見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2019-01-01から1年間の記事一覧

台湾旅行2019-20【初日】羽田→台北

2017年、2018年と連続して12月に台湾旅行に出かけていた。ちょうど仕事が一段落して、休暇が取りやすい時期なのである。今年もそのつもりで考えていたのだが、ちょっと趣向を変えて、大晦日から1月3日まで日本を離れることにした。 大晦日の昼過ぎに羽田を発…

2019大晦日雑感

このところ、2年周期で職場を変わることを4回繰り返してきた。毎回、新しい職場の1年目は、いろいろ悔いの残る歳末になって元気が出ない。でも2年目はもう少しよくなると分かっているので、なんとか年が越せる。 今年は訃報を聞くことが多い年だった。直接知…

氷上の光源氏/氷艶 hyoen2019 ディレイ・ビューイング

〇『氷艶 hyoen2019-月光かりの如く-ディレイ・ビューイング』 この夏、開催されたストーリー仕立てのアイスショー。主演は高橋大輔。その他にも、荒川静香、織田信成、ステファン・ランビエルなど、トップクラスのスケーターが顔を揃える。しかし、出演者…

さまざまな造形/神、人、自然(東京国立博物館)ほか

今年最後だなあと思いながら、東京国立博物館を見てきた。まずは東洋館(アジアギャラリー)から。 ■東洋館8室 特集陳列『中国書画精華-日本における愛好の歴史』(2019年10月29日~12月25日) 印象的だったのは、元代の『四睡図軸』。松の下で眠る豊干禅師…

茶会記と茶菓子/国宝 雪松図と明治天皇への献茶(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 『国宝 雪松図と明治天皇への献茶』(2019年12月14日~2020年1月30日) 年末年始の展覧会は、恒例『雪松図屏風』を中心に。応挙作品としては唯一の国宝指定だが、正直、そんなに好きではないので、どうしようかなと思いながら出かけた。そ…

明治の浮世絵師たち/ラスト・ウキヨエ(太田記念美術館)

〇太田記念美術館 『ラスト・ウキヨエ 浮世絵を継ぐ者たち-悳俊彦コレクション』(2019年11月2日~12月22日) ずっと行きたいと思っていた展覧会だが最後の週末に間に合った。浮世絵は一般に江戸時代の文化と考えられているが、実際は明治の終わり、20世紀…

不白好みのきれい色/江戸の茶の湯 (根津美術館)

〇根津美術館 特別展『江戸の茶の湯 川上不白生誕三百年』(2019年11月16日~12月23日) 気が付けば今年もあと10日。美術館や博物館が年末休館に入る前の最後の週末だったので、慌てていくつかの展覧会をハシゴしてきた。本展は川上不白(1719-1807)の生誕…

清朝宮廷の理想の夫婦/中華ドラマ『延禧攻略』

〇『延禧攻略』全70集(2018年、東陽歓娯影視文化有限公司他、制作人:于正) 2018年の中国ドラマは「後宮もの」がブームの様相を呈したが、最も高い人気を博したのが本作である。日本では、2019年2月からCS衛星劇場において『瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃…

令和元年大嘗宮一般参観の記

〇大嘗宮一般参観(2019年11月21日~12月8日) 週末、国学院大学博物館の企画展『大嘗祭』を見て来て、大嘗宮一般参観のレポートを書いていなかったことを思い出した。本年11月14日と15日に大嘗宮の儀が行われた大嘗宮を一般に公開するもの。報道を聞いたと…

2019年10-12月@東京:展覧会拾遺

今年の10月後半から先週まで、私用と仕事で出歩く週末が多かったので、実は書いていない展覧会レポートが溜まっている。とりあえず、思い出せるものだけ書いておく。 ■山種美術館 広尾開館10周年記念特別展『東山魁夷の青・奥田元宋の赤-色で読み解く日本画…

日本人による受容と消費/愛と欲望の三国志(箱崎みどり)

〇箱崎みどり『愛と欲望の三国志』(講談社現代新書) 講談社 2019.8 このタイトル、オビは三国志を題材にした浮世絵に加えて淡いピンク色に濃いピンクの文字、ひときわ目立つのは、にこやかに微笑むまだ若い著者の顔写真(東京大学総合文化研究科修士課程修…

太陽の塔・内部見学とEXPO’70 パビリオン

大和三寺巡礼の計画を立てているとき、大阪在住の友人が「今なら太陽の塔の内部が見学できますよ!」と教えてくれた。そういえばそんな話があったと思って調べたら、2003年には33年ぶりに内部が公開されたものの、消防法などの関係で1階部分しか立ち入れなか…

2019師走・大和三寺巡礼

この夏、東京国立博物館に安倍文殊院、長谷寺、岡寺、室生寺ゆかりの仏像や寺宝が集合する『奈良大和四寺のみほとけ』展が開催され、私は友達から譲ってもらったチケットで、仏像大使のみうらじゅん・いとうせいこうのトークショーを聴きに行った。四寺のう…

根強い通俗道徳/生きづらい明治社会(松沢裕作)

〇松沢裕作『生きづらい明治社会:不安と競争の時代』(岩波ジュニア新書) 岩波書店 2018.9 明治が大きな変化の時代であったことは言うまでもない。変化をチャンスとしてとらえ、果敢に行動して成功をつかんだ人もいる一方、不安に怯えて生きた人々もいた。…

中国内部の異世界/さいはての中国(安田峰俊)

〇安田峰俊『さいはての中国』(小学館新書) 小学館 2018.10 続編『もっとさいはての中国』が面白かったので、さかのぼって読んでみた。序章は、中国系住民の増加により新たなチャイナタウン化が進む埼玉県西川口。あとはカンボジアのプノンペンと、カナダ…

