2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
○路上観察学会『昭和の東京:路上観察者の記録』 ビジネス社 2009.2 赤瀬川原平、藤森照信、南伸坊、林丈二、松田哲夫の「路上観察学会五人衆」が、1986年3月~87年3月、東京二十三区で行った六次の調査で発見された物件を収録している。確かに、ちょうど昭…
○吉川幸次郎『読書の学』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房 2007.4 記憶によればこうだ。高一の教科書に、中島敦の『山月記』が載っていた。面白かったので、新潮文庫の『李陵・山月記』を読んだ。その中に、孔子一門を描いた「弟子」という短編があって面白かっ…
○横浜開港資料館 企画展示・開港150周年記念『横浜開港と宣教師-翻訳聖書の誕生-』(2009年1月28日~4月19日) http://www.kaikou.city.yokohama.jp/ 横浜開港資料館の展示は、いつも期待以上に収穫が大きい。一見地味な資料の価値(面白さ)を、よく心得…
○神奈川県立近代美術館・葉山館 『アジアとヨーロッパの肖像/SELF and OTHER: Portraits from Asia and Europe』(2009年2月7日~3月29日) http://www.moma.pref.kanagawa.jp/ 同じ展覧会を開催中の県立歴史博物館から、地下鉄→横浜→JR→逗子駅からバスを乗…
○神奈川県立歴史博物館 特別展『アジアとヨーロッパの肖像』(2009年2月7日~3月29日) http://ch.kanagawa-museum.jp/ 昨年秋、大阪のみんぱくで開かれていて、気になっていた展覧会が巡回してきた。関東では、神奈川県立歴史博物館と同県立近代美術館(葉…
○橋本健二『貧困連鎖:拡大する格差とアンダークラスの出現』 大和書房 2009.2 「格差社会」の論じ手はたくさんいるが、私が信用を置いているのは、橘木俊詔と橋本健二のふたりである。山田昌弘はやや疑わしく、三浦展は全くダメ。私は、新奇なネーミングと…
○赤瀬浩『「株式会社」長崎出島』(講談社選書メチエ) 講談社 2005.7 先日の長崎旅行が印象深かったので読んでみたところ、思わぬ情報量に興奮。貿易都市「長崎」の誕生は、16世紀の戦国時代に遡る。平戸領主・松浦氏との関係が悪化したポルトガル人は、平…
○毛利敏彦『幕末維新と佐賀藩:日本西洋化の原点』(中公新書) 中央公論新社 2008.7 佐賀・長崎旅行に行ってきたので、両県にかかわる本を1冊ずつ。まず佐賀から。本書カバーの折込みに「明治維新の原動力となった『薩長土肥』の雄藩だが、肥前=佐賀藩の影…
○サントリー美術館 特別展『国宝 三井寺展』(2009年2月7日~3月15日) http://www.suntory.co.jp/sma/ バレンタインデー直前の休日に、サントリー美術館のある東京ミッドタウンに行った。すると、吹き抜けのエスカレーターの上に黄不動尊(彫像)の巨大なバ…
○土佐昌樹『アジア海賊版文化:「辺境」から見るアメリカ化の現実』(光文社新書) 光文社 2008.12 コカコーラ、マクドナルド、ハリウッド、マイクロソフトなどが代表するアメリカの文化的影響力はアジアの各地で見られる。今日、アメリカを軽視したあらゆる…
○東京国立博物館 特別展『妙心寺』(2009年1月20日~3月1日) http://www.tnm.go.jp/ 京都・妙心寺の開祖(初代住持)、関山慧玄(かんざんえげん)の650年遠諱(おんき)を記念する展覧会。「遠諱」というのは、50年毎に行われる大法要(平成21年=650回忌)を…
○小松裕『「いのち」と帝国日本』(全集 日本の歴史 第14巻) 小学館 2009.1 タイトルを見てドキリとした。ずいぶん正面切ったタイトルを付けたものだ。歴史とは人の記録であり、生命(いのち)の記録に他ならない。けれども、普通、私たちは、歴史を学ぶと…
○佐賀県立美術館 特別展『運慶流』(2009年1月1日~2月15日) http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kanko_bunka/k_shisetsu/hakubutu/ 長崎のホテルで目を覚まして、え!と時計を見直した。セットしたモーニングコールが鳴らなかったのである。そこで、…
○長崎:眼鏡橋~中央公園、長崎歴史文化博物館 気がつけば、とっぷり日暮れた長崎の町のあちこちに、光のタワーのような巨大ランタンオブジェが忽然と現れる。いや、昼間からそこに立ってはいたのだけれど…。 川沿いに吊るされたランタンの列が水面に映り、…
○長崎:浜町アーケード~新地中華街~唐人屋敷 崇福寺から下って、浜町アーケードへ。そろそろ人も増え、ランタンに灯がともり始める。中国の故事や神話に基づく巨大オブジェが楽しい。下図は諸葛孔明らしいが、手の中にあるべき芭蕉扇を、誰かが持ち去った…
○長崎:出島~興福寺~崇福寺 2004年12月以来の長崎。前回は「B級史跡めぐり」(同行人の言葉)に徹して、メジャーな観光地にはどこも寄らなかった。なので、今回、最初に向かった出島跡は、指折り数えてみると10年ぶりになる。当時は、限られた展示施設の隣…
週末1泊2日で長崎に行ってきた。お目当ては、 ・長崎ランタンフェスティバル ・佐賀県立美術館の『運慶流』展 どちらも素晴らしかった。追々報告するとして、食べたものは、まず長崎のローカルメニュー、トルコライス。ただし、Wikiでは「豚カツ・ピラフ・ス…
○国立劇場 2月文楽公演『女殺油地獄』 3年ほど前から、また文楽公演を見に行くようになったが、なかなか時間が取れない。1年に1回がいいところ。2月公演は、近松物を中心によく知られた人気作品が並ぶので、やっぱり強く心が惹かれる。 『女殺油地獄』は、近…
今の住所で2年目の春。 家を出るとすぐに眼につくピンク色の紅梅が花盛り。 去年は全然気がつかなかった…。 週末は、1泊2日で思い切った遠出をしてきます!
○国立新美術館『加山又造展』(2009年1月21日~3月2日) http://www.nact.jp/ 加山又造(1927-2004)の画業の全容を振り返る展覧会。琳派など日本の古典美術様式から、伝統とか流派とかベタベタしたものを抜き去り、純粋な「美意識」だけを抽出したような、…
○野口武彦『天誅と新選組:幕末バトル・ロワイヤル』(新潮選書) 新潮社 2009.1 当今、江戸・幕末の歴史を語らせたら、面白さで右に出る者はいないと思われる野口武彦氏の史談エッセイ。「週刊新潮」連載の「幕末バトル・ロワイヤル」シリーズ3作目である。…