見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

真説・張作霖政権/馬賊で見る「満州」(澁谷由里)

○澁谷由里『馬賊で見る「満州」:張作霖のあゆんだ道』(講談社新書メチエ) 講談社 2004.12 浅田次郎『中原の虹』を読んで、俄然、張作霖という人物に興味を持った。「張張作霖爆殺事件」といえば、中学高校の教科書にも載る(たぶん)大事件である。私は、…

信濃路紀行:長野市立博物館、八幡社

○長野市立博物館 大河ドラマ「風林火山」特別企画展『体感!川中島の戦い2007』 川中島古戦場(八幡原史跡公園)で、承前のイベント『川中島の戦い2007』を楽しんだあと、博物館に入った。イベント流れの観客で、館内は大混雑だった。 展示はパネルや複製が…

信濃路紀行:長野善光寺、山本勘助墓

○長野善光寺~金井山~柴阿弥陀堂~山本勘助墓~胴合橋 11/24(土)は、朝から善光寺に参拝。本堂の周囲をまわって、松代藩真田家の供養塔群や、森永乳業寄贈の乳牛のオブジェ(善子さんと光子さん)を見つける。前回は前立本尊ご開帳の最中で混雑していたが…

信濃路紀行:松代、真田宝物館と海津城

○真田宝物館 企画展示『川中島の戦いを科学する』第2期「伝承の中の川中島の戦い」 松代は2度目である。前回は清水寺の千手観音菩薩立像(平安中期、重要文化財)の拝観を目的とする見仏ツアーだった。そのとき、真田宝物館も見ているはずだが、戦国時代に無…

信濃路紀行:須坂、豪商の館・田中本家

○豪商の館・信州須坂 田中本家 企画展『コドモノ世界-ぼくの玩具、私の宝もの』 http://www.tanakahonke.org/ 週末、「風林火山」のイベントに合わせて、信州に行こうと思い立った。長野市周辺には、何度か行ったことがある。上田、小諸、別所温泉、松代、…

信濃路紀行:信州・風林火山「川中島の戦い2007」

○イベント 信州・風林火山「川中島の戦い2007」 http://www.furin-kazan.jp/nagano/2007/ この秋、できれば長野に行きたいと思っていた。「風林火山」関連の史跡をめぐるためである。ようやく仕事が一段落して、1泊2日のミニ旅行に出かけたわけだが、とりあ…

明日から4連休・冬支度

久しぶりの連休。 そもそも、週末をきちんと休めるのはいつ以来だろう? しかも「4連休」である。先週末、休日出勤した分を取り返しただけで、得はしていないのだが、気分的に嬉しい。 明日と明後日は、晩秋の信濃路へ。 帰ってからも、まだ東京で2日遊べる…

ガッカリだらけ/東京からはじめよう(猪瀬直樹)

○猪瀬直樹『東京からはじめよう:国の再生をめぐる9つの対論』 ダイヤモンド社 2007.10 猪瀬直樹の本は『ミカドの肖像』『土地の神話』の頃から読んできた。正攻法では理解しにくい政治経済に、独特の視点から切り込んでいくスタイルが面白いと思う。最近で…

複製される知/百学連環(印刷博物館)

○印刷博物館 【企画展示】雑協・書協創立50周年記念世界出版文化史展『百学連環-百科事典と博物図譜の饗宴』 http://www.printing-museum.org/ 古今東西の博物誌・博物図譜と百科事典を、印刷技術の変遷とともに紹介する展示会。博物誌・博物図譜は、挿絵が…

忘れられたニュース/錦絵の中の朝鮮と中国(姜徳相)

○姜徳相(カン・ドクサン)『カラー版 錦絵の中の朝鮮と中国:幕末・明治の日本人のまなざし』 岩波書店 2007.10 書店で、やたらと派手な表紙が目についた。本書は、朝鮮近現代史を専門とする著者が自ら収集した、朝鮮・中国にかかわる錦絵130点余りを紹介し…

