見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

いざ、竹橋/安田靫彦展(国立近代美術館)

○国立近代美術館 企画展『安田靫彦展』(2016年3月23日~5月15日) 週末に行った近代絵画展の三つ目は安田靫彦展。実は、土曜日のお昼前から、いちばんに見に行ったのがこの展覧会である。代表作『黄瀬川陣(きせがわのじん)』の頼朝と義経のアップを用いた…

フランス生まれの近代洋画/黒田清輝(東京国立博物館)

○東京国立博物館 特別展『生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠』(2016年3月23日~5月15日) 週末に行った近代絵画展の二つ目は、黒田清輝(1866-1924)の生誕150年を記念した大回顧展。「画業修学の時代 1884-93」「白馬会の時代 1893-1907」「文展・帝展…

西洋絵画の礎/原田直次郎展(埼玉県立近代美術館)

○埼玉県立近代美術館 企画展『原田直次郎展-西洋画は益々奨励すべし』(2016年2月11日~3月27日) 週末は近代絵画の展覧会を三つ見て来た。まず、日曜日に駆け込みで行ったこの展覧会から。幕末生まれで日本近代洋画の礎を築いた原田直次郎(1863-1899)の…

ちょっと小説風/イタリア「色悪党」列伝(F. グラッセッリ)

○ファブリツィオ・グラッセッリ『イタリア「色悪党」列伝:カエサルからムッソリーニまで』(文春新書) 文藝春秋 2015.7 出先で読むものが切れてしまったので、街の書店で目についた本書を購入した。黒字に白抜きの大きな文字で「セックスと権力」という帯…

保守主義の名著/現代の超克(中島岳志、若松英輔)

○中島岳志、若松英輔『現代の超克:本当の「読む」を取り戻す』 ミシマ社 2014.8 表題は「近代の超克」ならぬ「現代の超克」。かつて「近代の超克」という有名な座談会があった。1942(昭和17)年7月に収録され、雑誌『文学界』9月、10月号に連載されたもの…

美人の変遷/勝川春章と肉筆美人画(出光美術館)

○出光美術館 生誕290年記念『勝川春章と肉筆美人画-〈みやび〉の女性像』(2016年2月20日~3月27日) いろいろなジャンルの絵画を好きになってきたけれど、浮世絵、特に美人画に対しては、今ひとつ熱心になれない。この展覧会もスルーしてもいいと思ってい…

絵師の見たもの、見えないもの/ファンタスティック(府中市美術館)

○府中市美術館 企画展・春の江戸絵画まつり『ファンタスティック:江戸絵画の夢と空想』(2016年3月12日~年5月8日) 恒例、春の江戸絵画まつり。今年は「思わず『ファンタスティック』と呼びたくなるような作品」をテーマに約160点を展示。前期・後期で全作…

2016年3月@関西:山水(大和文華館)、長谷寺の名宝と十一面観音の信仰(あべのハルカス)他

先週の関西旅行で見て来たもの、いろいろ。 ■京都国立博物館 常設展(名品ギャラリー) 絵巻の部屋では「福富草紙とおとぎ草紙絵巻」(2016年2月23日~3月21日)を展示中。重文『福富草紙』2巻ががっつり開いていて、画中詞に丁寧な現代語訳が添えられていた…

2016年3月@関西:かざり(MIHOミュージアム)

○MIHOミュージアム 2016年春季特別展『かざり-信仰と祭りのエネルギー』(2016年3月1日~5月15日) 今週は4日連続の送別飲み会が入っていて、ブログ更新の時間が取れなかったので、先週末のレポート。どうやら2013年の『根来』展以来らしい、久しぶりのMIHO…

2016年3月@関西:奈良・東大寺修二会

○東大寺修二会(2016年3月12日) 今年は修二会の前半に参拝しようと思っていたのだが、都合がつかなくて、結局後半になってしまった。しかも今年は土曜日がお水取りの12日と重なっているので、混雑を覚悟して出かけた。お松明は19時半と聞いていたので、30分…

2016年3月@関西:大阪「三津寺仏像群」特別公開

○七宝山三津寺(大阪市中央区) 特別公開(2016年3月10日~15日) 週末、思い立って関西で遊んできた。目的は東大寺の修二会で、あとはいくつか展覧会をまわるつもりだったが、ちょうど大阪入りしていた友人から「なんばの三津寺が特別公開中!」という情報…

王朝の舞/舞楽・大曲「春鶯囀」ほか(国立劇場)

○国立劇場 2月雅楽公演『舞楽』(2月27日、14:00~) 宮内庁式部職楽部の舞楽公演に行ってきた。レポートが遅れたが、書いておく。曲は、振鉾(えんぶ)/長保楽(ちょうぼうらく)/春鶯囀(しゅんのうでん)。「振鉾」は、はじめ左方唐楽の舞人が、鳥甲(…

高浮彫と中国磁器写し/没後100年 宮川香山(サントリー美術館)

○サントリー美術館 『没後100年 宮川香山』(2016年2月24日~4月17日) 陶芸家・宮川香山(みやがわこうざん、1842-1916)の没後100年を記念する大展覧会。香山(本名・虎之助)は、天保13年、京都の真葛ヶ原(円山公園一帯)の陶工の家に生まれ、陶器や磁器…

NHK木曜時代劇『ちかえもん』と最近のドラマ

○NHK木曜時代劇『ちかえもん』(2016年1月14日~3月3日、全8回) 久しぶりに、感想を特筆しておきたいと思うドラマに出会った。時は元禄16年(1703)、近松門左衛門(本名・杉森信盛)(松尾スズキ)は、人形浄瑠璃作者になるべく故郷・越前から大坂に出て来…

萌える日本美術/かわいい絵巻(上野友愛、岡本麻美)

○上野友愛、岡本麻美『かわいい絵巻』 東京美術 2015.5 サントリー美術館に『宮川香山』展を見に行って(レポートはまだ書いていない)、ミュージアムショップで本書を見つけて買ってしまった。サントリー美術館の上野さんと、山口県立美術館の岡本さんとい…

中国からの贈りもの/革命とパンダ(張予思)

○張予思『革命とパンダ:日本人はなぜ中国のステレオタイプをつくりだすのか』 イースト・プレス 2015.11 著者の張予思さんは1986年生まれ。東京大学学際情報学府で、2013年に修士号を取得し、現在はテレビ朝日報道局で働いているそうだ。本書は著者の修士論…

常盤山文庫の仏画も/ほとけの教え、とこしえに。(根津美術館)

○根津美術館 コレクション展『ほとけの教え、とこしえに。-仏教絵画名品展-』(2016年2月27日~3月31日) ほぼ所蔵品だけで、これだけの展覧会ができてしまうのだがら、根津美術館さすがである。冒頭の『絵過去現在因果経』(鎌倉時代)は、2013年新春のコ…

2016筑波山梅まつり

2月に入った頃、TX(つくばエクスプレス)つくば駅に「筑波山梅まつり」の広報が出るようになった。筑波山に梅林があるとは知らなかったが、週末、思い立って観梅に行ってみた。つくば駅からシャトルバスで約40分。座れない乗客もいる盛況だった。 まず、筑…