見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

末摘花~花散里/源氏物語(2)

○玉上琢彌訳注『源氏物語 第2巻』(角川文庫)1965.2 10日間の中国旅行を間にはさんで、読んでいた。ちょうど旅行前に読んだ「末摘花」「紅葉賀」「花宴」は、明るく華やかで、ちょっと滑稽で、いかにも若々しい才気にあふれている。 帰国後は「葵」の途中か…

蘇州の蓮

中国旅行から帰ってきました。 今日は1日休養して、明日から仕事復帰。 あ~あ、夏も終わりだね。 10日間の見聞録は、これから、ゆっくり書きます。 とりあえず、蘇州の庭園でとった蓮の花でもあげておこう。

【写真集】江南名勝捷径(3)杭州、紹興

杭州の西冷印社。 白堤を渡って、弧山に渡ると、浙江省博物館、文瀾閣(博物館の構内)、浙江図書館古籍部、楼外楼、西冷印社の順に並んでいる。 西冷印社の紹介。そうそう、文具の販売所はこんな感じでした。 http://www.xitong.net/hztour/seirei.html レ…

【写真集】江南名勝捷径(2)鎮江、蘇州

鎮江の金山寺。 塔の上から境内を見下ろす。 異類婚姻譚「白蛇伝」で有名。美しい白蛇の精・白素貞は、美青年・許仙に一目惚れする。この仲を引き裂くのが、金山寺の僧侶・法海。京劇にもなっている。 http://tuziblack.hp.infoseek.co.jp/page170.html 日本…

【写真集】江南名勝捷径(1)南京、揚州

南京の紫金山天文台。 展示されている儀器の説明は http://yea.jp/hp9100i/kankou/tianwentai/tianwentai01.html が詳しいです。全て説明板(中国語)の写真付き。 ちなみに私が勤めていた三鷹の国立天文台もかなり趣きがあります。写真はこちら。 http://ww…

【10日目】上海~帰国

■上海博物館 最終日はお昼まで自由行動。全員で上海博物館に行き、入口に11:30と決めて、それぞれ見てまわる。 最上階からまわり始めた私は、最後に1階の彫刻室にたどり着いた。仏像の名品が多い。それでも、急げば全部見られるだろうと思っていたのだが、中…

【9日目】杭州~紹興~上海

■魯迅記念館、禹陵、そのほか 杭州を離れ、紹興へ向かう。高速道路の両側には、三角屋根を聳え立たせた3、4階建ての住宅が並ぶ。洋風とも中華風ともつかないが、どの家もほとんど同じデザインである。近郊農業で豊かになった農家だと言う。 この日は、ツアー…

【8日目】杭州

■西湖 杭州のローカルガイドも女性の徐さん。西湖の遊覧船が発着する蘇堤のたもとは、朝からものすごい混雑。身動きできないほどのお客を詰め込んだ、奴隷船みたいな船も出て行く。我々の乗った船は、外国人ツアーが多く、あちらで英語、こちらで韓国語の説…

【7日目】蘇州~同里~杭州

■文廟、滄浪亭、盤門、宝帯橋 蘇州の文廟には、なんといっても、あの「蘇州天文図」がある! 古天文学愛好者なら誰でも知っているとおり、東アジア最古の本格的天文図とされてきたものだ(キトラ古墳発見前までは、かな?)。しかし、管理人付きの特別室で厳…

【6日目】蘇州

■双塔、玄妙観 蘇州のローカルガイドさんは(名前を失念)地元っ子の若い女性。朝いちばん、双塔から観光を開始する。「ここには日本人はほとんど来ません」というとおり、静かでのんびりした空間だった。 一転、玄妙観(道教のお寺)は、浅草みたいに、にぎ…

【5日目】鎮江~無錫~蘇州

■鎮江の市場 目が覚めると、久しぶりの青空。朝はあちこち歩き回った末に、体育館のような屋内市場を発見。野菜、肉、魚、加工品など食材は何でも売っている。白いアヒルの姿が江南らしい。豆製品(豆腐、湯葉、がんもどきの類)と、キムチのような漬物が豊…

【4日目】揚州~鎮江

■揚州(隋煬帝陵、唐城遺址、文峰塔、プハティン墓園など) 朝から土砂降りの雨。隋の煬帝陵は、一度は観光開発に手をつけたものの、途中で投げ出した気配があって、わびしかった(管理人室だけは賭けトランプで盛り上がっていたが)。 ふと後ろを見ると、専…

【3日目】南京~揚州

■南京博物院、中華門 南京博物院は、工芸品、装飾品など、芸術性が高く(どちらかというと女性好みで)南方の豊かさを感じさせる名品が多かった。 南院京博物院随一の名品 個人的にイチ押しの名品 石川さんは「広陵王璽」の金印(福岡で発見された「漢倭奴国…

