2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
○美術手帖 2008年6月号「京都アート探訪」 雑誌『美術手帖』はよく立ち読みするのだが、あまり買ったことはない。今月号は大好きな京都の特集、綴じ込みMAPも使えそうだったので、買ってしまった。なんといっても読みどころは、山下裕二セレクション「日本美…
○宮下規久朗『刺青とヌードの美術史:江戸から近代へ』(NHKブックス) 日本放送出版協会 2008.4 近代日本における裸体芸術の成立を、その前史である幕末の裸体表現との比較を踏まえて考察した1冊。西洋では、中世以降、ありのままの裸体(ネイキッド)に対…
○荒俣宏『江戸の醍醐味:日本橋・人形町から縁起めぐり』 光文社 2008.5 中央区日本橋にあるロイヤルパークホテル発行の雑誌『ROYAL PARK HOTEL』1997年7月号~2008年4月号に連載された街歩きコラム。ロイヤルパークホテルなんて知らないなあと思って、サイ…
○明治神宮外苑 聖徳記念絵画館 http://www.meijijingugaien.jp/art-culture/seitoku-gallery/ 神宮の森に位置する絵画館は、一見、堅固な要塞のような建物である。中に入ったことのある人は少ないに違いない。私も最近まで、公開されている施設なのかどうか…
○サントリー美術館 『KAZARI-日本美の情熱-』 http://www.suntory.co.jp/sma/ そういえば、サントリー美術館で新しい企画展が始まる頃だった、と思って、サイトをチェックに行った。そうしたら、TOPに上がっている画像が、岩佐又兵衛の『浄瑠璃物語絵巻』…
○国会図書館 座談会『出版文化と納本制度について考える』 http://www.ndl.go.jp/jp/service/event/nouhon60.html 国会図書館の開館60周年と、納本制度による資料収集も60周年を記念して行われた公開座談会。パネリストは、佐野眞一氏(ノンフィクション作家…
○神奈川県立金沢文庫 特別展『曼荼羅(まんだら)~つどうほとけたち~』 http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm 曼荼羅とは、密教経典の記述に従ってほとけを配置し、ほとけの世界を可視的にしたもの。金沢文庫に隣接する称名寺は真言律宗…
○東浩紀、北田暁大編『思想地図』Vol.1:特集・日本(NHKブックス別巻) 日本放送出版協会 2008.4 読書生活を振り返ってみると、「今、この新書(選書)が熱い!」と思うことがある。逆に「一時期の勢いがなくなったなあ」と思うものもある。2008年の今、い…
○ニコニコ動画:初音ミク+鏡音リンの『曽根崎心中』 http://www.nicovideo.jp/watch/sm3081358 このブログを始めた頃は、読書よりも、ネット上の面白いものを探してまわるのが、最たる暇つぶしだった。最近はまた、本を読むほうが楽しくなっているが、久し…
○城山三郎『落日燃ゆ』(新潮文庫) 新潮社 1986.11 何度も繰り返すが、高校時代に日本史を習わなかった私は、近代史を大の苦手としてきた。近年になって、この時代に関する回想録や評伝――松本重治の『上海時代』『近衛時代』や、保阪正康の『東條英機と天皇…
○佐藤卓己『テレビ的教養:一億総博知化への系譜』(日本の「現代」14) NTT出版 2008.5 「私が生まれた1960年、テレビが家にやってきた」の一文とともに、著者は、自分の個人史に重ねるようなかたちで、テレビの戦後史を語り始める。著者と同い年の私には、…
○東京国立博物館 月例講演会『東京国立博物館のはじまりの日々-博覧会・美術館・動物園』(講師・木下直之) 木下先生の講演は、何度か聞いたことがある。いつも楽しいスライド写真を山のように見せてくれたが、今回はパワーポイントにグレードアップ(?)…
○大澤真幸『不可能性の時代』(岩波新書) 岩波書店 2008.4 相前後して出た『逆接の民主主義』(角川oneテーマ21)が面白かったので、大澤真幸をもう1冊。しかし、こっちのほうが、やや難解で重かった。 著者は、見田宗介に倣って、日本の戦後を「理想→(夢→…
