2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今年もあと数時間になって、そろそろ陽が傾いてきた。歳末閑日、しばし本のページをめくる手を休めて、心覚えに挙げておこう。 まずは、今年、読みかけて挫折したものと、買ったけどまだ読んでいないもの。 ■深見奈緒子『世界のイスラーム建築』(講談社現代…
○「やっぱり雑誌がおもしろい!!」(Yahoo! JAPAN) http://magazine.yahoo.co.jp/index.html 私が日常的に利用しているメディアはテレビとネットである。新聞は、平成の初め頃から読まなくなった。いい大人が新聞を読まないというのは、ちょっと公言するのに…
○渡辺龍策『馬賊:日中戦争史の側面』(中公新書)中央公論新社 1964.4 書店で、めずらしいタイトルを見るなあと思ったら、このたび「復刊」された中公新書の名著3冊のうちの1冊だった。先だって読んだ高島俊男の『中国の大盗賊・完全版』が脳裡によみがえっ…
○斎藤希史『漢文脈の近代:清末=明治の文学圏』 名古屋大学出版会 2005.2 いや~面白かった! 語りたいことが、たくさんある。何から行こう? 本書は、今年の2月に出版されたものだが、私が書店で発見したのは先月のことだ。サントリー学芸賞の発表とともに…
○うらわ美術館 『挿絵本のたのしみ-近代西洋の彩り』 http://www.uam.urawa.saitama.jp/ 3連休の1日くらい、遠出しようと思っていたが、結局、昼まで寝過ごしてしまったので、比較的、家から近いこの展覧会に出かけた。初めて行く美術館だったが、駅前の大…
○橋川文三『ナショナリズム:その神話と論理』 紀伊國屋書店 1968.8(新装復刊版 2005.6) 本書の存在を知ったのは、姜尚中氏による。氏は、数年前から講演や対談で、素朴なパトリオティズム(郷土愛)と近代的ナショナリズムの差異を説明するにあたり、しば…
○町田市立博物館『陶器が語る来世の理想郷:中国古代の暮らしと夢-建築・人・動物』 http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/museum/museun_20041116/index.html 中国の陶製明器(めいき=副葬品)を集めた展覧会である。と言っても、知らな…
○島泰三『安田講堂1968-1969』(中公新書) 中央公論社 2005.11 個人史的なことを書いておくと、1969年、私は小学生だった。安田講堂の攻防戦については、曖昧な記憶がある。その頃、両親と私(と弟)は、八畳の和室に布団を並べて寝ていて、枕元にテレビが…
○原彬久『吉田茂:尊皇の政治家』(岩波新書) 岩波書店 2005.10 吉田茂については何冊かの本を読んでみたが、なかなか自分なりの評価が定まらない。非常に魅力的な人物に感じられるときもあるし、そうでない場合もある。本書は、どちらかというと後者だった…
○三井記念美術館 開館記念特別展 I『美の伝統 三井家伝世の名宝』 http://www.mitsui-museum.jp/ 10月に開館した三井記念美術館を、ようやく見に行った。展示品は、陶磁器、茶道具、書画、拓本、工芸、刀剣、切手など、バラエティに富んでいて、しかも予想以…
○そごう美術館『大アンコール・ワット展:壮麗なるクメール王朝の美』http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/05/1029_angkor/ 先週末で終わってしまった展覧会だが、すべり込みで見てきたので書いておく。本展は、プノンペン国立博物館が所蔵す…
○立花隆『天皇と東大:大日本帝国の生と死』(上下) 文藝春秋社 2005.12 久しぶりの「読んだもの」更新である。700頁超×2冊の大作を、1週間かかって、ようやく読み終わった。本書の原文は、月刊誌『文藝春秋』に、1998年から2002年まで連載されていた「私の…
ちょっと大部な本を読み始めているので、今週は新しい記事が書けません。 見上げれば、黄金色の秋。友人から、貰い物の写真。
○出光美術館『平安の仮名、鎌倉の仮名-時代を映す書のかたち-』 http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkantop.html 「古今和歌集成立1100年、新古今和歌集成立800年」を記念する展覧会のひとつ。先月は見仏がてら、京都まで遠征していたら、東京近郊で開催…
○松岡美術館『古伊万里展-古九谷・柿右衛門・金襴手』 http://www.matsuoka-museum.jp/ 上記サイトにも掲載されているポスターを見たとき、うわっ、これはすごいぞ、という予感がした。古九谷2点、柿右衛門2点、金襴手2点の写真を並べているのだが、「どう…
○東京国立博物館 特集陳列『武芸-鷹狩、犬追物-』 http://www.tnm.jp/ 先週末、国立博物館に行った。時間があったら「北斎展」にも寄ってみようかな、と思っていたが、とんでもない話だった。午後4時の時点で「70分待ち」って、どうするのかと思っていたら…
○高島俊男『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書) 講談社 2004.10 高島俊男は、丸谷才一さんが推す執筆者のひとりである。本書の元版が出たのは1989年のことだという。講談社から、四百字づめ270枚で新書の執筆依頼を受けた著者は、気がついたら420枚も…
○根津美術館 特別展『筑前 高取焼 -古高取と遠州高取-』 http://www.nezu-muse.or.jp/ 今回の特別展はパスしてもいいかなあ、と思っていた。高取焼って地味だし。そうしたら、ある筋より、「今ね、第二展示室には南北朝の仏画がずらっと出てるよ」という耳…
○紀田順一郎『カネが邪魔でしょうがない―明治大正・成金列伝』(新潮選書) 新潮社 2005.7 社会変動の激しかった明治大正期、運と度胸と才覚を元手に、一代で巨万の富を築いた人々がいた。本書は、鹿島清兵衛、鈴木久五郎、大倉喜八郎、岩谷松平、雨宮敬二郎…
○紀伊国屋書店BOOKLOG「書評空間」 http://booklog.kinokuniya.co.jp/ 丸谷さんの書評を読んだついでに、紀伊国屋書店の「書評空間」をほめておきたい。同サイトの「ブックログ宣言」は、紀伊国屋が「プロの読み手による書評ブログ」を開設する理由を(私な…
○丸谷才一『いろんな色のインクで』 マガジンハウス 2005.9 考えてみると、もう十数年も前から、俳優、ミュージシャン、スポーツ選手、学者、ジャーナリスト、政治家、どんな分野を見渡してみても、丸谷さんほど好きなおじさんはいない。無類の読書家で、博…
■常楽寺~長寿寺~善水寺(滋賀県・湖南市) 滋賀県の古寺巡礼には何度も出かけている。去年もこの時期は、油日の櫟野寺を見に行ったし、その前年は湖東三山だった。すっかり都市化した京都・奈良に比べて、まだ、観光客も少なく、のんびりした田園風景が好…
■京都国立博物館 特集陳列『和歌と美術-古今集1100年、新古今集800年記念』 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html 博物館の入口に「本日は無料開放日です(平常展のみ)」という札が掛かっていた。あれっ? ということは、この『和歌と美術』は、特…
■細見美術館 琳派展VIII『俵屋宗達-琳派誕生-』 http://www.emuseum.or.jp/ 細見美術館は、得意の琳派展である。そこそこの品揃えだが、展示替えが多くて、公式ホームページのTOPに挙がっているような名品を、一度に見ることができないのは惜しい。 しかし…