2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
2008年もあとわずか。総体的には低め安定で落ち着いた運気だった。その中で、ひとつ心に引っかかっている不愉快な体験がある。1年の罪と穢れを祓い清める「年越しの祓」同様、ここに書き記して潔く忘れることにしたい。 10月の3連休、秘仏ご開帳を目的に和歌…
年の瀬に入り、ようやく自分の身辺が落ち着いたら、多くの美術館も年末休みに入ってしまった。その直前に、慌しく見てきた展覧会が2つ。 ■横浜美術館『セザンヌ主義-父と呼ばれる画家への礼賛』(2008年11月15日~2009年1月25日) http://www.yaf.or.jp/yma…
○加藤秀俊、前田愛『明治メディア考』 河出書房新社 2008.12 新刊コーナーに並んでいたが、1978~79年に行われた対談で、80年に単行本化されたものの新装復刊である。国文学と社会学という異なるフィールドの碩学2人が、明治のメディアについて語ったもの。1…
○東京都写真美術館 『オペラ映画フェスティバル-イタリアオペラ 名作の森-』(2008年12月13日~12月28日) http://gakugakai.com/ このブログには「聴いたもの」のカテゴリーを立てていないが、何を隠そう、私はオペラファンである。最近、劇場に足を運ぶ機…
○サントリー美術館『japan 蒔絵-宮殿を飾る、東洋の燦めき-』展(2008年12月23日~2009年1月26日) http://www.suntory.co.jp/sma/ 西洋では「japan」と呼ばれる漆器。その表面に、漆で絵や文様を描き、乾かないうちに金属粉を蒔いて定着させることを「蒔…
今年は、ゆったりと過ごしたクリスマス・イブ。 何年ぶりかでクリスマス菓子のシュトーレンを焼いてみました。なかなかの出来。 ほんとは今日会う人にあげようかと思ってたんだけど。 なんとなく取り紛れて、それは果たせず。 まあ、いいや。 メリー・クリス…
○岩崎稔ほか編著『戦後日本スタディーズ3:80・90年代』 紀伊国屋書店 2008.12 60年にわたる「戦後日本」を総体的に捉え直そうという、野心的な企画である。それは学問的な野心というよりも、われわれが「いま」「これから」を生きるために「戦後」研究は不…
○ジョン・ウー(呉宇森)監督・脚本『レッドクリフ PartI』 http://redcliff.jp/index.html(※音が出ます) 公開から5週連続で興行収入1位を記録した大ヒット作品(日本人って「三国志」好きだなあ)。そろそろ混雑も収まった頃だろうと思って、見に行った。…
■YOMIURI ONLINE:伊藤若冲の大作「象鯨図屏風」、北陸の旧家で見つかる(2008/12/20) http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20081220-OYO1T00434.htm?from=main2 夕方、ふと眠気覚ましにニュースサイトを見に行って、びっくりした。何ですと!!! 若冲の大作…
○内田樹『昭和のエートス』 バジリコ 2008.12 先月だったか、神田の三省堂に「今月は内田樹月間です!」というポップが立っていた。そう言いたくなるくらい、矢継ぎ早な著作の刊行。そろそろ二番煎じ・三番煎じの印象が先に立つのではないかと思うのに、読ん…
○逢坂剛『重蔵始末』(講談社文庫) 講談社 2004.7 近藤重蔵の名前で自分のブログを検索したら、2005年の国立公文書館の特別展『将軍のアーカイブズ』がヒットした。そうそう、北方探検家としての重蔵は、もちろん以前から知っていたが、この公文書館の展示…
○松田宏一郎『江戸の知識から明治の政治へ』 ぺりかん社 2008.2 第1部「統治エリート観における伝統と現代」と第2部「アジア認識と伝統の再構成」から成る。第2部はちょっと難しくて斜め読みになってしまったが、第1部は面白かった。問題は、徳川期から明治…
○山種美術館 『琳派から日本画へ-宗達・抱一・御舟・観山-』(2008年11月8日~12月25日) http://www.yamatane-museum.or.jp/ この秋、東博の『大琳派展』に熱狂なさった皆様へ。宗達→光琳→抱一と受け継がれた琳派の遺伝子は、明治以降の日本画にも脈々と…
○東大情報学環・読売新聞共催 連続シンポジウム『情報の海~漕ぎ出す船~』 第3回 情報の海~「新聞」という船 http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2008/09/post_33.html 連続シンポジウムの第3回(最終回)は、折しもシカゴトリビューンの破産申請(12/8)…
以前、住んでいた家の近所に、手作りのクリスマスリースを売る花屋さんがあった。 毎年、12月になると、とりどりのリースが店先に並ぶ。どれもセンスがよくて、値段もお手頃。 ふだんは花屋に用のない私だが、年に1度、クリスマスリースだけはこの店で買うこ…
○岩波書店:創刊70周年記念「私のすすめる岩波新書」 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/sin_fair2008/index.html 当節、どうして丸山真男の『日本の思想』(岩波新書、1961)なんぞを突然読もうと思ったかというと、先日、大型書店の入口で、大々的なフェ…
○丸山真男『日本の思想』(岩波新書) 岩波書店 1961.11 たぶん、いや絶対、むかし読んだことがあるよなあ、と思いながらの再読。本書は2つの論文と2つの講演からなる。冒頭の「日本の思想」は、日本思想史の不幸な特質を論じたもの。日本では、伝統思想が外…
○池上彰『あした選挙へ行く前に』(14歳の世渡り術) 河出書房新社 2008.11 図書館などで、中学生・高校生を「ヤングアダルト」と呼ぶ言葉が使われ出したのは1980年代くらいだろうか。むかしは、主に文学のサブカテゴリーとして使われていたように思うが、最…
○東京大学東洋文化研究所 アジア貴重古籍の電子図書館建設と保全事業シンポジウム『アジア古籍電子図書館からアジア知識庫へ-法華経と古典知の冒険-』 http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/ 午前の第1部は、どう考えても仏教哲学とは縁のなさそうな政治学者、経…
○たばこと塩の博物館 開館30周年記念特別展『近世初期風俗画、躍動と快楽』(2008年10月25日~11月30日) http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html 先週末で終わった展覧会だが、せっかく行ったので書いておこう。近世初期(16世紀末~17世紀中頃…
○江戸川乱歩『怪人二十面相』(ポプラ文庫・少年探偵) ポプラ社 2008.11 「少年探偵」シリーズを続けてもう1冊。怪人二十面相が初めて登場した記念すべき作品で、昭和11年(1936)『少年倶楽部』誌に連載されたものだ。 本書によれば、二十面相は「人を傷つ…
○「中国映画の全貌 2008」より呉天明(ウー・ティエンミン)監督 映画『變臉(へんめん)この櫂に手をそえて』(1996) ■新宿 ケイズシネマ http://www.ks-cinema.com/schedule.html ■goo映画:『變臉(へんめん)この櫂に手をそえて』 http://movie.goo.ne.jp…
○原武史『滝山コミューン1974』 講談社 2007.5 先日、竹内洋先生の書評集で本書の存在を知り、遅ればせながら読んだ。原武史さんの本は、鉄道論から天皇論まで、かかさずチェックしていたのに、こんな大事な1冊を、刊行から1年半も知らずにいたのは情けない…