2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧
○三の丸尚蔵館 第39回展『やまとうた-美のこころ』 http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05-04.html あまり知られていないが、今年は、『古今集』が成立して1100年目、『新古今集』が成立して800年目に当たる。これから秋冬にかけて、各地で、いくつかの特別…
○東京国立近代美術館工芸館『日本のアール・ヌーヴォー 1900-1923:工芸とデザインの新時代』 http://www.momat.go.jp/CG/cg.html 「アール・ヌーヴォーは日本美術の影響を受けて生まれた」というのが、私の理解だった。確かに、それは間違いではないらしい…
○加藤徹『西太后:大清帝国最後の光芒』(中公新書)中央公論社 2005.9 著者は、「真の意味での中国史は清朝に始まる」という。現代中国人の歴史意識の原点は清朝にある。たとえば領土問題。尖閣諸島、台湾、香港、チベットなどを中国固有の領土と主張するの…
○根津美術館 特別展『国宝 -光琳 元禄の偉才-』 http://www.nezu-muse.or.jp/ 根津美術館のサイトに行くと、誇らしげにTOPページに飾られている、光琳の『燕子花図』。しかし、本物は2001年以来、見ることができなかった。このたび、4年半にわたる保存修復…
○五島美術館 館蔵・秋の優品展『絵画・墨跡と李朝の陶芸』 http://www.gotoh-museum.or.jp/ 恒例の秋の優品展。最終日(日曜日)に、駆け込みで行ってきた。国宝『紫式部日記絵巻』を、久しぶりにゆっくり眺めてみた。 まず、料紙の幅(高さ)に対して、ずい…
○星亮一『会津戦争全史』(講談社選書メチエ) 講談社 2005.10 小学生の頃、明治維新は、ほとんど無血革命のように思っていた(極端に単純化された歴史では、そのように習った)。その後、歴史小説を読むようになって、戊辰戦争という内戦があったことを、だ…
○静嘉堂文庫美術館 『明清の絵画と書跡展-中国五百年の筆墨と彩-』 http://www.seikado.or.jp/ 同館コレクションによる明清の絵画と書跡展。”明清”というけれど、あまり時代の新しいものはない。古雅で格調高い雰囲気が味わえる。 はじめ、会場の入口に、…
○早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 企画展示『京劇資料展』 http://www.waseda.jp/enpaku/index-j.html 中国の古典演劇・京劇に関する、衣装、小道具、楽器、文献、民具、年画など、多様な資料を展示している。衣装や楽器はともかく、紙で作る立体の”面”と…
○黒田日出男『吉備大臣入唐絵巻の謎』 小学館 2005.10 『吉備大臣入唐絵巻』は、私の大好きな絵巻だ。しかし、本書によれば、同じ初期絵巻の傑作『伴大納言絵巻』や『信貴山縁起絵巻』に比べると、「はるかにその知名度は低い」とのことである。そうか? そ…
○日本新聞博物館『共同通信60周年展-フラッシュは時代とともに』 http://www.pressnet.or.jp/newspark/ AP(アメリカ)、ロイター(イギリス)、タス(ロシア)など、各国には、その国を代表する国際通信社が設けられている。日本の共同通信社もそのひとつ…
○清水勲『漫画が語る明治』(講談社学術文庫)講談社 2005.10 明治期の漫画百余点を収録し、解説を加えたもの。他愛ない滑稽、頓智から、為政者に対する痛烈な風刺まで。技法もさまざまである。 本屋の店頭で、たまたま本書を開いたとき、『団団珍聞』に載っ…
○神奈川県立金沢文庫 開館75周年記念特別展『茶と金沢貞顕』 http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm 喫茶は、禅僧・栄西によってもたらされ、鎌倉中期には、貴族や武家、寺院などの間に普及するようになった。というわけで、金沢文庫に多数…