【2日目】南京

■朝の散歩(南京大学) 私の中国旅行は朝の散歩から始まる。ホテルの近くに南京大学があるらしいので、地図を頼りに歩いていく。やがて、表札のない裏門から、大学の構内に入ってしまったらしい。よく手入れされた緑の芝生に、優雅な反りを見せる黒灰色の屋…

【初日】出発~南京

■出発 今日から晴れて夏季休暇...のはずが、この日、タイから帰国予定の所長に、どうしても確認したい案件があったので、旅行用のキャリーバッグを引きずっ て、研究所に出勤。早朝、成田に着いたばかりの所長をつかまえる。「あれっ今日から休みじゃない…

明日から夏休み/パンダの兄弟

やれやれ! さあ、夏休みだ! 日本を逃げ出すぞ! 明日ら10日間の江南ツアーに出発。しばらくBLOGの更新はありません。 中国のサイトで拾ったパンダの写真でも貼っておこう。

現実派で行こう/平和のリアリズム

○藤原帰一『平和のリアリズム』岩波書店 2004.8 気がついたら8月15日は終戦記念日だった。別にそれに合わせてこの本を読んでいたわけではないのだけれど。 本書は、著者がこの十数年間(湾岸戦争からイラク戦争の間)に新聞や総合雑誌に書いた文章を集めたも…

写経と中国古玩/根津美術館

○根津美術館『写経-心の書-』&併設特別展『中国古器愛玩』 http://www.nezu-muse.or.jp/ 久しぶりに根津美術館へ。5月の中国絵画展に比べると格段に観覧客が少なく、ひっそりしていた。まあ、マニア向きな主題だものね。でも美術館はこのくらいの落ち着…

桐壺~若紫/源氏物語(1)

○玉上琢彌訳注『源氏物語 第1巻』(角川文庫)1964.5 突然、思い立って、源氏物語を読み始めた。 実はこれまで全文を読んだことがない。だって~恋愛小説ってよくわかんないんだもん...と思って避けてきた。 だけど、丸谷才一の源氏論は欠かさず読んでい…

旅の予習/江南のみち

○司馬遼太郎『中国・江南のみち』(朝日文庫・街道をゆく19)朝日新聞社 1987.3 さあ、もうすぐ夏休み。今年の夏は江南に行く。 私はさほど熱心な司馬遼太郎ファンではないが、この「街道をゆく」のシリーズは旅の予習にちょうどいい。 もっとも本書が書かれ…

明治人は偉大か?/万国博覧会の美術

○東京国立博物館 特別展「世紀の祭典 万国博覧会の美術」 http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=4 いやいや。かなりヘンなものを見てきた気分である。まず、ほとんどの作品がデカい。そして、すさまじくゴテゴテである。 ちょ…

鎌倉ぼんぼり祭り

鶴岡八幡宮のぼんぼり祭りに行ってきた。これで3年連続である。八幡宮の境内をそぞろ歩くだけのなんでもないお祭りなんだけど、趣味がよくて、なんとなくうきうきする。「今宵あうひと皆美しき」みたいな。それに今年のぼんぼりは例年以上に佳品が多かった…

承久本/鬼・雷神・陰陽師

○福井栄一『鬼・雷神・陰陽師:古典芸能でよみとく闇の世界』(PHP新書)PHP研究所 2004.4 安倍晴明、菅原道真、渡辺綱の3人を主軸に、平安時代の闇の説話、そして、その後の古典芸能や狂歌・落語に与えた影響を語ったもの。特に目新しい話題はない。 本書…

成長のメランコリー/ハリー・ポッター第4巻

○J.K.ローリング『ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上)(下)』静山社 2002.7 とうとう、出版されている日本語版「ハリー・ポッター」最終巻に来てしまった。まあいい、9月1日には最新刊『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の日本語版が出るものね! …

平安の覇王/桓武天皇

○三田誠広『桓武天皇:平安の覇王』作品社 2004.6 私はほとんど現代小説を読まない。だから、三田誠広と言えばデビュー作『僕って何』しか知らないので、若者の風俗を描く現代小説の作家だと思っていた。へえ?三田誠広が桓武天皇?めずらしいじゃない、と思…

平安の三尊仏/金沢文庫

○「特別公開 宝樹院阿弥陀三尊像-審海上人700年遠忌記念-」神奈川県立金沢文庫 http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm 暑くて外に出たくない週末が続いていたが、特別公開の最終日に出かけて行った。想像していたよりずっと大きな三尊…