見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

南洋の仏教国/スリランカ展(東京国立博物館)

○東京国立博物館 特別展『スリランカ-輝く島の美に出会う』 http://www.tnm.go.jp/ 仏像、神像から宝飾品、仮面、浣腸器(!)まで、スリランカの芸術作品をまとめて紹介する展覧会。最初の部屋に入ると、大小さまざまの仏像が展示されている。そうそう、ス…

『鉄歯銅牙紀暁嵐』第4部、撮影はじまる

○新浪網2008/10/28ニュース《鉄歯銅牙紀暁嵐》第四部開機袁立回帰(※中国語) http://ent.sina.com.cn/v/m/2008-10-28/21532225915.shtml こんな話題に注目する日本人は少ないと思うが、個人的に、ものすごく嬉しいニュースを、中華芸能サイトで発見したので…

多様な肖像/在日一世の記憶(小熊英二、姜尚中編)

○小熊英二、姜尚中編『在日一世の記憶』(集英社新書) 集英社 2008.10 手に取ろうとして、あまりの厚さと重さに驚いた。全781ページ。新書サイズとしては、掟破りの厚さである。本書は、52人の在日コリアン一世のライフ・ヒストリーの聞き取りを収集したも…

ぶつかり合う潮流/東大東文研公開講座「アジアの濤」

○東京大学東洋文化研究所 公開講座『アジアを知れば世界が見える-アジアの濤(なみ)』 http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/ 毎年、秋に行われる同研究所の公開講座も第8回。これまでは、アジアの文学とか美術とか、歴史・宗教・思想哲学など、比較的穏やかで文…

書誌学の快楽/国立国会図書館貴重書展

○国立国会図書館 開館60周年記念貴重書展『学ぶ・集う・楽しむ』 http://www.ndl.go.jp/ 国会図書館には、閲覧や研修で行ったことはあるが、展示会を見に行くのは初めてである。電子展示会のページを見たら、平成10年に開館50周年を記念して「貴重書展」を行…

説明は抜き?/演劇博物館80周年記念名品展

○早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 『演劇博物館80周年記念名品展』 http://www.waseda.jp/enpaku/index.html 80周年!?と、目を疑ったが、早大演劇博物館の設立は意外と古い(知らなかった)。昭和3年(1928)10月、坪内逍遙博士の古希の齢(70歳)に設立…

森川如春庵の世界(三井記念美術館)と数寄者・益田鈍翁(畠山記念館)

2人の茶人にかかわる展覧会をまとめて紹介しておこう。 ■三井記念美術館 特別展 茶人のまなざし『森川如春庵の世界』 http://www.mitsui-museum.jp/index2.html 森川如春庵(本名・勘一郎、1887-1980)は、尾張一宮の大地主森川家の当主であり、近代を代表す…

大統領たちの攻防/韓国現代史(木村幹)

○木村幹『韓国現代史:大統領たちの栄光と蹉跌』(中公新書) 中央公論新社 2008.8 議員内閣制の首相と違って、大統領は名実ともにその国の顔である。だから、韓国現代史を学ぶには、歴代の大統領を把握するのが早道らしい。私が韓国史の最初の入り口とした…

川越祭り2008・秋の気配

今年も川越祭りを見に行った。 10/19(日)の夕方、買いもの帰りに川越に寄ったが、まだ明るくて、雰囲気が盛り上がっていない。そこで、一度、家に帰って、夕食を済ませてから、出かけなおした。提灯に灯がともると、祭りは絶好調。夜空に浮かび上がる山車…

『東美アートフェア』と山下裕二氏によるギャラリーツアー

○東京美術倶楽部『東美アートフェア 秋-古美術・茶道具・工芸展』 山下裕二氏によるギャラリーツアー http://www.toobi.co.jp/artfair/index.html 「東美アートフェア」とは、東京美術倶楽部で行われる3日間の展示即売会。東京美術商協同組合に加盟する94の…

騙し騙され/ニセモノ師たち(中島誠之助)

○中島誠之助『ニセモノ師たち』(講談社文庫) 講談社 2005.7 中島氏は、テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』でおなじみの骨董商・古美術鑑定家。1996年には、決めセリフ「いい仕事してますね」で「ゆうもあ大賞」を受賞するなど、話題の人になったこともある…

