見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2025年9月展覧会拾遺

■黎明アートルーム 特別展『柴田是真-対柳居から世界へ-』(2025年9月15日~10月31日) 柴田是真(1807-1891)の漆芸と絵画作品を、同館所蔵品と個人コレクションから初公開約30点を含む約100点を選んで展観する。特に「対柳居」(浅草橋にあった是真の住…

2025年9月関西旅行:京博、龍谷ミュージアム

金沢出張の前に出かけた関西旅行のレポートをまだ書き終わっていなかった。2日目の土曜日は京都で2つ展覧会を見てから、大阪で文楽公演を見てきた。 ■京都国立博物館 特別展『宋元仏画-蒼海(うみ)を越えたほとけたち』(2025年9月20日~11月16日) 国内に…

2025年9月金沢散歩:石川県立歴史博物館など

2泊3日の金沢出張に行ってきた。最初の2日間は仕事、後泊をつけてもらえたので、土曜日はひとりでぶらぶら散歩してきた。 ■石川県立歴史博物館 令和7年度秋季特別展『花開く九谷-19世紀加賀藩のやきもの生産ブーム-』(2025年9月27日~11月9日) まず、こ…

終了間近gooブログの思い出

gooブログのサービス終了が迫っている。移行先は以下に決めて、先日、ようやく全データ(たぶん)の移行を終えた。★(名称は同じ)見もの・読みもの日記【https://mimono.hatenablog.jp/】 移行作業完了を祝して、ひといき(スタバのチーズケーキとコーヒー…

2025年9月関西旅行:大和文華館、奈良博

今年の夏は猛暑に負けて自宅に籠っていたのだが、涼しくなったのを幸い、久々の関西旅行に出かけてきた。まずは奈良から。 ■大和文華館 特別企画展『くらべて楽しむ琳派作品』(2025年8月22日~9月28日) 様々な時代のバリエーション豊かな琳派の作品を、古…

政治家として、家庭人として/蒋介石(家近亮子)

〇家近亮子『蒋介石:「中華の復興」を実現した男』(ちくま新書) 筑摩書房 2025.8 蒋介石(1887-1975)には、特に関心を持っていたわけではない。大陸中国のドラマでは悪役側だし、台湾史でも民主化を阻んだ独裁者の印象が強い。それが、ちょっとした気の…

大阪で近松三昧/文楽・心中天網島と曽根崎心中

〇 国立文楽劇場 令和7年爽秋文楽特別公演 第2部・第3部(2025年9月20日、14:00~・18:00~) 例年のスケジュールだと9月は東京公演なのだが、今年は「大阪・関西万博開催記念」ということで、9月6日~10月14日まで長期にわたり、大阪で文楽公演が打たれてい…

南蛮から始まる/焼き締め陶(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『焼き締め陶:土を感じる』(2025年9月13日~10月19日) ありそうでなかった展覧会のような気がして、とても面白かった。「焼き締め陶」とは、釉薬を掛けずに高温で焼くことで素地を固めた陶磁器をいう。日本の焼き締め陶は、5世紀頃(…

運慶流強め/金沢八景みほとけ巡礼(金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 開館95周年特別展『金沢八景みほとけ巡礼-仏像からよみとく金沢の歴史-』(2025年9月5日~11月9日) 神奈川県横浜市金沢区は、かつて「武蔵国六浦荘金沢」と呼ばれ、中世には都市・鎌倉の外港として栄えた。本展は、金沢の内海周辺に…

武侠迷から金庸先生に捧ぐ/中華ドラマ『華山論剣』(2)

〇『華山論剣』全30集(騰訊視頻他、2025年) 「九陰真経」「東邪西毒」「南帝北丐」の感想は別稿にまとめたので、ここでは最後の「五絶争鋒」について紹介する。 ■「五絶争鋒」全6集 「東邪西毒」「南帝北丐」の物語から10年くらい先になるのだろうか。ある…

武侠迷から金庸先生に捧ぐ/中華ドラマ『華山論剣』(1)

〇『華山論剣』全30集(騰訊視頻他、2025年) 評価は分かれるかもしれないが、個人的には、かなり好きなタイプの作品だった。確か初期の情報では『金庸武侠世界』という総合タイトルで全5ユニットが制作される、という話だったように思う。2024年に原作の『…

大河ドラマの同時代/狩野派の中の人(板橋区立美術館)

〇板橋区立美術館 館蔵品展『狩野派の中の人 絵師たちのエピソード』(2025年8月23日~9月28日) 江戸狩野派には、最も格式の高い奥絵師、それらを補佐する表絵師、さらに町狩野と呼ばれる人々など、膨大な数の絵師が属していた。本展は、絵師の人柄が伝わる…

2025年8月展覧会拾遺(2)

■東京国立博物館 特別展「江戸☆大奥」(2025年7月19日~9月21日) 娯楽小説や芝居、ドラマなどで描かれてきた想像の世界とは異なる、知られざる大奥の真実を、遺された歴史資料やゆかりの品を通してご覧いただきます――というのが、公式のうたい文句だが、最…