見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2017-01-01から1年間の記事一覧

築地本願寺で朝ごはん

今年は東京の年末をのんびり。 一昨日は築地に行ってみた。買い物客で大混雑の場外市場は避けて、築地本願寺へ。さすがどこを撮ってもインスタ映えする。 お目当ては、本願寺境内のカフェ「Tsumugi(つむぎ)」。2017年11月にリニューアルオープンし、話題に…

2017年11-12月@東京近郊展覧会拾遺

■東京国立博物館・表慶館 特別展『フランス人間国宝展』(2017年9月12日~11月26日) 「フランス人間国宝(メートル・ダール/maitre d'art)」って何かと思ったら、日本の人間国宝(正式名称:重要無形文化財の保持者)認定にならって、フランス文化省により…

仕事おさめは大手町でフレンチ

ああ~長かった一年がようやく終わる仕事おさめ。友人おすすめのレストラン「ラ・カンパーニュ」で夕食。 全国から取り寄せた旬の国産食材が売りものの、JA(全農)直営のフレンチレストランである。美味、美味。 カレンダーどおりだけど、6日連続で休めるの…

東京下町の人と言葉/本所深川散歩、神田界隈(司馬遼太郎)

〇司馬遼太郎『本所深川散歩、神田界隈』(朝日文庫 街道をゆく36) 朝日新聞出版 2009.4 『台湾紀行』を買うついでに、これも、と思って購入した。私は東京生まれなので、本書がカバーする地域とはつきあいが長いが、特に今年の4月から、深川に暮らし、神田…

遊戯としての学問/南方熊楠(国立科学博物館)

〇国立科学博物館・企画展示室 南方熊楠生誕150周年記念企画展『南方熊楠-100年早かった智の人-』(2017年12月19日~2018年3月4日) 生物学者か人類学者か、それとも民俗学者か、なんと呼べばいいのか分からない天才・南方熊楠(1867-1941)の生涯と業績を…

忠と孝の間/中華ドラマ『趙氏孤児案』、看完了

〇『趙氏孤児案』全41集(2013年、中国中央電視台;中視伝媒他) 中華ドラマファンの間では、2017年は大豊作の1年と言われているらしい。確かにそうだ。昨年の暮れ、まさかこんな1年が始まるとは予想していなくて、ちょっと見たいものが途切れた合間にGYAO!…

門前カフェの休日

職場は全く年末気分なし。それでも春~夏に比べれば、少し精神的な余裕は増えたかも。 週末は、散歩とドラマ(中国もの)視聴で気分転換。 門前仲町は「和」の甘味処が有名だが、「洋」のお気に入りは、深川不動尊参道のMONZ CAFE(モンズカフェ)。「スコッ…

歴史の中の台湾/台湾紀行(司馬遼太郎)

〇司馬遼太郎『台湾紀行』(朝日文庫 街道をゆく40) 朝日新聞出版 2009.5 台湾旅行に行くことに決めて、新しいガイドブックを買いに行ったついでに、そういえば台湾篇をまだ読んでいなかったことに気づいて購入し、行きの機内で読み始めて、帰りに読み終わ…

台湾旅行2017【3日目/最終日】帰京

週末旅行はすぐに最終日。12:50桃園空港発の便だったので、少し朝の観光ができるかと思ったが、ゆっくり朝食がとれたくらいで、あまり旨みはなかった。桃園空港にはクリスマスの飾りつけ。 そして、しっかり『おんな城主直虎』最終回の放送に間に合うように…

台湾旅行2017【2日目】九份、台北市内

台湾旅行2日目は、九份(ジウフェン)に行こうと決めていた。朝、目が覚めると、天気予報どおりの激しい雨音。しかし、ホテルで朝食を食べて出かける頃は、雨が上がっていたので、かすかな期待を抱いて、忠孝復興駅前から「金瓜石」行きのバスに乗る。ガイド…