古書店の棚から/昭和とは何であったのか(子安宣邦)

○子安宣邦『昭和とは何であったのか:反哲学的読書論』 藤原書店 2008.7 2003~2007年に雑誌『環』に連載された読書論(書評エッセイ)。ただし、対象は新刊書ではなく、古書ばかりである。しかも、大学勤めを離れて年金生活者になった著者は、「二千円以上…

関西旅行10月編:あなたの知らない名画(京博)

秘仏をめぐる関西旅行、その他の寄り道先。 ■京都国立博物館・平常展示 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html 例によって、平常展示の絵画をお目当てに立ち寄る。中国絵画は、肖像、特に禅僧の頂相(ちんぞう)が並んでいて、ちょっと面白い特集。近…

関西旅行10月編:京都で見るアジアの仏像

秘仏をめぐる関西旅行。初日の11日(土)は、京都で途中下車し、以下の展覧会に寄った。 ■泉屋博古館 平成20年秋季展『仏の形、心の姿-東アジアの仏教美術-』 http://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ 中国・朝鮮・日本の金銅仏や木彫仏を集めた展覧会。しかし、…

関西旅行10月編:秘仏ご開帳をめぐる(2)

■第四番 槙尾山施福寺(槙尾寺)(大阪府和泉市) http://www.bukkyo.net/sehukuji/(個人サイト:仏教ネット) 13日(月)の予定は、はっきり決めていなかったのだが、前日の粉河寺・紀三井寺のご開帳にいたく感激し、新しいご朱印帖もGETしたので、同じく…

関西旅行10月編:秘仏ご開帳をめぐる(1)

花山法皇一千年御忌にあわせた西国三十三所結縁ご開帳が始まっている。先月も京都・清水寺のご本尊を、8年ぶりに拝みに行ってきたばかりだが、今月は和歌山へ。土曜の夜に和歌山入りして、日曜の朝から秘仏探訪を開始する。 ■第三番 風猛山粉河寺(和歌山県…

俑のさまざま/隋唐の栄華(天理ギャラリー)

○天理ギャラリー 第135回展『隋唐の栄華』 http://www.sankokan.jp/exhibition/gallery/index.html 神田の東京天理教館ビルに設けられた天理ギャラリー。知る人ぞ知る、ここでは、天理大学や天理参考館が所蔵する文物の展示が、定期的に行われている。小規模…

400年の戦争体験/好戦の共和国アメリカ(油井大三郎)

○油井大三郎『好戦の共和国アメリカ:戦争の記憶をたどる』(岩波新書) 岩波書店 2008.9 植民地・建国時代から今日まで、400年にわたるアメリカの戦争体験を読み通すと、この国は、よくもまあ飽きずに戦争をし続けてきたものだなあ、と思う。 始まりは、対…

コレクターの妙味/禅・茶・花(東京美術倶楽部)

○東京美術倶楽部 正木美術館開館40周年特別記念展『-禅・茶・花-』 http://www.toobi.co.jp/ 新橋にある東京美術倶楽部に行くのは、2006年の創立百周年記念展以来2度目である。久しぶりなので、道に迷いながら、なんとか辿り着いた。 本展は、正木美術館の…

頑張らないオジサン/内田樹氏インタビュー

○日経トレンディネット:「ストレスを感じさせない人」が評価につながる(内田樹氏インタビュー) http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20081001/1019308/ 『下流志向』(講談社、2007)『ひとりでは生きられないのも芸のうち』(文藝春秋、2008)…

鎌倉のヒガンバナ

鎌倉、鶴岡八幡宮のわきの小道は、知る人ぞ知るヒガンバナの名所である。 ただし、満開の時期に出会う確率は少ない。 地元の方らしいおじさんが「先週は何もなかったんだから、不思議な花だよなあ」と感嘆されていた。 そうなのだ。私も何年ぶりかで幸運にめ…

純愛とチャンバラ/映画・次郎長三国志

○マキノ雅彦監督、大森寿美男脚本『次郎長三国志』 http://www.jirocho-movie.jp/ 週末の気分転換に、チャンバラ娯楽映画を1本。むかし読んだ関川夏央の本『おじさんはなぜ時代小説が好きか』(岩波書店、2006)は、タイトルの答えを、ピュアな気持ちをスト…