見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏はお化けと幽霊画/2024幽霊画展(全生庵)他

■全生庵 『谷中圓朝まつり 幽霊画展』(2024年8月1日~8月31日) 昨年は猛暑の盛りに出かけて消耗したので、今年はどうしようかと様子を見ていた。会期の最終日、じりじり近づく台風10号を控えて、東京は曇り空だったので、思い切って出かけてみたら、若い女…

娯楽作で学ぶ現代史/映画・ソウルの春

〇キム・ソンス監督『ソウルの春』(角川シネマ有楽町) 話題の韓国映画を見てきた。1979年12月12日、全斗煥と同志の秘密組織ハナ会グループが、粛軍クーデター(12.12軍事反乱)によって政権を掌握する顚末を描く(登場人物の名前は微妙に変えてある)。 チ…

東西の名品を愛でる/空間と作品(アーティゾン美術館)

〇アーティゾン美術館 『空間と作品』(2024年7月27日~10月14日) おもしろい展覧会だという噂は聞いていたが、これほどとは思わなかった。「美術品が在ったその時々の場を想像し、体感してみること」をテーマに、和洋(+中華?)の絵画・立体作品140点余…

長浜・総持寺の千手観音立像とギャラリートーク(東京長浜観音堂)

〇東京長浜観音堂 『千手観音立像(長浜市宮司町・総持寺)』(2024年8月1日~9月1日) 令和6年度第2回展示の千手面観音立像を拝見し、8月17日に開催されたギャラリートーク(浅井歴史民俗資料館・秀平文忠氏)を聴いてきた。秀平さんのお話は、2023年11月に…

歴史物語としての魅力/吾妻鏡(藪本勝治)

〇藪本勝治『吾妻鏡-鎌倉幕府「正史」の虚実』(中公新書) 中央公論新社 2024.7 『吾妻鏡』は、鎌倉幕府の公式記録として1300年頃に編纂された史書で、治承4年(1180)に源頼朝が伊豆で挙兵してから、文永3年(1266)に第6代将軍宗尊親王が京都に送還され…

2024年7-8月展覧会拾遺

■五島美術館 館蔵・夏の優品展『一味涼爽』(2024年6月22日~7月28日) 「夏」と「涼」をテーマに、夏の情景を詠んだ古筆、日本画に表された消暑風景、清雅な禅僧の墨跡などを紹介。陶磁器に季節はなさそうだが、青磁や青花には涼しさを感じる。南宋・龍泉窯…

第1季からパワーアップ/中華ドラマ『唐朝詭事録之西行』

〇『唐朝詭事録之西行』全40集(愛奇藝、2024年) 2022年に公開された『唐朝詭事録』の続編である。前作はまあまあ楽しめたが、エピソードによっては退屈なものもあり、私は「ハマる」ほどではなかった。それが今回は激ハマりしてしまった。本作は第1季の登…

最高級コレクション/美麗なるほとけ(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『美麗なるほとけ-館蔵仏教絵画名作展-』(2024年7月27日~8月25日) 根津美術館の仏画作例は「日本の私立美術館の中では最高レベルといってよい質と量を誇っています」と自ら言い切る自慢のコレクション。 本展は、特に美麗な名品や希…

細川家の歴史とともに/Come on!九曜紋(永青文庫)

〇永青文庫 令和6年夏季展『Come on!-九曜紋見つけて楽しむ細川家の家紋-』(2024年7月27日~9月23日) 武器武具から調度品、染織品、掛軸の表装にいたるまで、大名家の伝来品にみられる九曜紋を幅広く展示し、細川家と九曜紋の関わりを紹介する。同館初…

思い出の陶磁器コレクション/日本・東洋陶磁の精華(出光美術館)

〇出光美術館 出光美術館の軌跡 ここから、さきへIII『日本・東洋陶磁の精華-コレクションの深まり-』(2024年7月20日~8月25日) 休館を控えた展覧会の第3弾は、同館コレクションの核とも言える日本と東洋の陶磁を展示する。本展の展示趣旨に「陶磁器は各…

源氏物語絵巻・橋姫を見る/尾張徳川家の至宝(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『徳川美術館展 尾張徳川家の至宝』(2024年7月3日~9月1日) 尾張徳川家に受け継がれてきた重宝の数々を所蔵する徳川美術館のコレクションから、国宝『源氏物語絵巻』『初音の調度』に加え、歴代当主や夫人たちの遺愛品、刀剣、茶道具、…

日本橋でウズベク料理ディナー

今日から私はお盆休み。その直前、昨日は職場の暑気払いで、一昨日は友人と会食した。中東好きの友人が見つけてきた「アロヒディン」というお店。トルコ料理、ロシア料理、そしてウスベク料理のコースがあるというので、どれも魅力で迷ったが、オーナーの出…

門前仲町グルメ散歩:2024夏・初かき氷

日曜日、あまりの暑さに耐えかねて、買いもの帰りに深川伊勢屋で今年初のかき氷をいただいた。氷いちご(練乳添え)にソフトクリームをトッピングした私の定番。 いちごシロップと練乳とソフトクリームをごちゃまぜにして食べると、ジャンクな駄菓子屋の氷菓…

2024埼玉鶴ヶ島・脚折雨乞(すねおりあまごい)

今年は埼玉県鶴ヶ島市の脚折雨乞が行われると知って見て来た。4年に一度、なぜかオリンピックイヤーに行われる神事だが、2020年はコロナ禍で中止になったので、8年ぶりだという。300人の男衆が竹と麦わらで作られた巨大な龍神をかついで練り歩き、最後は池に…

高雄曼荼羅、前期は胎蔵界/神護寺(東京国立博物館)

〇東京国立博物館 創建1200年記念・特別展『神護寺-空海と真言密教のはじまり』(2024年7月17日~9月8日) 824年に正式に密教寺院となった神護寺創建1200年と空海生誕1250年を記念して、約230年ぶりの修復を終えた国宝『両界曼荼羅(高雄曼荼羅)』など、空…

豆知識もいろいろ/唐三彩(松岡美術館)

〇松岡美術館 『唐三彩-古代中国のフィギュア-』(2024年6月18日~10月13日) 「唐時代には、唐三彩俑や加彩俑と呼ばれる、カラフルで生命力に溢れる造形のフィギュアをお墓に入れる風習がありました」というのは、本展のイントロダクション。フィギュアか…