台湾旅行2017【初日】故宮博物院

台湾に行ってきた。1日休暇が取れそうと判明したのは10日くらい前で、慌ただしく手配をして、2泊3日旅行に飛び出した。初日の朝は、ちょっと早起きがつらかったが、成田空港を9:40に出発し、12:55桃園空港に着いた(キャセイパシフィック便)。 桃園空港と台…

台湾旅行2017:阿妹茶楼でお茶

夏に取り残した休暇の最後の1日を利用して、週末2泊3日で台湾に行ってきた。最近は長い休暇が取れないので、これがギリギリ許される範囲のぜいたくである。 長年、行きたいと思っていた九份についに行くことができた。悪天候でさんざんだったが、詳しくはあ…

男子フィギュアスケートの魅力/雑誌・Number「銀盤の決闘」

〇雑誌『Number』2017年12月21日号「銀盤の決闘(デュエル)」 文藝春秋 2017.12 雑誌『Number』なんて、数えるほどしか買ったことがないのだが、十数年ぶりに買ってしまった。はじめはSNSに、マンガ家の江口寿史氏が描いた羽生結弦選手のイラストがいい!と…

海を越えてきた優品/唐物(金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 特別展『唐物 KARA-MONO-中世鎌倉文化を彩る海の恩恵-』(2017年年11月3日~2018年1月8日) 鎌倉文化の基層にある大陸への憧憬を国宝、重要文化財など約100点から探る。称名寺、金沢文庫の所蔵品のほか、円覚寺、建長寺、清浄光寺(…

今は隠された信仰/神も仏も大好きな日本人(島田裕巳)

〇島田裕巳『神も仏も大好きな日本人』(ちくま新書)筑摩書房 2011.12 日本人は自分たちを「無宗教」と考えている。しかし、長い歴史を経た宗教施設がこれほど生き残り、現在も機能している国は少ない。にもかかわらず、日本人が自分を無宗教と考える一因は…

クリスマスリース2017

恒例、今年のクリスマスリース。いつもの花屋さんだが、あまりクリスマスシーズンらしいものがなくて、秋色っぽい感じになってしまった。 そして、先々月くらいからマンションの外壁工事が始まっていて、各戸の扉にも「ペンキ塗り立て」の貼り紙がされたり、…

今日的な課題/「1968年」無数の問いの噴出の時代(国立歴史民俗博物館)

〇国立歴史民俗博物館 企画展示『「1968年」無数の問いの噴出の時代』(2017年10月11日~12月10日) 1968年、私は小学生だった。東大安田講堂の攻防は、白黒テレビで見ていたはずである。しかし、その意味が分かるようになったのは、ずっと後のことだ。30代…

明清絵画の名品を一気に見る/典雅と奇想(泉屋博古館分館)

〇泉屋博古館分館 特別展『典雅と奇想-明末清初の中国名画展』(2017年11月3日~12月10日) 京都の泉屋博古館には何度も行っている。特に中国絵画コレクションは大好きだ。私が明清絵画の魅力に目覚めたのは、泉屋博古館のおかげと言っても過言ではない、東…

ひとり鍋の楽しみ/〆まで楽しむおつまみ小鍋(高橋雅子)

〇高橋雅子『〆まで楽しむおつまみ小鍋』 池田書店 2017.10 寒くなると、鍋が恋しくなってくる。大きな書店で、さまざまな「鍋本」が積まれている中から、ふと目について拾い上げた。なんといっても第1章の「2つ具材のカンタン小鍋」がよかった。豚肉とほう…

忘却と再発見/日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか(池内敏)

〇池内敏『日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか』(叢書・東アジアの近現代史 第3巻) 講談社 2017.10 江戸時代の日朝関係史を中心に16世紀末から20世紀初頭にかけての時期を対象として、日本人の朝鮮観がどのように現れ、推移してきたかを叙述する。お…

