見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

柏原・八幡神社の薬師如来とギャラリートーク(東京長浜観音堂)

〇東京長浜観音堂 『薬師如来立像(高月町柏原・八幡神社蔵)』(2023年11月1日~11月30日) 令和5年度第3回展示の薬師如来立像を見てきた。たまたま18日に訪問したら「18日は観音様のご縁日ですので」ということで、あま茶のティーバッグをいただいた。今期…

浅はかさといじらしさ/文楽・冥途の飛脚

〇国立文楽劇場 令和5年11月文楽公演 第3部(2023年11月8日、17:45~) ・近松門左衛門三〇〇回忌『冥途の飛脚(めいどのひきゃく)・淡路町の段/封印切の段/道行相合かご』 今秋の大阪公演は行かれないかな、と思っていたのだが、直前に調整をつけて、見…

人生の黄昏に/中華ドラマ『漫長的季節』

〇『漫長的季節』全12集(企鵝影視、2023年) 今年前半、中国で大ヒットを記録したサスペンスドラマ。見たいドラマが途切れた隙をねらって、一気に見てみた。確かに上質なヒューマンドラマだが、豆瓣(視聴者投票)9.5は高すぎではないかと思う。いまWOWOWで…

2023深川・富岡八幡宮の酉の市

今年は勤労感謝の日の11月23日が二の酉だった。昼間出かけていたので、夕食後にもう一度、外に出るのは億劫だったが、あまり寒くないのを幸い、近所の富岡八幡宮まで歩いて出た。 例によって、人出は少ない。熊手を売る店は4~5軒ほど、参道の入口にベビーカ…

看板に偽りなし/秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開(永青文庫)

〇永青文庫 秋季展『秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開-永青文庫の絵巻コレクションー』(2023年10月7日~12月3日) 私の大好きな『長谷雄草紙』が「全巻公開」って本当?と疑いながら、会期が始まってすぐに見にいったら本当だった。そろそろ終了な…

門前仲町でごはん屋呑み再訪

友人二人と、久しぶりに門前仲町の「ごはん屋 おゝ貫」(大貫)に行った。前回(2023年2月)より、コースの値段設定がお高めに変更されていたのは、時節柄、やむをえないところ。味とボリュームは文句なし。 「売り」は羽釜炊きのごはんなんだけど、私は、素…

銀座でドラマ『大奥』衣装展を見る

このブログでは、日本のドラマのことを書かなくなって久しいが、全く見ていないわけではない。いまはNHKドラマ10『大奥』を、けっこう熱心に見ている。原作は読んだことがなかったが、森下佳子さん脚本のドラマは、だいたい私の好みに合う。先週末、銀座蔦屋…

強がりと気苦労/王朝貴族と外交(渡邊誠)

〇渡邊誠『王朝貴族と外交:国際社会のなかの平安日本』(歴史文化ライブラリー) 吉川弘文館 2023.3 中国史に関する本を読んでいると、当時、日本の状況はどうだったんだけ?というのが気になる。たまたまSNSに情報が流れてきた本書が面白そうだったので読…

2023年11月関西旅行:明恵上人伝(和歌山県博)、宗達(久保惣美術館)他

■和歌山県立博物館 生誕850年記念特別展『紀州・明恵上人伝』(2023年10月14日~11月26日) 関西旅行3日目は、行けたら行きたいと思っていた展覧会を行きあたりばったりで回る。朝から南海電鉄で和歌山へ。きれいになった和歌山市駅に下りるのは2回目だが、…

2023年11月関西旅行:東大寺法華堂、長沢芦雪(中之島)他

■東大寺法華堂(三月堂) 『秘仏 国宝・良弁僧正坐像特別拝観』(2023年10月28日〜11月19日) 関西旅行2日目は、朝8:00開館の奈良博の正倉院展に飛び込もうと思っていたのだが、前日、十分楽しめたので予定を変更。「東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌法要」の…

2023年11月関西旅行:いぬねこ彩彩(大和文華館)、正倉院展(奈良博)

■大和文華館 特別展『いぬねこ彩彩(さいさい)-東アジアの犬と猫の絵画-』(2023年10月7日~11月12日) 関西旅行初日、京都から移動して奈良方面へ。本展観では、中国、朝鮮半島、日本における、12~20世紀に制作された犬図・猫図を通して、東アジアにお…

2023年11月関西旅行:東福寺(京博)、東寺宝物館

■京都国立博物館 特別展『東福寺』(2023年10月7日~12月3日) 春に東博で見た展覧会だが、もう一回見て来た。はじめは開山の聖一国師・円爾と、その師匠である無準師範を中心に東福寺創建の歴史を振り返る。東博の展示構成も同じだったと思うのだが、京博の…

2023年11月関西旅行:奈良・陰陽町

週末に有休を1日足して、関西大旅行(京都~奈良~大阪~和歌山)をしてきた。2日目は朝から奈良博の正倉院展を見るつもりだったが、1日目にうまく見ることができてしまったので予定変更。先月、歴博の展示『陰陽師とは何者か』を見て以来、ずっと気になっ…

二人の天才皇帝/隋-「流星王朝」の光芒(平田陽一郎)

〇平田陽一郎『隋-「流星王朝」の光芒』(中公新書) 中央公論新社 2023.9 581年の建国から618年の滅亡まで、約40年、実質的にはわずか二代という短命王朝の隋を中国歴史学界では「流星王朝」と評することがあるそうだ。なかなか洒落た命名である。私は隋の…

安田雷洲に注目/激動の時代 幕末明治の絵師たち(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『激動の時代 幕末明治の絵師たち』(2023年10月11日~12月3日) 幕末明治期の江戸・東京を中心に活動した異色の絵師たちを紹介し、その作品の魅力に迫る。たまたま私が目にした宣伝ビジュアルが、国芳と芳年らしかったので、またこの二…

王朝の美学の光と影/やまと絵(東京国立博物館)

〇東京国立博物館 特別展『やまと絵-受け継がれる王朝の美-』(2023年10月11日~12月3日) 千年を超す歳月のなか、王朝美の精華を受け継ぎながらも、常に革新的であり続けてきたやまと絵を、特に平安時代から室町時代の優品を精選して紹介する特別展。出品…

鎌倉・宝物風入れ2023(円覚寺、建長寺)

■臨済宗・円覚寺派本山 円覚寺(鎌倉市山ノ内) 先週の洪鐘祭りと二週連続の鎌倉詣でになるが、久しぶりに宝物風入れ(曝涼)を見に行った。天気にもめぐまれ、西洋人の観光客の姿が多かった。仏殿の軒下には、先日のパレードで使われた洪鐘のレプリカが置い…

2023東京国際映画祭で『ゴールド・ボーイ』『満江紅』を見る

■金子修介監督『ゴールド・ボーイ』(10月29日、ヒューリックホール東京) 東京国際映画祭で気になる映画が上映されるのを知って見てきた。『ゴールド・ボーイ』の原作は、中国・紫金陳のベストセラー小説『壊小孩』。2020年に『隠秘的角落』(バッド・キッ…

少年たちの運命/中華ドラマ『繫城之下』

〇『繁城之下』全12集(騰訊視頻、2023年) おそらく2022年の制作で、長く放映が待たれていた作品。明の万暦37年、江南に位置する蠹県(とけん)で連続殺人事件が発生する。最初の犠牲者は、捕快(警官)の長である冷捕頭。案山子に擬せられた冷捕頭の遺体に…