2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
〇中島国彦『森鴎外:学芸の散歩者』(岩波新書) 岩波書店 2022.7 2022年に生誕160年と没後100年を迎えた森鴎外の、読みやすくて堅実な評伝である。偉大な文豪として遥かに仰ぎ見るのではなく、ジャーナリスティックな関心で悪事や欠点をほじくり返すのでも…
〇東京長浜観音堂 『十一面観音坐像(長浜市高月町井口・日吉神社蔵)』(2022年8月2日~8月31日) 8月のお出ましは、十一面観音坐像(鎌倉時代)。写真で見たとき、それなりに大きな像かと思ったら、像高30cmに満たない、小さな観音様だった。しかし彩色さ…
〇岡本隆司『曽国藩:「英雄」と中国史』(岩波新書) 岩波書店 2022.7 曽国藩(1811-1872)の名前は、たぶん高校の世界史で習ったと思う。また、大学の一般教養で選択した「歴史学」の講義が、たまたま太平天国をテーマにしていたので、曽国藩の事蹟はかな…
【gooフォトチャンネルから移行】2022年8月14日の東大寺大仏殿夜間参拝と8月15日の春日大社中元万燈籠、そして猿沢池の端から眺めた奈良大文字送り火です。
お盆旅行の行先を奈良にしたのは、この二つの行事を久しぶりに体験したかったからだ。 東大寺では、8月13日と14日、大仏殿の夜間参拝(無料)が行われる。8月15日は万灯供養会(要拝観料)だが、今年は灯籠の設置は行われなかった。3日間とも大仏殿正面の観…
■相国寺承天閣美術館 企画展『武家政権の軌跡-権力者と寺』(I期:2022年8月8日~10月6日) お盆旅行最終日(この日だけ年休)は京都へ。承天閣美術館では、相国寺とその塔頭に伝来する絵画、墨蹟、古文書等から、武家政権との交流の軌跡をたどる企画展を開…
■當麻寺(当麻寺)(奈良県葛城市) お盆旅行3日は月曜日で、多くの美術館や博物館が休みのため、寺めぐりに当てることにした。前日に奈良博で『中将姫と當麻曼荼羅』を見たご縁で、久しぶりに当麻寺を訪ねた。境内には何組か拝観客の姿があった。本堂で當麻…
お盆旅行2日目、大阪から奈良へ移動。 ■大和文華館 『東アジアの動物-やきものと漆-』(2022年7月8日~ 8月14日) 古代から近世にかけて、東アジアの陶磁器や漆器にあらわされた生動感あふれる動物の世界を楽しむ。展示品は、大小取り混ぜて98件。やっぱり…
■大阪市立美術館 特別展『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』(2022年7月16日~9月25日) お盆旅行2日目は大阪から。修復後、所蔵館以外で初公開となるフェルメールの『窓辺で手紙を読む女』に加え、オランダ絵画黄金期を彩…
お盆旅行は関西へ。だいぶ前からそう決めていたのだが、先月末から新型コロナの感染者数が急激に増大し、ちょっと悩んだ。しかし例によって、ひとりで展覧会・神社仏閣めぐりが主なので、気をつけていれば大丈夫だろうと思って出かけた。出発日の13日(土)…
○シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち(みたにかぶき つきあかりめざすふるさと ふううんじたち)』(東劇) みなもと太郎の歴史漫画『風雲児たち』をもとに、三谷幸喜が脚本・演出を担当し、2019年6月に歌舞伎座で上演された作品である。『…
〇東京都美術館 特別展『ボストン美術館展 芸術×力』(2022年7月23日~10月2日) 今年のお盆休みは、感染対策に気をつかいながら(基本的に単独行動で)いろいろ出歩いている。まずは東京編。本展は、世界有数のコレクションを誇るボストン美術館から、エジ…
〇『夢華録』全40集(企鵝影視他、2022年) 中国では今年最高のヒット作と言われているドラマ。舞台は宋・真宗の時代(らしい)。銭塘に暮らす趙盼児は、役人だった父親が皇帝に諫言して罪に問われたため、少女時代に官妓(賤籍)となったが、長じて良民とな…
〇熊倉潤『新彊ウイグル自治区:共産党支配の70年』(中公新書) 中央公論新社 2022.6 近年、中国共産党による人権侵害の象徴として語られることの多いこの地域の近現代史を丁寧にたどる。客観的・抑制的な記述で読みやすかった。序章では、新彊が中国の支配…
〇横須賀美術館 開館15周年記念・八百年遠忌記念特別展『運慶 鎌倉幕府と三浦一族』(2022年7月6日~9月4日) 横須賀市内に残る運慶および運慶工房作と見られる仏像を中心に、前後する時期の仏像や書跡等、計約50点の文化財を展示し、三浦半島の歴史と文化に…
○コリン・トレボロウ監督『ジュラシック・ワールド新たなる支配者』(TOHOシネマズ日本橋) 話題作をさっそく見てきた。設定は、前作『炎の王国』から4年後。ロックウッド邸を抜け出した恐竜たちは、世界中に生息地を広げてしまった。バイオ企業のバイオシン…
〇KITTEアトリウム『香港ミニチュア展』(2022年7月28日~8月7日) 香港特別行政区の設立25周年(つまり香港返還25年)を記念する展覧会(無料)。香港の街並み、伝統文化、日常生活などを表現した40のミニチュア作品を展示する。ひとりの作家の作品ではなく…
■渋谷区立松濤美術館 『津田青楓:図案と、時代と、』(2022年6月18日~8月14日) 明治30年代に京都で多くの図案集を出版し、大正時代には夏目漱石(1867-1916)の本の装幀も手がけた津田青楓(1880-1978)を軸に、図案集と図案に関する作品を紹介する。津田…
■日比谷図書文化館 特別展『鹿島茂コレクション2「稀書探訪」の旅』(2022年5月20日~7月17日) 稀書コレクターとして著名な鹿島茂氏。本展は、ANA機内誌『翼の王国』に連載された「稀書探訪」全144回に採り上げられた書籍や資料を総覧する。パリの景観図や…