見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

京都・秋の文化財見て歩き(1)

■京都府立総合資料館 第20回『国宝・東寺百合文書展:中世東寺の年中行事-御影堂-』 http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/ 週末、例によって駆け足で、関西の文化財を巡ってきた。京都駅の観光案内所で情報を収集していて、この催しを知ったので、地下鉄で…

最澄と天台の国宝/京都国立博物館

○京都国立博物館 天台宗開宗1200年記念『最澄と天台の国宝』 前日の記事に書いたとおり、ようやく図録を手に入れることができたので、この展覧会について書いておきたいと思う。実際に訪ねたのは、今月5日のことだ。いや、「すごい」展覧会だった。 私は、ど…

またも京都へ

週末、またも東京から京都まで遠征してしまった。 と言っても、泊まりは滋賀県の野洲。目的は「湖南三山・秋の特別同時公開」めぐり。 今月初旬、京都国立博物館の「最澄と天台の国宝」展を見にきたとき、あまりにぶ厚いカタログに恐れをなして、東京で買え…

自由のために/限界の思考(宮台真司・北田暁大)

○宮台真司、北田暁大『限界の思考:空虚な時代を生き抜くための社会学』 双風舎 2005.10 宮台真司はどうも気に入らない、とか言いながら、このところ、彼の対談本が出るたびに読んでいる。2003年の姜尚中との対談『挑発する知』、2004年の仲正昌樹との対談『…

東大史料編纂所の国宝・重文名品展

○東大史料編纂所の国宝・重文名品展(第34回史料展覧会) ちょっと旧聞に属するが、書いておく。11月18日、19日の両日、行われた史料展覧会である。第34回というのだから、毎年行われているのだろうと思うのだが、これまで訪ねる機会がなかった。初めての参…

講演会・競争社会の開幕と東大黎明期の学生たち

○東大附属図書館 特別展示会・講演会『競争社会の開幕と東大黎明期の学生たち』 http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/tenjikai/tenjikai2005/index.html 以前にも書いた、東京大学附属図書館特別展示会の記念講演会が行われた。講師は、この展示会の企画者であり、…

朝の山茶花

この1週間、3つの訃報に接した。身内と、むかしの知人と、最近の知人の身内。 歯痛と風邪が重なって、気が滅入る。こんなときもあるか。 朝の山茶花が目に沁みる。

明清の絵画と書跡・後期/静嘉堂文庫美術館

○静嘉堂文庫美術館『明清の絵画と書跡展―中国五百年の筆墨と彩―』後期 http://www.seikado.or.jp/ 東博の帰りに静嘉堂に寄った。こっちも前期に続く再訪である。中国絵画をじっくり見始めたのは、比較的、最近のことなので、作者や流派のことはよく分からな…

中国書画の精華・再び/東京国立博物館

○東京国立博物館 特集陳列『中国書画精華』後期 http://www.tnm.jp 日曜日、東博に出かけたのは、『伊万里、京焼』のほかに目的がもう1つ、東洋館の『中国書画精華』(後期)を見ることだった。前期は主に南宋絵画、後期は少し時代が下って、元~明の絵画と…

伊万里と京焼/東京国立博物館

○東京国立博物館 特別展『華麗なる伊万里、雅の京焼』 http://www.tnm.jp/ 入場待ちの列のできている、人気の『北斎展』を横目に、『伊万里、京焼』を見に行った。会場は、久しぶりの表慶館である(この夏、映画『姑獲鳥の夏』のジャパンプレミアが開催され…

富と豊かさ/東大・東文研公開講座

○東京大学東洋文化研究所 公開講座『アジアを知れば世界が見える-アジアの富』 http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/ 今週は、東大関係のイベントが続く。今日は、東洋文化研究所の公開講座の1日目を聞きに行った。300人近く入る大講堂が、8割方埋まっていた。年…

京極堂解禁/鉄鼠の檻(京極夏彦)

