見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

戦時下の真実/物語 岩波書店百年史2(佐藤卓己)

○佐藤卓己『物語 岩波書店百年史2:「教育」の時代』 岩波書店 2013.10 2013年に創業百年を迎えた岩波書店の社史全3冊。第1巻『「教養」の誕生』(紅野謙介)、第2巻『「教育」の時代』(佐藤卓己)、第3巻『「戦後」から離れて』(苅部直)という全貌を知…

2014初春いろいろ

1月前半は、いろいろ多事多端だった。 三連休は大阪・伊勢に出かけていた。水道管の凍結予防に水抜きをしていったのだけど、帰ってきて、復旧が不十分な状態で風呂を焚こうとしたら、釜を壊してしまった。週末まで修理に来てもらえなくて、ビジネスホテルに…

個性と調和/茶道具取り合わせ展(五島美術館)

○五島美術館 『茶道具取り合わせ展』(2013年12月7日~2014年2月16日) 五島美術館の最得意分野の茶道具取り合わせ展。正月休みに行ったものだが、記憶を呼び起こして書いておく。展示室に入って、あ、いつもと違う!と思ったのは、壁に沿った展示ケースに全…

2014年1月@伊勢神宮に初詣

昨年(2013年)10月、式年遷宮を終えたばかりの伊勢神宮に初詣に行ってきた。京都から近鉄特急で2時間15分。いまは伊勢市駅が参拝・観光の玄関なのね。古い人間なので、宇治山田駅で降りてしまった。レトロモダンな駅舎を見上げて、ああ伊勢に来たなあ、と思…

2014年1月@京の冬の旅+円山応挙展(承天閣美術館)

連休2日目は「第48回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」の寺院を中心に、のんびり京都市中を歩く。 まず、地下鉄今出川駅から寺之内通を西へ、妙顕寺を目指す途中、何やら由緒書を掲げたお寺を見つける。近寄ってみると「光琳菩提所 興善院旧跡」とある。泉…

音曲を愉しむ/文楽・近頃河原の達引、壇浦兜軍記、他

○国立文楽劇場 新春文楽特別公演(2014年1月11日) 大阪市から文楽協会への補助金をめぐるゴタゴタがあって、あれで技芸員のみなさんが本気になったと言われるのは心外だが、一文楽ファンである私の行動には、多少の影響を及ぼしている。東京で見られる文楽…

2014年1月・関西旅行(志津屋の干支パン)

正月の東京帰省中に見て来た展覧会レポートも書き終わらないうちに(五島美術館がまだ!)三連休は関西に出かけてきた。 目的は、第一に大阪で文楽を見ること。 翌日は「京の冬の旅」の特別公開寺院を巡礼。 最終日は伊勢神宮に参拝して、中部国際空港から帰…

師弟の絆/下村観山展(横浜美術館)

○横浜美術館 特別展『下村観山展』(2013年12月7日~2014年2月11日) あらためて横浜美術館の公式サイトを見にいったら「(下村観山)生誕140年記念」に「岡倉天心生誕150年・没後100年記念」が重ねてあって、謳い文句が「日本歴代屈指の筆技を観よ」である…

幼心、遊び心/Kawaii 日本美術(山種美術館)

○山種美術館 特別展『Kawaii 日本美術 -若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-』(2014年1月3日~3月2日) 正月3日に行ったら、玄関ロビーに和服姿の女性が立っていて、張りのある声で「いらっしゃいませ」とご挨拶をいただいた。あとで同館の館長だと気がつ…

2014博物館に初もうで(東京国立博物館)

1月2日、東京国立博物館の新春企画『博物館に初もうで』に行ってきた。年々定着してきたのか、観客が増えて、本館1階のコインロッカーに空きがなかったので、東洋館から見ることにした。 ■東洋館 8室 『中国の絵画 歳寒三友-中国文人の愛した松竹梅-』(20…

雲中供養菩薩に結縁/天上の舞 飛天の美(サントリー美術館)

○サントリー美術館 平等院鳳凰堂平成修理完成記念『天上の舞 飛天の美』(2013年11月23日~2014年1月13日) あけましておめでとうございます。これが、2014年初訪問の展覧会。1月2日から開けてるなんて、サントリー美術館、えらい! 実は「平等院鳳凰堂平成…

2013-14年末年始・覚え書

年末年始休暇は今日まで。明日からまた、仕事が始まる。 暮れの30日は、東京のもと住んでいた住宅街で、友人2人とゆったりディナー。 年始の4日は、別の友人と横浜で食事。あとは実家で家族と過ごした。 行ってきた展覧会。 ・サントリー美術館 平等院鳳凰堂…

生き過ぎたりや廿三/豊国祭礼図を読む(黒田日出男)

○黒田日出男『豊国祭礼図を読む』(角川選書) KADOKAWA 2013.11 面白かった! 面白すぎて、感想を書こうとして、ハタと困っている。本書の面白さは、謎解きミステリーの趣きなのだ。私は、本書の結論がどこに向かうのか、全く予備知識なしに読み始め、一つ…

東京五輪の前に読む/ポエムに万歳!(小田嶋隆)

○小田嶋隆『ポエムに万歳!』 新潮社 2013.12 正月休みのだらだら気分に見合った、軽い読みものが欲しくなって、正月二日に買ってきて、すぐ読んでしまった。2008~2013年に著者がメールマガジンや雑誌に掲載したコラムが元になっている。編集は誠実だが、と…

まだ夜は明けない/維新の後始末(野口武彦)

○野口武彦『維新の後始末:明治めちゃくちゃ物語』(新潮選書) 新潮社 2013.12 「はしがき」によれば、「週刊新潮」連載の歴史読み物シリーズ、『大江戸曲者列伝』2冊、『幕末バトルロワイヤル』4冊、『明治めちゃくちゃ物語』2冊は、本書をもって完結とな…

「岩波の子ども」だった頃/どうぶつ会議(ケストナー)

○エーリヒ・ケストナー(文)、ワルター・トリヤー(え)、光吉夏弥(訳)『どうぶつ会議』 岩波書店 1954.12 2013年の歳末は、12月26日の安倍首相の靖国参拝と、それに対する国内外の反応を暗い気持ちで観測しているうちに過ぎてしまった。 大晦日に神保町…