見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

男たちの戦い/中国時代劇で学ぶ中国の歴史2019年版

〇雑誌・キネマ旬報ムック『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2019年版』 キネマ旬報 2018.8 この「中国時代劇で学ぶ中国の歴史」シリーズが、少し前から出ているのは知っていた。調べたら2014年版が最初らしい。ちなみに姉妹編の「韓国ドラマで学ぶ韓国の歴史」…

内モンゴル自治区の体験/「知識青年」の1968年(楊海英)

〇楊海英『「知識青年」の1968年』 岩波書店 2018.7 文化大革命(1966-1976)当時、1700万人もの青年たちが中国の都市部から動員されて、農山村へ送り込まれた。いわゆる下放運動である。本書は、内モンゴルや新彊などの辺境に送られた元「知識青年」たち(…

愛国と暴力装置/「右翼」の戦後史(安田浩一)

〇安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書) 講談社 2018.7 日本における右翼とは何者か、何を目指そうとしてきたのかを、歴史に沿って考える。はじめに基本的な定義として、右翼とは、自由、平等の理想を掲げる左翼と異なり、国家への忠誠を優先する…

誰でも楽しめる/教養の中国史(津田資久、井ノ口哲也)

〇津田資久、井ノ口哲也編著『教養の中国史』 ミネルヴァ書房 2018.8 中国史の概説書を見ると、時々読んでみたくなる。しかし1冊か2冊で古代から近現代までをカバーし、かつクオリティの高い概説書は、そんなにあるものではない。そう思っていたら、本書の評…

さっぽろペンギンコロニーin東京でお買い物

さっぽろペンギンコロニーin東京(2018年9月20日~24日、 自由帳ギャラリー@杉並区高円寺)に行ってきた。 「さっぽろペンギンコロニー」というのは、北海道でペンギンをテーマにした器や小物を作っている工藤ちえ奈さんを中心に、陶器、ガラス、真鍮、革、…

2018年9月@関西:逸翁美術館+高麗青磁(東洋陶磁美術館)

■逸翁美術館 2018展示II【特別展】茶の湯交遊録III『東西数寄者の審美眼 阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション』(2018年8月25日~10月14日) 関西旅行の最終日は大坂。逸翁美術館が所蔵する、阪急電鉄の創業者小林一三(逸翁、1873-1957)と、東京…

2018年9月@関西:延暦寺根本中堂+六波羅蜜寺

■比叡山延暦寺(滋賀県大津市) 『至宝展』レポートの続き。なお、国宝殿のエントランスで、迦如来坐像の両脇を固めていた羅漢像からお気に入りを紹介しておく。白い肌が色っぽい美形の羅漢さんと、虎と仲良しの優しそうな羅漢さん。 比叡山に来た目的がもう…

神保町で紹興酒「三国演義」

神保町の中華屋さん「謝謝」で友人と食事。 ボトルでもらった紹興酒「三国演義」! ラベルに呉の孫権の絵! まあ紹興(浙江省)といえば呉だから…と納得していたのだが、ネットで調べたら、シリーズで発売されていることが分かった。孫権は5年もので、劉備・…

2018年9月@関西:至宝展(比叡山延暦寺)

〇比叡山延暦寺 伝教大師1200年大遠忌記念『至宝展』(2018年8月1日~11月30日) 比叡山には何度か行ったことがあるので、いつ以来だろう?と思ってブログを検索したが出てこない。ということは、前回の参拝は、このブログを始める前(2004年以前)であるよ…

2018年9月@関西:光悦考(楽美術館)+高麗美術館特別展

■楽美術館 開館40周年 秋期特別展『光悦考』(2018年9月2日~12月9日) 今回の関西旅行の目的の第一は見仏、第二は陶芸である。本展は、本阿弥光悦(1558-1637)が、楽家二代常慶、三代道入との交流の中で生み出した光悦楽茶碗を紹介する。私は楽茶碗も光悦…

2018年9月@関西:仏教美術の名宝(泉屋博古館)

〇泉屋博古館 特別展『仏教美術の名宝』(2018年9月8日~10月14日) いよいよ秋の展覧会シーズン開幕。今年は、9月、10月、11月と1回ずつ上洛の予定を立てている。この三連休は京都と大阪を周遊してきた。初日にまず訪ねたのがここ。泉屋博古館の仏教美術を…

サルスベリの街路樹

9月も中盤。東京は急に涼しくなって、夏が遠のいた感じがする。 去り行く夏を惜しんで、先月、上野駅近くで見たサルスベリの街路樹の写真を上げておく。 このゴージャス感。私はサルスベリを見ると、中国の夏を思い出すのだ。 ※三連休は関西へ。

播州清水寺と朝光寺を中心に/神仏人 心願の地(多摩美大美術館)

○多摩美術大学美術館 加東市×多摩美 特別展『神仏人 心願の地』(2018年9月1日~10月14日) 多摩美の美術館に行くのは2回目である。前回は2014年の年末で、北海道から帰省した折に立ち寄った。『祈りの道へ-四国遍路と土佐のほとけ-』という、やはり地方仏…

賛と墨蹟を読む/禅僧の交流(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『禅僧の交流 墨蹟と水墨画を楽しむ』(2018年9月1日~10月8日) 中世において、日本と中国の禅僧たちの交流から生まれた墨蹟と水墨画の名品を紹介する。類似テーマの展覧会は何度か見たことがあるので、あまり新しい発見はないだろうな…

義兄弟たちのゆくえ/中華ドラマ『少林問道』

〇『少林問道』全38集(2016年、上海新文化伝媒集団他)(※全42集版もあり) 2016年の作品だが、私が知ったのはごく最近である。9月17日からCS「衛星劇場」で日本初放映が決まったことに伴い、ファンの声を目にして興味を持った。どうせCSは見られないので、…

新・三十六歌仙を選ぶ/雑誌・芸術新潮「やまとうた2000年 古今オールスターズ決定戦!」

○雑誌『芸術新潮』2018年9月号「特集・やまとうた2000年 古今オールスターズ決定戦!/いまこそ読みたい新・三十六歌仙」 新潮社 2018.10 久しぶりに雑誌『芸術新潮』を購入。和歌文学に興味があるのと、「ベスト10」とか「100選」とか、数を限って何かを選…

ゆっくり時が流れる/純喫茶とあまいもの(難波里奈)

〇難波里奈『純喫茶とあまいもの:一度は訪れたい30の名店』 誠文堂新光社 2018.7 甘いものをいただくのと同じくらい、甘いものの本が好き。特に少し疲れたときは、甘いものの写真を眺めて心を癒す。本書は「パフェ」「プリン・ア・ラ・モード」「ホットケー…

常設展の名品/中国書画精華(東京国立博物館)など

■東京国立博物館・東洋館8室『中国書画精華-名品の魅力-』(2018年8月28日~10月21日) 秋の恒例「中国書画精華」が始まったので、混み合う平成館と本館を避け、東洋館と法隆寺館をゆっくり参観してきた。この特殊陳列は、主に東博コレクションの中から、…

2018年7-8月@東京&関西展覧会拾遺

レポートを書いていない展覧会が溜まってきたので、ものによっては簡単に。 ■太田記念美術館 企画展『落合芳幾』(2018年8月3日~8月26日) この夏、東京では二人の浮世絵師、落合芳幾(よしいく、1833-1904)と月岡芳年(よしとし、1839-1892)の展覧会が妍…