○京極夏彦『鉄鼠の檻』 講談社 2003.12 ああ、ついに読んでしまった。京極さんの名前はずっと知っていた。”信頼できるスジ”から、ぜったい面白いよ、(あなたなら)ハマるよ、と聞かされて幾年。そう言われると、手が出せなくなるタイプなのである、私は。 …

仏像の寺・覚園寺/鎌倉国宝館

○鎌倉国宝館 秋季特別展『覚園寺-開山智海心慧七百年忌記念-』 http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/top.html 今回は、特別展とあって、ふだんの仏像常設展が全て片付けられ、館内は覚園寺の寺宝一色になっている。入口を入ると、ホール中央…

東大黎明期の学生たち(東大附属図書館)

○東大附属図書館『東大黎明期の学生たち-民約論と進化論のはざまで-』 http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/tenjikai/tenjikai2005/index.html 11月16日(水)から11月30日(水)まで、東京大学附属図書館(総合図書館)で、同名の資料展示会が開催される。いま…

加茂の古刹・海住山寺(2)

○海住山寺~恭仁京址 海住山寺の五重塔は小じんまりとして、端正である。周囲の樹木が高いので、箱庭の置物のように感じられる。四方の扉は、風入れのために開け放たれ、小さな四天王像が安置されていた。ただし、正面の札に「四天王立像(重要文化財・鎌倉…

加茂の古刹・海住山寺(1)

○海住山寺までの道 海住山寺(かいじゅうせんじ)には、以前から行ってみたいと思っていた。ただし、時期が限られる。毎年、11月3日をはさむ1週間ほど、国宝・五重塔の開扉と特別展が開かれるので、行くなら、この期間しかない。今回、関西旅行を決行するに…

正倉院展は大混雑/奈良国立博物館

○奈良国立博物館 特別展『第57回 正倉院展』 http://www.narahaku.go.jp/ 今年も正倉院展に行ってきた。昨年の記事にも書いておいたが、金曜日の夜、新宿発のバスに乗り、翌朝、近鉄奈良駅のスタバで一服、深煎りのコーヒーで目を覚まして、開館直前の奈良博…

無常迅速/夜の京都博物館

2泊2日(夜行発+土日)の関西旅行のはずだったが、今朝の新幹線で東京に戻ってきた。それでも土曜日1日で、奈良博の正倉院展と、海住山寺の特別公開と、京博の「最澄と天台の国宝」展を見てきたので、まずまず好成績と言えるだろう。 昨日、京博で「天台の…

今日もお仕事/生協の白井さん(白石昌則)

○白石昌則、東京農工大学の学生の皆さん『生協の白石さん』 講談社 2005.11 昨日は秋らしい好天のお出かけ日和。鎌倉の「宝物風入れ」でも行こうと思っていたが、結局、休日出勤で1日つぶれてしまった。やれやれ。社会人はつらいよ。 そんなわけで、帰宅途中…

中国書画の精華/東京国立博物館

○東京国立博物館 特集陳列『中国書画精華』 http://www.tnm.jp/ 今年も、『中国書画精華』の季節がやってきた。毎年、10月から11月にかけて行われる特集陳列だが、絵画は古いものから順に出るので、南宋絵画を見るなら、10月中に行かなければならない。最後…

メディアとしての絵葉書/ていぱーく

○ていぱーく(逓信総合博物館) 特別展『梨本宮妃殿下コレクション~日仏絵はがきの語る100年前』 http://www.teipark.jp/ たまたま、先日読んだ新刊本、『漫画が語る明治』の「あとがき」で、この展覧会の存在を知った。梨本宮伊都子妃が収集した、明治大正期…

東アジア、交錯するナショナリズム(石坂浩一)

○石坂浩一ほか『東アジア、交錯するナショナリズム』 社会評論社 2005.9 東アジアを騒がすナショナリズム現象について、それぞれの地域の専門家が論じたもの。韓国(石坂浩一)、中国(塩沢英一)、香港・台湾(和仁廉夫)、そして日本(小倉利丸)が取り上…