見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

意外と動き回るもの/銅像時代(木下直之)

○木下直之『銅像時代:もうひとつの日本彫刻史』 岩波書店 2014.3 いつも新鮮な視点で美術(とのその周辺)の歴史を掘り起こしてくれる木下先生の最新の論考。「あとがき」で振り返っていらっしゃるように、著者の「銅像行脚は、今から十五年前に東京大学総…

2014年6月@東京:東博の常設展、鉄斎(出光美術館)

「故宮展」開幕直前の東京国立博物館。なぜこんな時期に…と思われるかもしれないが、東京出張がこのタイミングになってしまったのだから仕方ない。それならそれで、平常展(総合文化展)をゆっくり見てこようと思い、まず東洋館(アジアギャラリー)の最上階…

2014年6月@東京:江戸の相撲(太田)、軍師官兵衛(江戸博)、徒然草(サントリー)

■太田記念美術館 『江戸の相撲と力士たち~石黒和義コレクション』(2014年6月1日~6月26日) 石黒和義氏のお名前は初めて知ったが、日本IBMや日本ビジネスコンピューターの幹部を歴任された経営者らしい。相撲錦絵のコレクターとしても知られ、このたび550…

八王子まで/江戸絵画の真髄(東京富士美術館)

○東京富士美術館 開館30周年記念・東京富士美術館所蔵『江戸絵画の真髄』(2014年4月8日~6月29日) 同館は、創価学会の池田大作氏が設立した美術館で、東京都八王子市の創価大学キャンパスに隣接している。これまで何度か、気になる展覧会のニュースを見聞…

明清工芸にひそむ可愛いもの/カラフル(根津美術館)

○根津美術館 コレクション展『カラフル-中国・明清工芸の精華-』(2014年5月31日~7月13日) 根津美術館の明清工芸品コレクションは、何度も見ているけれど、ゆたかな色彩に着目した「カラフル」って、これまで、ありそうでなかった視点である。そう来たか…

2014年6月@東京:東博「台湾故宮展」準備中

先週は木金と東京で仕事。そのまま週末も居座って、いくつか私用を済ませ、物見遊山をしてきた。ちょうど特別展の端境期の美術館・博物館が多くて、大きな収穫はなかったけれど、こういう時期の常設展や館蔵展をじっくり味わって見て歩くのも楽しい。 東博の…

2014札幌まつりと「判官さま」

先週末は北海道神宮の例祭「札幌まつり」だったのだが、雨にたたられて、出かける気力が失せてしまった。で、札幌駅近辺に買いものに出かけただけの週末になってしまった。東急百貨店の地下で買い物をしていたら、「六花亭」のお店で「判官さま」を見つけた…

学芸員をつかまえよう!/関西Art Book 2014-2015

○『関西Art Book 2014-2015』「一冊まるごと今から見られる関西アートガイド」 京阪神エルマガジン社 2014.4 関西の楽しい情報を発信する京阪神エルマガジン社の本。写真の多いムックスタイルの出版物は、旅行に出られないときの無聊(つれづれ)の慰めによ…

戦争、中国、本づくり/司馬さんの見た中国(高島俊男)

○高島俊男『司馬さんの見た中国』(お言葉ですが…別巻6) 連合出版 2014.6 高島さんの「お言葉ですが」は週刊文春の名物連載エッセイだったが、単行本11巻を以て終了し、『正論』『東方』『中国研究』ほか、さまざまな雑誌に寄稿したエッセイを集めて、別巻…

潮目の兆し/街場の共同体論(内田樹)

○内田樹『街場の共同体論』 潮出版社 2014.6 過去数年の間に月刊誌『潮』に掲載されたインタビューと寄稿エッセイをまとめたもの。ただし、ずいぶん手を入れたので、ほぼ「書き下ろし」であると「まえがき」に述べる。巻末のインタビュー「弟子という生き方…

流転を潜り抜けて/中国絵画の精髄(中国中央電視台)

○中国中央電視台編;岩谷貴久子、張京花訳『中国絵画の精髄:国宝に秘められた二十五の物語』 科学技術社東京 2014.5 原本は、中国で人気の情報番組《国宝档案》の書籍化シリーズ第二弾『国宝档案 弐:絵画案』の日本語訳であるという。日本なら『日曜美術館…

父子の確執と和解/近藤重蔵と近藤富蔵(谷本晃久)

○谷本晃久『近藤重蔵と近藤富蔵:寛政改革の光と影』(日本史リブレット人058) 山川出版社 2014.4 近藤重蔵(1771-1829)とその息子、近藤富蔵(1805-1887)について、要領よくまとまった1冊である。近藤重蔵(1771-1829)の名前は、はじめに北方探検家とし…

足裏で感じる/日本の身体(内田樹)

○内田樹『日本の身体』 新潮社 2014.5 「素晴らしい身体」を持つ12人と著者の対話集。そういえばNHKに、超ハイスピードカメラ撮影をはじめとする最新の映像技術でトップアスリートの肉体に迫る「ミラクルボディー」という番組がある。あれはあれで面白いが、…

お昼ごはん@北大祭・その2

昨日(金曜日)のランチは、台湾人留学生のお店で、焼餅(甘味噌つき)と包子(ラー油つき)でした。

お昼ごはん@北大祭

今日のランチは、北大祭の模擬店で調達。 大きい大学の学祭は、留学生によるエスニックフードの模擬店が充実していてうれしい。明日も行ってきます!

古本市でお買いもの(芸術新潮バックナンバー)・その2

■『芸術新潮』1999年2月号 特集・来日450周年記念「ザビエルさん、こんにちは」 新潮社 1999.2 古本市で『芸術新潮』バックナンバーの安売りを見つけて、最初に「買う!」と決めたのが、この号。南蛮美術、好きなんだもん。ちょうど開いたページに、先月、東…

古本市でお買いもの(芸術新潮バックナンバー)

お買いもの。 先週末、札幌地下歩行空間(チカホ)で古本市「チカホ・ブックマルシェ」が開催されていた。会場の「北大通交差点広場」ってどこ?と思っていたら、大通BISSEに上がるエスカレータ前の、さして広くもない空間のことだった。 流し見だけのつもり…

身体への配慮と統御/禁欲のヨーロッパ(佐藤彰一)

○佐藤彰一『禁欲のヨーロッパ:修道院の起源』(中公新書) 中央公論新社 2014.2 これは面白かった。基礎知識の全くない分野に手を出して、こんなふうに面白い本が引っかかってくると、本当に嬉しい。Wikiによれば、修道院とは「イエス・キリストの精神に倣…

顔と身体/篠山紀信展 写真力(札幌芸術の森美術館)

○札幌芸術の森美術館 『篠山紀信展 写真力』(2014年4月26日~6月15日) このところずっと週末を札幌で過ごしている。気候もいいし、家事と買いものだけで週末が終わるのもつまらないので、出かけてみた。地下鉄・南北線の終点からバスに乗っていく。緑あふ…