見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

饕餮(とうてつ)文の正しい見かた/神秘のデザイン(泉屋博古館分館)

○泉屋博古館分館 開館十周年記念展『神秘のデザイン-中国青銅芸術の粋-』(2012年1月7日~2月26日) 京都・鹿ヶ谷にある泉屋博古館本館には、中国古代の青銅器が常設されている。中国古代(殷周時代)の青銅器といえば、饕餮(とうてつ)文と呼ばれる、過…

江南の清明上河図/蒐めて愉しむ鼻煙壺+中国明・清時代の美術(大倉集古館)

○大倉集古館 『蒐めて愉しむ鼻煙壺-沖正一郎コレクション-』+関連展示『大倉コレクション 中国明・清時代の美術』(2012年1月2日~3月25日) 沖正一郎(おき しょういちろう、1926-)氏は、ファミリーマート初代社長を務めた実業家。「鼻煙壺」の蒐集家と…

安宅コレクション再び/悠久の光彩 東洋陶磁の美(サントリー美術館)

○サントリー美術館 『大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 悠久の光彩 東洋陶磁の美』(2012年1月28日~4月1日) 東京人の私が、はじめて大阪市立東洋陶磁美術館のコレクションに触れたのは、2007年、三井記念美術館で開催された『美の求道者 安宅英一の眼-…

もうすぐ、雛(ひな)の月

先週は、いろいろ仕事が忙しくて、自宅でPCに向かう余裕がなく、記事の更新が滞ってしまった。 日付が変わるまで帰れないとか、そんなにひどい状況ではないのだけど(むかしは、あったなー) もう若くないので、忙しいときは、逆に自重して、翌日の睡眠不足…

父と娘/精選女性随筆集・幸田文(川上弘美選)

○川上弘美選『幸田文』(精選女性随筆集 1) 文藝春秋 2012.2 私は女性が苦手である。生身の女性も苦手だが、女性の書いた文章は、さらに輪をかけて苦手だ。「女性作家が選ぶ、女性作家の名随筆アンソロジー」など、本来なら見向きもしないところだが、何を…

フル可動仏像・リボルテックタケヤ

○GIGAZINE:フル可動仏像の最新作「風神」がリボルテックタケヤ第6弾として新登場(2012年2月12日) たまたま目に留まったこのニュース。ワンフェスこと「ワンダーフェスティバル」(2012冬)とは、プロ、アマを問わず、自分たちが腕によりをかけて製作した…

名碗せいぞろい/茶会への招待(三井記念美術館)

○三井記念美術館 『茶会への招待-三井家の茶道具-』併設『初公開-新町三井家の新寄贈品から』(2012年2月8日~4月8日) このところ、週末も出勤やら持ち帰り仕事やらが続いていて(旅行も行ってるけど)慌ただしい。こんなときは、気を落ち着かせるため、…

大河ドラマ『平清盛』第6回まで

○NHK大河ドラマ『平清盛』第6回「西海の海賊王」(2012年2月12日放送) 今年の大河ドラマは楽しく見ている。皇室を「王家」と呼んだとかでイロイロ言われ、画面が汚いとか、扱う人物がメジャーでないとか、視聴率は苦戦しているが、私はここまで、ほぼ満足だ…

政治家から文学者まで/孔子さまへの進言(楊逸)

○楊逸『孔子さまへの進言:中国歴史人物月旦』 文藝春秋 2012.1 中国生まれの芥川賞作家、楊逸(ヤンイー)さんが、中国の古代から近代までの歴史に登場する人物7人について語ったエッセイ。7人とは、登場順に、毛沢東、蒋介石、孔子、始皇帝、李(りいく)…

沖縄旅行2012:拾遺

沖縄旅行ですごく気になったのが「書き文字」である。特に初日、那覇から浦添~宜野湾方面に向かう途中、車の中から風景を眺めていると、立派な造りのマンションなのに「○○ハイツ」みたいな名前を、素朴なペンキの「書き文字」で記した物件が目についた。東…

総合的災害論/人はなぜ逃げ遅れるのか(広瀬弘忠)

○広瀬弘忠『人はなぜ逃げ遅れるのか:災害の心理学』(集英社新書) 集英社 2004.1 残念な売り方をされてしまった本だと思う。昨年、3.11の震災以降、平積みになっている本書をたびたび見たが、刊行年で分かるとおり、震災の便乗企画本では全くない。タイト…

わたしが子どもだった頃/「鉄学」概論

○原武史『「鉄学」概論:車窓から眺める日本近現代史』(新潮文庫) 新潮社 2011.1 NHK教育テレビ「知る楽 探求この世界」のテキストとして刊行された『鉄道から見える日本』(2009)を加筆改稿し、再編集したものだという。当時、番宣などをチラ見した記憶…

沖縄旅行2012:食べたもの

初めて、沖縄に行ってきた。金曜の夜、仕事が終わってから東京を出て、正味2泊2日。 昨年4月から沖縄在住になった友人に案内してもらった。ありがとう!! 観光初日の昼食。米軍住宅を見下ろすロケーションの「沖縄そば」の店。 初日の夕食は、このお店。特…

沖縄旅行2012:那覇市内観光

○牧志公園~崇元寺石門~公設市場~やちむん通り~首里城公園~円覚寺跡~龍潭~玉陵~那覇空港 日曜の朝、同宿の友人より一足先にホテルを出て、公設市場に向かう予定が、途中の牧志公園の小さな塚に心ひかれ、地図を見たら、崇元寺の石門が近いことも分か…

沖縄旅行2012:中部ドライブ

○沖縄本島中部ドライブ:那覇~宜野湾~中城城(なかぐすくじょう)~中城高原ホテル跡~金武観音寺・鍾乳洞~万座毛~残波岬灯台 沖縄在住11ヵ月目の友人の運転する車でドライブに出発。友人の職場に寄り道。 中城城に隣接する中城高原ホテル跡は、沖縄海洋…

沖縄旅行2012:到着

○到着:東京~那覇空港~ホテル 沖縄へは、長いこと訪ねる機会を逸していた。飛行機に乗り慣れないのと、車の免許を持っていないので、心理的なハードルが高かったのだ。けれども、この数年、仕事やプライベートで飛行機を利用する機会が増え、昨年4月から友…

敢えて曖昧な歴史の語り/湖の南(富岡多恵子)

○富岡多恵子『湖の南:大津事件異聞』(岩波現代文庫) 岩波書店 2011.10 「大津事件異聞」という副題が目に留まって、本書を手に取った。なんだかとても不思議な、ぐにゃぐにゃした小説で、そこが小説を読み慣れない自分にも面白かった。 冒頭は、琵琶湖の…