見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アイスショー"Fantasy on Ice 2017 幕張" 3日目

○Fantasy on Ice 2017 in 幕張(2017年5月28日 13:00~) 今年もアイスショーFaOI(ファンタジー・オン・アイス)の季節がやってきた。今年は、幕張、神戸、新潟で開催とのことなので、家から近い幕張と大好きな新潟へ見に行くことにした。幕張はS席だった…

「百合版」忠臣蔵/文楽・加賀見山旧錦絵

○国立劇場 平成29年5月文楽公演(5月27日、16:00~) ・第2部『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)・筑摩川の段/又助住家の段/草履打の段/廊下の段/長局の段/奥庭の段』 第1部が豊竹英太夫改め六代豊竹呂太夫の襲名披露公演だったのだが、…

練馬区立美術館の隣りでランチ

練馬区立美術館は、中村橋駅から線路沿いに歩いて約3分。交通の便はとてもいいのだが、中村橋駅周辺に、ひとりでさっと食事のできるカフェがないのを、以前から残念に思っていた。 美術館の中に喫茶コーナーはあるのだが、コーヒーとケーキではお腹が持たな…

絵画に残された街の姿/19世紀パリ時間旅行(練馬区立美術館)

〇練馬区立美術館 練馬区独立70周年記念展『19世紀パリ時間旅行-失われた街を求めてー』(2017年4月16日~6月4日) フランス文学者の鹿島茂氏による「失われたパリの復元」(『芸術新潮』連載)をもとに、19世紀パリの全体像に迫る展覧会。300件に及ぶ展示…

育ちのちがう七兄弟/帝国大学(天野郁夫)

〇天野郁夫『帝国大学:近代日本のエリート育成装置』(中公新書) 中央公論新社 2017.3 何の因果か、国立大学の事務職員という仕事を選んで20数年になる。自分の職場が、どのような歴史を背負っているのか興味があって、これまでもいろいろな著作を読んでき…

普遍主義と共同体主義の間/文部科学省の研究(辻田真佐憲)

〇辻田真佐憲『文部科学省の研究:「理想の日本人像」を求めた百五十年』(文春新書) 文藝春秋 2017.4 本書は、文部省(文部科学省)と「理想の日本人像」を通じて、明治維新このかた約百五十年の教育史を明らかにする試みだという。趣旨は分かる。文部省(…

死体に囲まれる/大英自然史博物館展(国立科学博物館)

〇国立科学博物館 特別展『大英自然史博物館展』(2017年3月18日~6月11日) 大英自然史博物館から始祖鳥をはじめとする至宝約370点を厳選して展示(ほとんどが日本初公開)ということで、大きな話題になっている。私は、イギリスには一度だけ行ったことがあ…

中華ドラマ『射雕英雄伝』(2017年版)、看完了

〇『射雕英雄伝』全52集(2017年、浙江華策影視) 今年1月から本国の東方衛視で放送が始まった『射雕英雄伝』(2017年版)、YouTubeに流れてくる動画を追いかけて視聴し、最終回まで完走した。うん、面白かった! 私は2003年の李亜鵬版が大好きなのだが、さ…

新緑の鎌倉・横浜散歩/慶派のほとけ(鎌倉国宝館)ほか

■鎌倉国宝館 『鎌倉の至宝-優美なる慶派のほとけ-』(2017年4月22日~6月4日) 奈良博の『快慶』、東博の『運慶』を意識したのだろうか、慶派のほとけの特集である。だいたい、いつもの収蔵品だったが、見慣れない阿弥陀三尊像が2組。表面の劣化が進んで…

新旧西洋美術の奇想/ミュシャ展(国立新美術館)+バベルの塔展(東京都美術館)

■国立新美術館 開館10周年 チェコ文化年事業『ミュシャ展』(2017年3月8日~6月5日) 縦6メートルに及ぶ超特大キャンバスに、古代から近代に至るスラヴ民族の苦難と栄光の歴史を描いた連作『スラヴ叙事詩』全20点を世界で初めてチェコ国外で公開する展覧会。…

2017年5月@関西:ひょうごの美(み)ほとけ(兵庫県立歴史博物館)

〇兵庫県立歴史博物館 特別展『ひょうごの美ほとけ-五国を照らす仏像-』(2017年4月22~6月4日) 兵庫県内各地の文化財調査や市町史関係の調査で確認された注目すべき仏像と関連資料、約50件を展示する。会場の兵庫県立歴史博物館は姫路城の北側にある。何…

政党政治・貿易・植民地・君主制/日本の近代とは何であったのか(三谷太一郎)

〇三谷太一郎『日本の近代とは何であったのか:問題史的考察』(岩波新書) 岩波書店 2017.3 日本の近代史の主要な年譜はだいたい頭に入っていると思う。でも、こういう本を読むと、何度でも歴史を学び直すことの重要性を強く感じる。知っている事項の羅列で…

2017年5月@関西:宇治→大阪→神戸

〇宇治・平等院~藤田美術館~大阪歴史博物館~神戸市立博物館 連休2日目は、藤が見たかったので宇治の平等院へ。8時半の開門からまもなくに到着できたので、ゆっくり見られるだろうと思っていた。そうしたら、庭園はともかく、鳳凰堂内部のツアーは3時間く…

2017年5月@関西:三尾の山寺+仁和寺

〇高雄山神護寺~槇尾山西明寺~栂尾山高山寺~仁和寺 5月3日~5日は関西に出かけた。2週間前の週末にも、京都・奈良・大阪のどうしても見たい展覧会めぐりをしているので、今回は、落穂ひろい的に名所観光をしようと思ってきた。久しぶりに神護寺の宝物風入…

茶碗と茶の湯三昧(東京近美→東博→出光)

■東京国立近代美術館 企画展『茶碗の中の宇宙 楽家一子相伝の芸術』(2017年3月14日~5月21日) 今年のゴールデンウィークは海外脱出をあきらめた。その分、国内の展覧会を見て歩いているので、とにかく雑駁でもいいからレポートを書いておこうと思う。この…

イメージはこんなもの/運慶・快慶(マンガ日本史)

〇マンガ:樋口彰彦、シナリオ:藤森啓『運慶・快慶:2人の天才仏師』(朝日ジュニアシリーズ)(マンガ日本史27 改訂版) 朝日新聞出版 2015.7 よくある「週刊〇〇」というスタイルで刊行された薄いムック本である。およそ学習マンガなど描きそうにない、つ…

はみ出す肉体/せいきの大問題 新股間若衆(木下直之)

〇木下直之『せいきの大問題 新股間若衆』 新潮社 2017.4 2012年刊行の『股間若衆』の続編である。その後も時々、雑誌『芸術新潮』に「帰ってきた股間若衆」「股間著聞集」のタイトルで寄稿されているのは知っていたが、そのほか、『春画展』図録の寄稿や、…

2017年春@東京展覧会拾遺

■東京写真美術館 総合開館20周年記念『夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史総集編』(2017年3月7日~5月7日) 平成18(2006)年度から隔年で開催してきた4つの地方編の総まとめとなる展覧会である。私は古写真が好きなので全て参観している。2007年春の「関…

「どや建築」の街/大阪名所図解(酒井一光ほか)

〇画:綱本武雄、文:酒井一光、高岡伸一、江弘毅『大阪名所図解』 140B(イチヨンマルビー) 2014.9 少し前に買った本だが読めていなかったので、先日、大阪に向かう新幹線の中で読んだ。大阪の歴史的建築物を精密な線で描いたスケッチ画とともに紹介するも…