貧乏人の王道楽土/中原の虹(浅田次郎)

○浅田次郎『中原の虹』1~4巻 講談社 2006.9-2007.11 『中原の虹』第1巻が刊行されたのは昨年9月。ああ、とうとう、と思って感慨深かった。しかし、全4巻が完結するのは2007年11月だという。待てない。1巻ずつ読んで、何ヶ月も続きを待つなんて絶対にできな…

謎解き鳥羽僧正/鳥獣戯画がやってきた!(サントリー美術館)

○サントリー美術館 開館記念特別展『鳥獣戯画がやってきた!-国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌』 http://www.suntory.co.jp/sma/ 絵巻は面白い。ぼうっと眺めるだけでも面白いが、誰が、何のために描いたのかなど考え始めると、なお面白い。そんな絵巻の楽し…

美の運命/安宅英一の眼(三井記念美術館)

○三井記念美術館 特別展『美の求道者 安宅英一の眼-安宅コレクション』 http://www.mitsui-museum.jp/index2.html 安宅コレクションは、大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する韓国・中国陶磁コレクションである。同名の展覧会は、今年の春から夏にかけて同館で…

関西週末旅行11月編:拾遺(興福寺ほか)

関西旅行から拾遺。 【11/3】京都国立博物館~智積院~天理大学天理図書館~天理参考館~奈良国立博物館 京博で『狩野永徳展』を見たあとは、すぐそばの智積院に寄った。同じ桃山の長谷川等伯の障壁画を見ていこうと思って。「秋の文化財特別拝観」で鎌倉時…

関西週末旅行11月編:特別展・風林火山(大阪歴博)

○大阪歴史博物館 第26回 NHK大河ドラマ特別展『風林火山-信玄・謙信、そして伝説の軍師-』 http://www.mus-his.city.osaka.jp/index.html 病膏肓に入ると言うべきか。この展覧会、どうしても見たくて大阪まで行ってしまった。NHK大河ドラマの連動企画であ…

さらに奥へ!/続・和本入門(橋口侯之介)

○橋口侯之介『続・和本入門』 平凡社 2007.10 「和本」というのは「有史以来、明治初期までの日本の書物の総称」である。多くは和紙を糸で綴じた様子の冊子だが、そのほかに地図・錦絵など1枚物の刷り物や絵巻物など、さまざまな形態がある。写本と版本の差…

関西週末旅行11月編:中国の絵入本(天理図書館)

○天理大学附属天理図書館 開館77周年記念展『中国の絵入本-明・清時代の版本を中心に-』 http://www.tcl.gr.jp/tenji/k77.htm 昨年は仕事で訪ねた天理図書館の特別展に、今年はフリーで行ってみた。土曜日(祭日)は、図書館自体はお休みで、展示室だけが…

関西週末旅行11月編:狩野永徳(京都国立博)

○京都国立博物館 特別展覧会『狩野永徳』 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html それにしても混みすぎだろ、狩野永徳展。先週の日曜は、午後1時過ぎで80分待ちだった。今週、再び東京から出直してきたが、9時に着いても30分待ちだった。 そんなにいい…

塔の茶屋の茶がゆ弁当

なんと! 忙しがりながら、2週連続で関西に行ってきた。 今回の目的は京博の狩野永徳展。先週の日曜の午後、「入館待ち80分」と聞いて諦めたので、再チャレンジである。 あと、興福寺の秘仏公開、天理大学図書館の貴重書展と、大阪歴博の風林火山展も見てき…

偉大な光と影/大清帝国と中華の混迷(平野聡)

○平野聡『大清帝国と中華の混迷』(興亡の世界史17) 講談社 2007.10 ひとくちに中国史好きと言っても、興味の対象はさまざまである。日本人にいちばん人気があるのは、三国志、あるいはシルクロードの時代(唐代)だろうか。私もむかしは古代びいきだったの…