2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
○松宮秀治『ミュージアムの思想』 白水社 2009.3(新装版) 著者によれば、西欧語の「ミュージアム」は、日本語の美術館、博物館に対応するだけでなく、図書館、文書館、植物園、動物園、水族館、プラネタリウム、史跡、考古学遺跡までを包括する概念である…
○府中市美術館 企画展『山水に遊ぶ-江戸絵画の風景250年』(2009年3月20日~5月10日) 日曜日(4/26)に行ったら、小学校低学年くらいの女の子を連れたお父さんが「あ、若冲の展示は終わっちゃったんですか」と受付で残念そうにしていた。若冲を見せたかっ…
○一坂太郎『仁王:知られざる仏像の魅力』(中公新書) 中央公論新社 2009.4 思わず「そう来たか」とつぶやきたくなる仏像本である。昨年の『国宝 薬師寺展』に続き、今春の『国宝 阿修羅展』も大盛況である。書店にも、数々の関連本が並んでいる。そんな中…
○静嘉堂文庫美術館 『筆墨の美-水墨画展〔第1部〕中国と日本の名品』(2009年4月4日~5月17日) 水墨画三昧のその2。日本の水墨画を特集している出光美術館から移動し、さて今度は中国の水墨画だ、と思ったら、途中から日本人の作が並んでいたので、あれ?…
○出光美術館 日本の美・発見I『水墨画の輝き-雪舟・等伯から鉄斎まで-』(2009年4月25日~5月31日) 先週の茶の湯三昧に続き、今週末は水墨画三昧。まずは、日本で水墨山水画が本格的に描かれ始めた応永年間(1394~1428)から、室町・桃山・江戸を経て近…
個人的には、五月(初夏)の訪れを強く感じる花のひとつ。3年目にして、現在の通勤経路で見つけた。1年目、2年目には余裕のなかったことの現われ(というか、ほとんど明るい時間帯に帰れなかったものな…)。 5年ぶり?に新しいデジカメに買い替えた。小さく…
○大木康『中国明末のメディア革命:庶民が本を読む』(世界史の鏡. 情報4) 刀水書房 2009.2 中国の書物史を平易に語った楽しい1冊。年代順の格式ばった解説ではなく、東大文学部の「漢籍コーナー」で、本に囲まれて過ごした学生時代の思い出から始まる。な…
○今尾恵介、杉崎行恭、原武史、矢野直美著『日本の鉄道 車窓絶景100選』(新潮新書) 新潮社 2008.6 新潮社『日本鉄道旅行地図帳』編集部が企画し、日本屈指の「乗りテツ」4人が集まって、「車窓絶景区間」を選び出した「車窓絶景100選座談会」(2007年12月…
○畠山記念館 春季展 開館45周年記念『畠山記念館名品展-季節の書画と茶道具』(2009年4月11日~6月21日) 畠山記念館は、最近とみにお気に入りの美術館である。今回初めてお抹茶(干菓子付き、400円)を所望してみた。展示室のベンチに座って、極め付きの書…
○三井記念美術館 『三井家伝来 茶の湯の名品』(2009年4月15日~6月28日) 三井記念美術館の「得意技」とも言うべき、茶の湯の名品展である。2005年の開館記念展以来、何度も足を運んでいるので、出品リストを見なくても、国宝・志野茶碗『銘・卯花墻(うの…
○東京大学総合研究博物館 日仏交流150周年記念特別展示『維新とフランス-日仏学術交流の黎明』(2009年3月28日~5月31日) 「幕末から明治初期にかけての日仏交流の歩みを紹介する特別展示」という、茫洋とした概要だけ頭に入れて見に行ったので、何がある…
○万城目学『プリンセス・トヨトミ』 文藝春秋 2009.3 読んでしまいました、万城目学。第1作『鴨川ホルモー』は表紙だけ見て、レトロな青春モノかな?と思って素通りしていた(違う、ということは、最近、映画の宣伝を見て分かった)。第2作『鹿男あをによし…
○神奈川県立金沢文庫 企画展『国宝文選集注と唐物玩味』(2009年2月19日~4月12日) 終わった企画だが書いておく。金沢文庫が所蔵する国宝『文選集注』と、唐物(からもの)即ち、中世文化人たちに愛された、中国伝来の絵画や陶磁器を紹介。会場の最初のコー…
