見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

絵巻の国/お伽草子(サントリー美術館)

○サントリー美術館 『お伽草子-この国は物語にあふれている-』(2012年9月19日~11月4日) 入ってすぐの展示ケースを見て、ぎゃっ!と叫びそうになった。永青文庫の『長谷雄草紙』が出ている(~10/8)。何だってー!! 展示替リストを見てきたつもりなの…

本人は語る/本人伝説(南伸坊)

○南伸坊『本人伝説』 文藝春秋 2012.9 またくだらない(※いい意味で)本を出して…と思って、立ち読みで済ませようと思ったのだが、あんまり面白かったので、買ってしまった。しかし通勤電車の中で開く勇気がなくて、本当に困った。南伸坊さんは、徹底して本…

2012秋@関西:明清の美術(大和文華館)

○大和文華館 特別企画展『明清の美術-爛熟の中国文化-』(2012年8月18日~9月30日) 朝起きると、久しぶりの雨。今日はこの展覧会に目的をしぼることにする。ゆっくり朝食を取り、10:00の開館ちょうどくらいに大和文華館着。会場に入ると、反対側の壁に、…

2012秋@関西:小浜「みほとけの里 若狭の秘仏」

○「みほとけの里 若狭の秘仏:平成24年度秋の文化財特別公開」若狭歴史民俗資料館~若狭姫神社~竜前区薬師堂~昼食(ふじや)~明通寺~国分寺 平成26年度の舞鶴若狭自動車道全線開通に向けて、通常は公開されていない仏像など、若狭地域の文化財を期間限定…

2012秋@関西:竹生島、湖北の観音(長浜+高月)、渡岸寺

三井記念美術館の『琵琶湖をめぐる近江路の神と仏 名宝展』を見て「そうだ、近江行こう」なんてつぶやいていたら、ほんとに近江に行くチャンスがやってきた。あそこも行きたい、いや、ここも、と迷う場所はたくさんあったのだけど、秋旅行はまず近江(滋賀県…

2012秋@関西:栗みな月

みな月(水無月)は、外郎(ういろう)に小豆をのせた三角形の和菓子。 関東ではあまり見かけないので、京都に来ると、目につく。夏のお菓子だと思っていたら、秋バージョンの栗みな月を、京都駅で売っていたので、帰京の新幹線車中のおやつに購入。 木曜に…

景徳鎮

【gooフォトチャンネルから移行】2012年8月、江西省景徳鎮古窯民俗博覧区+御窯遺址景区(展示作品少々)+最後は泊まったホテルの回廊とロビーです。

猛々しい世話物/文楽・夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)他

○国立劇場 9月文楽公演『粂仙人吉野花王(くめのせんにんよしのざくら)』『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』(2012年9月17日) 『粂仙人吉野花王』は「吉野山の段」のみ上演。仙人あるいは高僧が、女色に迷って神通力を失うという、歌舞伎『雷神不動…

舞楽公演・四天王寺の聖霊会(国立劇場)

○国立劇場 舞楽公演『四天王寺の聖霊会 舞楽四箇法要』(2012年9月15日、14:00~) むかしから一度行きたいと思っていた、大阪・四天王寺の聖霊会が国立劇場に来ると分かって、速攻でチケットを取った。聖霊会は、聖徳太子を偲んで、毎年4月22日(本来の命日…

修羅とスイーツ/平家物語画帖 諸行無常のミニアチュール(根津美術館)

○根津美術館 コレクション展『平家物語画帖 諸行無常のミニアチュール』(2012年9月8日~10月21日) ポスターを見て、これは一体何なのだろう、と目を奪われた。あまり類例を知らない作品だったので。サイトには『平家物語』を120図の扇形の紙に絵画化した上…

闇から出(いで)て/ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて(安田浩一)

○安田浩一『ネットと愛国:在特会の「闇」を追いかけて』 正直にいうと、初めて知ることばかりで、びっくりしながら読んだ。そして、そういう自分の無知を、なんとなく居心地の悪いものに感じた。在特会(在日特権を許さない市民の会)という名前だけは知っ…

紙の美、墨の美/国宝 古今和歌集序と日本の書(大倉集古館)

○大倉集古館 特別企画展『国宝 古今和歌集序と日本の書』(2012年8月4日~9月30日) 同館が所蔵する国宝「古今和歌集序」を、3年間にわたる修理後、初公開する。実は私は初見である。2006年の『Gold ~金色(こんじき)が織りなす異空間』後期を見に行ったと…

天才は天才を知る/先哲の学問(内藤湖南)

○内藤湖南『先哲の学問』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房 2012.8 私は内藤湖南先生(1866-1934)のファンである。と言っても、湖南先生の著書をきちんと読んだことはなくて、帝大卒の学歴がないのに京都帝国大学の教授になったとか、途方もない書痴(本好き)だ…

そうだ 近江、行こう/琵琶湖をめぐる近江路の神と仏(三井記念美術館)

○三井記念美術館 特別展『琵琶湖をめぐる近江路の神と仏 名宝展』(2012年9月8日~11月25日) この秋、いちばん楽しみにしていた展覧会なので、初日からGO。いそいそと7階の美術館に向かおうとして、1階ロビー(アトリウム)で開催されている写真パネル展に…

毒敵山の章・サソリ女の章/西遊妖猿伝・西域篇(4)(諸星大二郎)

○諸星大二郎『西遊妖猿伝・西域篇』4 講談社 2012.8 1年ぶりの続巻。このペースで読むのはちょっとつらい。いそいそと読み始めたものの、前巻のストーリーがどこでどう終わったのだか、記憶が戻らなくて、全然面白くなかった。慌てて、第3巻を書棚から探し出…

中抜き近世史/二条城展(江戸東京博物館)

○江戸東京博物館 開館20周年記念特別展『二条城展』(2012年7月28日~9月23日) 武家政権に関心の薄かった私が、二条城に行ってみたのは、ごく最近のことだ。2008年9月が初訪問(※記事)で、まだ二度目は実現していない。なので、京都からやってくる『二条城…

皇室の珍品/珍品ものがたり(三の丸尚蔵館)

○三の丸尚蔵館 第58回展覧会『珍品ものがたり』(後期:2012年8月11日~9月2日) おや、こんな展覧会をやっていたのか、と気づいて、駆け込みで行ってきた。タイトルどおり、なかなか「珍しいもの」揃いで面白かった。まず『旧諸大名槍雛形』。大名行列を飾…

葛藤と妥協/股間若衆(木下直之)

○木下直之『股間若衆:男の裸は芸術か』 新潮社 2012.3 木下先生、またこんな本書いてェ~ (≧▽≦)と、ふだん使わない顔文字で恥らってみた。雑誌『芸術新潮』に掲載された「股間若衆」(2010.5)「新股間若衆」(2011.11)に、書き下ろしの新稿を加えたもの。…

ここまで書いて大丈夫?/工学部ヒラノ教授の事件ファイル(今野浩)

○今野浩『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』 新潮社 2012.6 大学工学部の実態を赤裸々に描いた前作『工学部ヒラノ教授』は、実に「面白くてためになる」本だった。ずいぶん知人にも薦めてまわったが、しばらく忘れていた。それが、数ヵ月前から「今野浩」「…

文化財は誰のものか?/コロニアリズムと文化財(荒井信一)

○荒井信一『コロニアリズムと文化財:近代日本と朝鮮から考える』(岩波新書) 岩波書店 2012.7 本書は、いちはやく「帝国化」を遂げた日本が、朝鮮半島において行った文化財収奪の経緯を詳述し、戦後、その「返還」をめぐる交渉、成果、さらに残された問題…