クリスマスリース2019

今年もいつもの花屋さんでリースを買ってきて、玄関に飾った。 緑のヒイラギの葉、松ぼっくりなど、自然素材をそのまま使っていて、欲しかったタイプが買えたのでうれしい。茶色いかたまりはフェルトを丸めたのかと思ったが、綿の実に色をつけたものかもしれ…

さっぽろペンギンコロニー2019でお買い物

2019フィギュアスケートNHK杯を満喫した札幌ステイ3日間。できれば達成したかったミッションが3つあった。 ・さっぽろペンギンコロニー2019(11月13日~26日、丸井今井札幌本店一条館7階)に行く ・ミュンヘンクリスマス市 in Sapporo(大通り公園)に行く …

2019フィギュアスケートNHK杯 in 札幌(2)第3日

〇2019NHK杯国際フィギュアスケート大会(11月22-24日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ) ・第3日(11/24) 最終日はエキシビション公演。朝、ネットをチェックすると出演選手と滑走順の情報が上がっていた。各種目の1-3位のほか、日本人選手や人気選手…

2019フィギュアスケートNHK杯 in 札幌(1)第1-2日

〇2019NHK杯国際フィギュアスケート大会(11月22-24日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ) 金土日の3日間、フィギュアスケートNHK杯を観戦してきた。私がフィギュアスケートって面白い!と思ったのは、2010年のバンクーバー冬季五輪で、同じ年の夏に初め…

2019札幌大通り・ミュンヘンクリスマス市

2019フィギュアスケートNHK杯を観戦するために3日間、札幌に行って来た。1日でも当たったらラッキーと思ってチケットを申し込んだら、3日とも当たったのである。10年分くらいの運を使い果たした感がある。 それで、金土日と札幌にいたわけだが、ずっと真駒内…

常陸・鎌倉・尾道浄土寺/聖徳太子信仰(神奈川県立金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 聖徳太子1400年遠忌特別展『聖徳太子信仰-鎌倉仏教の基層と尾道浄土寺の名宝-』(2019年9月21日~11月17日) 先週末、最終日に駆け込みで行った展覧会。あまり期待しないで行ったら、展示室がぎっしり埋まっていて、しかも仏画や仏像…

台湾と日本の歴史遺産/台北・歴史建築探訪(片倉佳史)

〇片倉佳史(文・写真)『台北・歴史建築探訪:日本が遺した建築遺産を歩く:1895-1945』 ウェッジ 2019.3 台北市内に残る歴史建築を大小200件ほど紹介する。オールカラーの写真が美しく、実に楽しい本。著者は、以前紹介した『東京人』2019年11月号「特集・…

オタクと奸雄の住むところ/もっとさいはての中国(安田峰俊)

〇安田峰俊『もっとさいはての中国』(小学館新書) 小学館 2019.10 未知なる中国を探し求めて世界を飛び回る突撃取材シリーズの第2弾。私は第1弾『さいはての中国』を読んでいないのだが、「こんなところに中国人!」というオビの文句が気に入ったので、最…

フィリピンの農園から/バナナと日本人(鶴見良行)

〇鶴見良行『バナナと日本人:フィリピン農園と食卓のあいだ』(岩波新書) 岩波書店 1982.8 大衆食品として日本人に親しまれているバナナ。しかしその背後には、多国籍企業の暗躍、農園労働者の貧苦、さらに明治以来の日本と東南アジアの歪んだ関係が隠れて…

「深い学び」を与える学校のために/教育改革のやめ方(広田照幸)

〇広田照幸『教育改革のやめ方:考える教師、頼れる行政のための視点』 岩波書店 2019.9 本書が主題とする「教育改革」とは、日本の学校教育に関する最近の動同のことである。私は、大学改革については、かなり身近に感じてきたが、子どもがいないので、小中…

呉の銘菓・鳳梨萬頭(おんらいまんとう)

広島で仕事があり、慌ただしく行って、慌ただしく帰ってきた。お土産を買う段になって、広島に行ったら買おうと思っていた銘菓があることを思い出した。「鳳梨萬頭(おんらいまんとう)」である。台湾やシンガポールで売っているパイナップルケーキを丸くし…

蘭州ラーメン「周記蘭州牛肉麺」@日本橋

大阪旅行のついでに蘭州ラーメンを食べてきた。「周記蘭州牛肉麺」本店は、大阪難波と大国町の間くらいにあって、旅行者にはちょっと行きにくい感じがしていた。それが先月、日本橋に支店ができたという。国立文楽劇場に年2、3回通う私にはなじみのエリアだ…

忠臣蔵大詰め/文楽・心中天網島と仮名手本忠臣蔵

〇国立文楽劇場 開場35周年記念 令和元年11月文楽公演(11月2日、11:00~、16:00~) ・第1部:『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』北新地河庄の段/天満紙屋内の段/大和屋の段/道行名残の橋づくし 「網島」は9月の東京公演にも掛かっていたのだが…

2019年11月@関西:展覧会と古寺巡礼

11月三連休の初日は文楽大阪公演を見に行った。このことはまた別稿で。三連休2日目は奈良へ向かった。 ■大和文華館 特別展『聖域の美―中世寺社境内の風景―』(2019年10月5日~11月17日) 中世の人々が見ていた境内の風景を描くさまざまな絵画を展示する。同…

2019年11月@関西:厳島詣(広島・宮島)

11月三連休の関西レポートも書き尽くせていないのに、また西国に出かけてきた。ただし今回は仕事で、木金と広島で所用があった。今日(土曜)は移動日だが、せっかく広島まで来たので、宮島に寄ることにした。前回、厳島神社に詣でたのは2014年5月で、平和記…