○佐野眞一『カリスマ:中内功とダイエーの「戦後」』(上・下)(新潮文庫)新潮社 2001.5 ダイエーの創業者、カリスマ経営者、中内功の生い立ちから晩年までを描いたもの。決して他人を信用しない冷酷さと、涙もろい人情味をあわせ持ち、カミソリのような鋭…
○神奈川県立歴史博物館 特別展『聖地への憧れ―中世東国の熊野信仰―』 http://ch.kanagawa-museum.jp/ なぜ神奈川の博物館で熊野信仰?と思われるかもしれないが、会場入口に飾られた「熊野権現輿」(神奈川・清浄光寺蔵)がその答えを示している。日本の神や…
○出光美術館『京の雅び・都のひとびと-琳派と京焼-』 http://www.idemitsu.co.jp/museum/ 最近、充実した展覧会が続く出光美術館だが、今回は、タイトルがあまりよくないと思う。ちょっと漠然としすぎていて、具体的な内容が想像できない。 しかし、行って…
○天理ギャラリー 第126回展『新羅千年の都 慶州の古瓦』 http://www.sankokan.jp/exhibition/gallery/126.html 新羅の古都・慶州で出土した古瓦60点余りを展示したもの。中国や日本の古瓦にも、蓮華や宝相華を表したものがあるが、今回の展示品は「古拙」な…
○世田谷美術館『宮殿とモスクの至宝―V&A美術館所蔵イスラム美術展』 http://www.setagayaartmuseum.or.jp/ ロンドンにあるヴィクトリア・アンド・アルバート美術館のイスラム美術ギャラリーが所蔵する名品展である。タイル、絨毯、陶磁器、金工、木彫、ガラ…
○森川嘉一郎『趣都の誕生:萌える都市アキハバラ』幻冬舎 2003.2 著者の名前を知ったのは、今年の春、東京都写真美術館で開かれた『グローバルメディア2005/おたく:人格=空間=都市』による。2004年、第9回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、日本館展示…
○薬師寺克行『外務省:外交力強化への道』(岩波新書)岩波書店 2003.8 本書の構想が立てられたのは2001年の夏、外務省の不祥事が真っ盛りのときだったという。その数年前、テリー伊藤の『お笑い外務省機密情報』(飛鳥新社 1997.10)が出た頃から、な~んだ…
結局、9月は毎週末、鎌倉に通った末、ようやくヒガンバナの盛りにめぐりあいました。 これが1週間前。まだ今週も咲いているかしら。天気がよければ、行ってみよう。 遠出の計画がないので、またダラダラした連休になりそうである。
○新井潤美『不機嫌なメアリー・ポピンズ:イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)平凡社 2005.5 どこの社会にも”アッパー(上級)”と”ロウァー(下級)”の区別はあるものだが、イギリスのそれには、他国と異なる、いくつかの独特な性格がある。…
○紀伊国屋マンスリーセミナー書物復権 第6回『日本美術の愉しみ』 10月2日(日)に紀伊国屋ホールで行われたセミナーを聴きにいった。講師は、日本美術応援団団長の山下裕二氏と、同団員1号の赤瀬川原平氏。団員2号の南伸坊氏の顔が見られないのは、ちょっと…
○佐藤優『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』新潮社 2005.6 佐藤優氏の名前を、ご記憶だろうか。私は、本書の副題がなければ、全く思い出せなかったと思う。佐藤氏は、もと外務省国際情報局の主任分析官。国際学会への参加費用約3,000万円を、不正…
○武田雅哉『<鬼子>たちの肖像:中国人が描いた日本人』(中公新書)中央公論社 2005.9 わ~い、武田雅哉さんだ! なじみの著者の新刊を見つけると心が躍る。これまで、黄河の源流を描いた古地図、清末の絵入新聞、文化大革命時代のプロパガンダ・ポスター…
○高橋哲哉『国家と犠牲』(NHK Books)日本放送出版協会 2005.8 書店の新刊棚で本書を見つけたのは、まだ前著『靖国問題』の印象が醒めやらないうちだった。表紙を見ながら、あれ~高橋先生、大丈夫かしら、と思った。こんなふうに、同じテーマで続けざまに…