日本と中国の七宝の謎/光彩の巧み(五島美術館)

〇五島美術館 特別展『光彩の巧み-瑠璃・玻璃・七宝-』(2017年10月21日~12月3日) 最終日に参観。まあ見逃してもいいんだけど、くらいの気持ちで行ったら、予想外に面白かった。日本・東洋の七宝を中心に、(見た目では)その類似の技法である貴石・ガラ…

鎌倉散歩・永福寺跡を訪ねる

■鎌倉歴史文化交流館 企画展『甦る永福寺-史跡永福寺跡整備記念-』(2017年10月19日~12月9日) 久しぶりに鎌倉に行って、気になっていた場所を訪ねてきた。ひとつは、今年5月に開館した鎌倉歴史文化交流館である。扇ガ谷1丁目と聞いて、どこだかよく分か…

宋代が生んだ朱子学/儒教が支えた明治維新(小島毅)

〇小島毅『儒教が支えた明治維新』 晶文社 2017.11 私は『論語』が好きで、中国史も日本史もひととおり学んできたつもりだったが、あーなるほど、こういう歴史の見方があるのかあと教えられるところが多くて面白かった。内容は、著者がこの10年間に発表した…

本屋と骨董とカフェの街/65歳からの京都歩き(永江朗)

〇永江朗『65歳からの京都歩き』 京阪神エルマガジン社 2017.11 京都駅八条口のふたば書房で、同じ著者の『ときどき、京都人』(2017.9)と一緒に見つけて、どちらを買おうか少し迷った上、2冊とも買って帰ってきた。『ときどき、京都人』は朝日新聞デジタル…

命こそあれ/流罪の日本史(渡邊大門)

〇渡邊大門『流罪の日本史』(ちくま新書) 筑摩書房 2017.11 構成は「流罪とな何か(古代~院政期)」「鎌倉時代」「南北朝・室町時代」「戦国時代」「江戸時代(明治初期を含む)」の5部構成になっていて、だいたい時代順に流罪の変容をたどる。ただ、通史…

神保町で蘭州ラーメン

蘭州ラーメンを食べてきた。今年8月に神保町にオープンした「馬子禄(マーズールー)」である。 実は私の職場のすぐ近くなのだが、開店以来、連日行列ができているとかで、昼休みに食べに行くのはムリと思ってあきらめていた。そろそろ落ち着いたようなので…

めんどくさい自由の国/宗教国家アメリカのふしぎな論理(森本あんり)

〇森本あんり『宗教国家アメリカのふしぎな論理』(シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ)(NHK出版新書) NHK出版 2017.11 『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』の森本あんり先生の新刊である。経済学者・中谷巌氏が主宰する「不識塾」で…

2017年11月@西国大旅行:新・桃山展(九州国立博物館)

土曜日、関西空港を発って、夜9時ごろ福岡空港着。博多の街はまだ賑やかである。南福岡のビジネスホテルに投宿。この「西国大旅行」を計画したとき、関空→福岡、福岡→羽田の飛行機は、リーズナブルな値段で確保できたのだが、さて福岡のホテルを探そうと思っ…

2017年11月@西国大旅行:和歌山県立博物館、近代美術館

■和歌山県立博物館 特別展『道成寺と日高川-道成寺縁起と流域の宗教文化-』(2017年10月14日~11月26日) 午前中に和歌山-道成寺を往復したあと、午後は県立博物館へ。チケットを買おうとして、この週末は「関西文化の日」にあたるため、入館無料だと知る…

2017年11月@西国大旅行:道成寺で秘仏拝観

週末旅行の発端は、九州国立博物館の『新・桃山展』がどうしても見たいと思ったことだった。1泊2日で、ついでに寄れるところは?と考えたのだが、福岡周辺にめぼしい候補がない。ふと思いついて調べたら、羽田(空路)→関空→和歌山(県立博物館)→関空(空路…