見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2013年3月の展覧会@東京

諸事情あって、新年度から北海道で仕事をすることになった。3月中にあわただしく東京で見た展覧会を覚え書き程度に。 ■東京都写真美術館 『夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 北海道・東北編』(2013年3月5日~5月6日) 2007年の「関東編」に始まったこの…

中華天子の夢/永楽帝(檀上寛)

○檀上寛『永楽帝:華夷秩序の完成』(講談社学術文庫) 講談社 2012.12 最後にあとがきを読んで、本書の原著が『永楽帝:中華「世界システム」への夢』(選書メチエ、1997)であることを知った。たぶん書店の棚で何度か見ているはずだ。でも中身に既読感はな…

教師の責任/教室内(スクール)カースト(鈴木翔)

○鈴木翔著、本田由紀解説『教室内(スクール)カースト』(光文社新書) 光文社 2012.12 スクールカーストとは、主に中学・高校(小学校から萌芽は見られる)のクラス内で発生するヒエラルキーのこと。子供たちは、集団の中でお互いを値踏みし、ランク付けを…

十三仏と十王/救いへの祈り(金沢文庫)

○神奈川県立金沢文庫 企画展『救いへの祈り』(2013年2月15日~4月21日) 初七日、四十九日、一周忌など、死者を悼む供養に込められた祈りの姿をたどる展覧会。会場の展示資料配置図が「死去」に始まり、「初七日」→「二七日」→「三七日」と忌日の順番どおり…

逗子・鎌倉史跡散歩・源平ゆかりの地を歩く

今日3月24日は、寿永4年、壇ノ浦の戦いで平家一門が敗れた日である(ユリウス暦では1185年4月25日)。そのことを意識しながら、3月20日の春分の日、逗子に行ってきた。久しぶりに平家の嫡流・六代(平清盛→重盛→維盛の嫡男)の墓に詣でたくなったためである…

まっすぐ歩こう/京の町家小路散歩(JTBパブリッシング)

○『京の町家小路散歩』(大人の遠足BOOK) JTBパブリッシング 2009.8 改訂2版 ありきたりの観光ガイドでは満足できなくなってきたら手に取ってほしい、ユニークな京都案内。中国の条坊制にならった平安京を基礎する京都の町は、今でもほぼ碁盤目状に「東西」…

夢は京(みやこ)を駆けめぐる/院政・源平京都めぐり地図(ユニプラン)

○ユニプラン編集部『院政・源平京都めぐり地図』 ユニプラン 2012.5 橋本治の『双調 平家物語』(中公文庫版)を読んでいて、不満だったことがある。各巻には非常に詳しい系図と人物紹介が付いているのだが、地図が一切付いていないのだ。そのため、八条院の…

ひとへに風の前の塵に同じ/双調 平家物語14~16(橋本治)

○橋本治『双調 平家物語』14~16(中公文庫) 中央公論新社 2010.5-2010.7 『双調 平家物語』11~13の続き。ようやく全巻読了。「治承の巻II」(14)は治承4年(1180)の以仁王の挙兵とその帰結、京都の不穏な空気を嫌って敢行された福原遷都を物語る。「源氏…

春の準備

東京は、すっかり春の陽気。 4月1日から北国の住人になることが告げられ、先週末からその準備にかかっている。宮仕えの身は、いつもこんなもの。 もっとも、最初に慌てたより時間的な余裕があるので、東京に名残りを惜しんで、週末は適度に遊び歩き、だらだ…

虎・牛・イヌ・ネコ/かわいい江戸絵画(府中市美術館)

○府中市美術館 企画展『春の江戸絵画まつり かわいい江戸絵画』(2013年3月9日~5月6日) 「かわいい」をキーワードに、江戸時代の絵画の中に表現された、さまざまな感情に注目してみる展覧会。まず、幕開けに並ぶのは、文句なく「かわいい」(と企画者が判…

ロマンとアイドル/近代日本の歴史画(講談社野間記念館)

○講談社野間記念館 『近代日本の歴史画』展(2013年3月9日~5月19日) 明治中期、急速な欧化の反動として、日本の伝統や歴史を見直す機運が高まった時期に、日本の神話や歴史を題材にした「歴史画ブーム」があった。本展の開催趣旨によれば、「講談社が刊行…

男性的で几帳面/遠州・不昧の美意識(根津美術館)

○根津美術館 コレクション展『遠州・不昧の美意識 名物の茶道具』(2013年2月23日~4月7日) 同館コレクションの中から、小堀遠州(1579-1647)と松平不昧(1751-1818)ゆかりの茶道具約50件を展示する。 冒頭のパネルを見ながら、遠州と不昧って活躍時期が…

4階新展示室+武蔵と武士のダンディズム(永青文庫)

○永青文庫 平成24年度冬季展示『武蔵と武士のダンディズム』(2013年1月5日~3月10日) 少しご無沙汰していた永青文庫。2011年夏季展『細川家の本棚から』のあと、8ヶ月間の工事休館があって、2012年4月にリニューアル開館したのだが、春・夏・秋の展示は、何…

風邪から回復中

先週、いよいよ仕事が追い詰められて、絶対倒れてはいけないところに来て、風邪(?)を引いてしまった。やばいと思ったので、定時で職場を離脱し、布団にもぐりこんで、ひたすら寝た。お腹を下して、二日間、林檎とスポーツ飲料しか受け付けなかった。 こう…

文楽・弱きものの健気さ/人間・人形 映写展(表参道ギャラリー5610)

○表参道ギャラリー5610 渡邉肇×堀部公嗣『人間・人形 映写展』(2013年2月25日~2013年3月9日) 大阪市の文楽協会問題が発端で、演劇評論家の犬丸治さんのツィッターをフォローするようになり、この展覧会(入場無料)の開催を知った。フォトグラファー渡邉…

繰り返し見る古典/文楽・摂州合邦辻、他

○国立劇場 2月文楽公演 第1部『摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)』、第2部『小鍛冶(こかじ)』『曲輪文章(くるわぶんしょう)』『関取千両幟(せきとりせんりょうのぼり)』(2013年2月24日) 今回は第1部と第2部を見に行った。第1部『摂州合邦辻』…