○佐谷眞木人『日清戦争:「国民」の誕生』(講談社現代新書) 講談社 2009.3 2007年5月から翌年3月にかけて、朝日新聞は国内外の研究者20人に「東アジア近現代史の十大出来事」を尋ねた。日本以外のアジアの研究者が日清戦争を重視するのに対して、日本人研…
○湯浅邦弘『諸子百家:儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書) 中央公論新社 2009.3 近年、近代中国史の面白さにすっかりハマった感があるが、もともと私は古代哲学や古代文学から、中国びいきになったのである。本書の標題を見たときは、ほのかな懐か…
○ジョン・ウー(呉宇森)監督・脚本『レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-』 Part1は、(私にとって)予想外の人気だったので、少し観客が減るまで待とう、と思って出遅れてしまった。Part2は、どうせ見に行くんだから、と思って、公開2日目にさっさと…
○ギャラリーこちゅうきょ 『金井杜道展-仏像の現在「興福寺 阿修羅と八部衆」メディアとしての仏像・写真』(2009年4月1日~4月11日) 3月の「秘仏の旅」で予告した写真家・金井杜道氏の展覧会。興福寺国宝館で見たカラーの全身像がすごくよかったので、心…
○国立公文書館 平成21年度春の特別展『旗本御家人-江戸を彩った異才たち-』(2009年4月4日~4月23日) この季節、私には、お気に入りの都心お花見+博物館・美術館コースがいくつかあって、ひとつは千鳥ヶ淵→山種美術館、もうひとつは皇居お堀端→国立公文…
○国立歴史民俗博物館 企画展示『錦絵はいかにつくられたか』(2009年2月24日~5月6日) 江戸のメディア・出版文化を考える上で外せない「錦絵」の企画展。「錦絵の鑑賞に重きをおく美術展ではなく、"流通"と"世相"さらに"技術"に焦点を当てて」考えるという…
○黒木登志夫『落下傘学長奮闘記:大学法人化の現場から』(中公新書ラクレ) 中央公論新社 2009.3 著者は、もと東京大学医科学研究所教授。基礎医学の門外漢には『科学者のための英文手紙の書き方』(1984年刊)の著者と聞いて、かすかに思い当たる名前であ…
○二階堂善弘『明清期における武神と神仙の発展』(関西大学東西学術研究所研究叢刊29) 関西大学出版局 2009.2 たまに大きい書店に行くと、変な本が目に付いて買ってしまう。標題のとおり、明清期の武神と神仙の変容に関する論考をまとめたもの。日本人にも…
○佐藤卓己『輿論と世論(よろんとせろん):日本的民意の系譜学』(新潮選書) 新潮社 2008.9 「世論」はもと「輿論」と書いたのだから「よろん」と読まなければいけない――と私は誰か(両親か学校の先生)に教わった気がする。しかし、戦前、「輿論(よろん…
○東京国立博物館 特別展 興福寺創建1300年記念『国宝 阿修羅展』(2009年3月31日~6月7日) 新年度が始まった今週、東京に出る機会があったのを幸い、夕方から上野に向かった。午後4時前に東博に入ったが、会場内は、まだうんざりするくらい混んでいた。とり…
○山種美術館 『桜さくらサクラ・2009-さようなら、千鳥ヶ淵-』(2009年3月7日~5月17日) 近代日本画の優品を数多く持つ山種美術館。毎春恒例の「桜さくらサクラ展」は、千鳥ヶ淵から流れてくるお花見客で混雑する。 私がいちばん好きなのは、奥村土牛の2…
○加藤徹『梅蘭芳:世界を虜にした男』 ビジネス社 2009.3 映画『花の生涯-梅蘭芳』を見た翌日、駅ナカの小さな本屋で本書を見つけた。ド派手なピンク色の「梅蘭芳」の文字が目に入って、あっ映画のタイアップ本だな、と思った。捨て置こうと思った瞬間、小…