■法隆寺 http://www.horyuji.or.jp/ 月曜日(5/12)は、久しぶりに法隆寺を訪ねることにした。寒風の吹きすさぶ(風鐸が激しく鳴っていた)師走の法隆寺を訪ねたのはいつだったろう? 自分のブログを検索しても出てこないので、4年以上前のことになるらしい…
■薬師寺 http://www.nara-yakushiji.com/ 飛鳥を出て奈良に向かう途中、少し時間に余裕があったので、西ノ京駅で下りた。現在、東京国立博物館では、日光・月光両菩薩と聖観音がお出ましになって『国宝 薬師寺展』を開催中である。その間、「薬師寺はどうな…
■飛鳥資料館 平成20年度春期特別展『キトラ古墳壁画十二支-子・丑・寅-』 http://www.asukanet.gr.jp/ 雨の残る日曜の朝(5/11)、京都を発って飛鳥に向かう。キトラ古墳壁画(子・丑・寅)の特別公開を見るためである。うれしい。もともと私の専門は万葉…
さて、週末関西旅行。初日(5/10)の午後は京都国立博物館へ。いちおう暁斎展を目指してきたのであるが、入館まで20分待ちだという。常設展を先に見て、人が少なくなるのを待とうと思ったが、結局、4時を過ぎても待ち時間は変わらなかった。 http://www.kyoh…
連休は東京近県で大人しくしていたので、この週末は関西に出てきた。朝から生憎の雨で、春寒のような気温。着替えのつもりで持ってきたセーターを無理やり重ね着して震えている。初日はまず、京都御所の北側を東西に走る今出川通り近辺の小さな美術館を3つま…
■東慶寺・松ヶ岡宝蔵 仏像特別展 http://www.tokeiji.com/ 5月5日に鶴岡八幡宮の菖蒲祭を見た帰り、ここに寄ろうと思っていたのだが、閉門時間がなくなってしまった。まあ、いいか、と思って帰ったのだが、やっぱり割り切れなくて、翌日、再び埼玉の奥地から…
○神奈川近代文学館 特別展『生誕80年 澁澤龍彦回顧展 ここちよいサロン』 http://www.kanabun.or.jp/ 文学者にかかわる展示で、目が醒めるほど面白い企画というのは、そうあるものではない。しかし、澁澤龍彦&神奈川近代文学館の組み合わせには期待していた…
○井波律子『中国の五大小説(上)三国志演義・西遊記』(岩波新書) 岩波書店 2008.4 明代に完成した『三国志演義』『西遊記』『水滸伝』『金瓶梅』の「四代奇書」に、清代に書かれた『紅楼夢』を加えて「五大白話長編小説(五大小説)」と呼ぶ。本書は、上…
○ブリヂストン美術館 『岡鹿之助展』 http://www.bridgestone-museum.gr.jp/ 日本人の描く洋画(油絵)に、私の関心が向き始めたのは、実はごく近年のことである。そんな中で、岡鹿之助という画家を意識したのは、比較的早い。2004年、葉山の神奈川県立近代…
5月5日、鶴岡八幡宮では「菖蒲祭」が行われる。私のお楽しみは、東京楽所(とうきょうがくそ)による舞楽の奉納。炎天下で1時間も立ち見するのは、ちょっと辛い年もある。今年は曇り空で過ごしやすかった。 ↓「北庭楽(ほくていらく)」。壱越調、中曲、早八…
○水木しげる『神秘家水木しげる伝』 角川書店 2008.4 あ、水木先生の自伝マンガだ、と思って立ち読みを始めたら、どんどん引き込まれて買わざるを得なくなってしまった。角川書店の雑誌『怪』に連載されていたものだという。 私は、幼少期から水木マンガが大…
○江戸東京博物館 開館15周年記念特別展『ペリー&ハリス~泰平の眠りを覚ました男たち~』 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ 安政5年(1858)、日米の本格的な通商の開始を意味する『日米修好通商条約』が結ばれてから150年。これを記念し、米海軍提督ペ…
○堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書) 岩波書店 2008.1 気になるままに放っていたら、あれよあれよという間にベストセラーになってしまった。しかし、話題の沸騰度とは別に、読む価値のある1冊だと思う。 超大国アメリカの内部で、普通の(だったは…
○笠谷和比古『関ヶ原合戦:家康の戦略と幕藩体制』(講談社学術文庫) 講談社 2008.1 『関ヶ原合戦』(講談社選書メチエ、1994)の再刊。関ヶ原合戦(慶長5年9月15日=西暦1600年10月21日)において、家康の率いた東軍からは、徳川主力軍が欠落していた。こ…