公新書) 中央公論新社 2014.9 内容とは無関係だが、将基面貴巳(しょうぎめん・たかし)さんって、ずいぶん難しい名前だなあ、と思った。あとから知ったことだが、主に海外の大学でキャリアを積んでいらして…
○第11回鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台:いま、語るべきこと(2014年10月21日、18:00) 鈴木邦男シンポジウム「日本の分(ぶん)を考える」シリーズ第11回を聴きに行った。ツイッターに「次回のゲストは、ひかりの輪代表・上祐史浩さんです」という情報が…
NHKの朝ドラ「マッサン」が面白い。昨年の「あまちゃん」で朝ドラの楽しみを覚え(見るのは夜か週末だが)、「ごちそうさん」は完走し、「花子とアン」はあまり気に入らなくて半年休んでいたが、また視聴習慣が戻ってきた。どうも私はNHK大阪の制作作品のほ…
水無瀬神宮(大阪府三島郡島本町)は、後鳥羽上皇によって営まれた水無瀬離宮址にある。配流先の隠岐で没した上皇の遺勅に基づき、仁治元年(1240)御影堂を建て、上皇を祀ったことに始まるとされている。丸谷才一さんの評論『後鳥羽院』を読んだのは、もう…
■京都国立博物館 修理完成記念『国宝 鳥獣戯画と高山寺』(2014年10月7日~11月24日) 10月三連休の最終日(10/13)台風の影響で予定を変更し、京都で目覚めることになってしまった。窓の外は明るい。風は少し不穏な生ぬるさを感じさせるが、まだ雨も落ちて…
○大津市歴史博物館 智証大師円珍生誕1200年記念企画展(第65回企画展)『三井寺 仏像の美』(2014年10月11日~11月24日) 引き続き、大型台風19号の接近が気になる三連休の中日(10/12)。京博から大津に移動。弘仁5年(814)年生まれの智証大師円珍の生誕12…
○京都国立博物館 修理完成記念『国宝 鳥獣戯画と高山寺』(2014年10月7日~11月24日) 大型台風19号がじわじわ迫る三連休の中日(10/12)京都にいた。前日、京都市内のホテルはどこも取れなくて、高槻泊になってしまったので、水無瀬神宮に参拝して、京都に…
○MOA美術館 『又兵衛「豊国祭礼図屏風」と「浄瑠璃物語絵巻」』(2014年09月26日~10月28日) 岩佐又兵衛の『浄瑠璃物語絵巻』は大好きな作品だが、それ以上に見る機会の少ない『豊国祭礼図屏風』(徳川美術館所蔵)が出ていると聞いては、見逃すわけにいか…
○サントリー美術館 高野山開創1200年記念『高野山の名宝』(2014年10月11日~12月7日) 平成27年(2015)、空海が高野山を開いてから1200年を迎えることを記念し、高野山に伝わる空海の遺品や高野山開創に関わる宝物を紹介する展覧会。 この日は、昼から熱海…
○三井記念美術館 特別展『東山御物の美-足利将軍家の至宝-』(2014年10月4日~11月24日) 足利将軍家の絵画・茶器・花器・文具などのコレクションを、足利義政が山荘を営んだ東山にちなんで「東山御物(ひがしやまごもつ)」という。この言葉を覚えたのは…
京都の鍵善良房は、高校2年生の修学旅行で、京都通の友人に教わった和菓子屋さん。 お店でいただく夏の「くずきり」、冬の「きび餅ぜんざい」(以前は「粟ぜんざい」だった)もよいが、いちばん好きなのは「菊寿糖」。和三盆を固めただけのシンプルなお干菓…
本格的な展覧会シーズン到来。西にも東にも行きたいところが山ほどある。もともと、この三連休は出かけるつもりだったが、直前の金曜日に東京で仕事が入ってしまった。そこで、また「出張打ち切り」を願い出て、周遊してくる計画を立てた。 10/10(金)都内…
9月、横浜市金沢区の称名寺の庭園で見たヒガンバナ。大好きな秋の風物詩である。 いま住んでいる札幌では、ヒガンバナを見ない。調べてみたら「寒さの厳しい北海道では、自生・植栽を含めて、寒害の影響で、生き続ける事が難しい」のだそうだ。 10月、これは…
○黒田日出男『江戸名所図屏風を読む』(角川選書) 角川学芸出版 昨年暮れに出版された『豊国祭礼図を読む』に続く「近世初期風俗画に歴史を読む」シリーズの2冊目。前作がむちゃくちゃ面白かったので、2冊目は即買いで読み始め、今回も手に汗握る謎解きのス…
○吉田徹『感情の政治学』(講談社選書メチエ) 講談社 2014.7 政治学は社会科学の一分野である。「科学」というからには、どんな問題でも、十分に合理的に考え、捉えることができれば、適切な「解」を見出すことができるという確信が前提になっている。しか…
○坂野潤治、山口二郎『歴史を繰り返すな』 岩波書店 2014.8 近代日本政治史を専門とする東大名誉教授の坂野潤治先生(1937-)の著書は、この10年くらい、私の愛読書リストに入っている。政治学者で今年3月まで北海道大学にお勤めだった山口二郎先生(1958-)…
○水島広子『整理整頓 女子の人間関係』 サンクチュアリ出版 2014.4 「女子校育ち」の私は、10代、20代の頃、男性が苦手だったはずなのに、気がついたら、どちらかというと「同性(女性)が苦手」にシフトしていた。どうしてこうなったのか、自分でもさっぱり…
○飯野亮一『居酒屋の誕生:江戸の呑みだおれ文化』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房 2014.8 江戸に幕府が開かれると、参勤交代で出仕する武士のほか、たくさんの人が集まってきた。その多くは男性で、江戸は男性都市としてスタートした。というのが、本書の書き…
■東京国立近代美術館 『菱田春草展』(2014年9月23日~11月3日) 菱田春草(1874-1911)の生誕140年を記念する回顧展。春草は草創期の東京美術学校を卒業後、岡倉覚三(天心)の日本美術院創立に参加。横山大観、下村観山とともに、明治期の日本画の革新に貢…