見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

全国津々浦々/雑誌・芸術新潮「神の空間を旅する 神社100選」

○雑誌『芸術新潮』2016年8月号 創刊800号記念特大号「神の空間を旅する 神社100選」 新潮社 2016.8 読むというより眺める記事が多いので、7月末に購入して以来、気が向くとパラパラ開いて眺めている。「神社100選」は「神社の誕生」「神話の神様とその現場」…

中国統治のマヌーヴァー/習近平の中国(宮本雄二)

○宮本雄二『習近平の中国』(新潮新書) 新潮社 2015.5 この夏、久しぶりの中国旅行に出かけるとき、成田空港の書店で買って、行き帰りの飛行機の中で読んできた。罵倒と嘲笑だけの嫌中本は避けようと思い、直感で選んだ本書は、全く知らない著者の本だった…

いつか必ずくる地震/南海トラフ地震(山岡耕春)

○山岡耕春『南海トラフ地震』(岩波新書) 岩波書店 2016.1 関東育ちの私は、子どもの頃から大地震が来る来ると聞かされてきた。結局、個人的には幸いなことに、阪神淡路大震災でも東日本大震災でも大きな被害を蒙ることなく、半世紀を生きてきたが、そろそ…

理想と誇りの住まい/集合住宅(松葉一清)

○松葉一清『集合住宅:二〇世紀のユートピア』(ちくま新書) 筑摩書房 2016.8 20世紀前半、世界中で建設された集合住宅は、庶民にも快適な生活を行きわたらせようという強い信念に支えられていた。この時代、建築家たちが目指した住空間を、本書は「ユート…

留学生の暮らす街/帝都東京を中国革命で歩く(譚璐美)

○譚璐美『帝都東京を中国革命で歩く』 白水社 2016.7 辛亥革命前後の1900年代初頭から1920年代にかけて(大正から昭和の初め)中国では日本留学ブームが巻き起こり、日本には中国人留学生があふれていた。今、この歴史に関心を持つ日本人は少ないが、中国の…

沖縄の自己決定/沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか(安田浩一)

○安田浩一『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』 朝日新聞出版 2016.6 著者が取材のために沖縄へ飛んだきっかけは、作家・百田尚樹氏の発言だった。2015年6月、安倍晋三首相に近い自民党の若手国会議員らが開いた勉強会「文化芸術懇話会」において、講…

張家界・鳳凰古城2016【補遺】食べたもの・気になったもの

武陵源のホテルの夕食に出た張家界名物の竹筒飯。竹筒の容器に入っていたのは、ご飯ではなくおかずだった。魚の辛味煮込みや豆腐など数種類が出た。 武陵源のホテルは、めずらしくアメニティセットが有料(10元)だった。これは日本でも広まってもいいな。 …

張家界・鳳凰古城2016【最終日】上海→成田

朝早い帰国便に乗るため、最終日のモーニングコールは5時半。しかし、この上海大衆航空賓館、空港のターミナルビルと通路でつながっている。たいへん便利でありがたい。今回の旅行は、連日ホテル着が遅くて、中国のテレビ放送を見る時間がほとんどなかったが…

張家界・鳳凰古城2016【4日日】鳳凰古城→張家界→上海

観光最終日は、鳳凰古城の中心部を徒歩で観光。古城街の広場に朱鎔基さんの「鳳凰城」の文字があった。好きな政治家だったので懐かしい。しかし字はお世辞にも上手くないなあ。朱鎔基さんは湖南省長沙市の出身だが、鳳凰城との関係はよく分からない。明太祖…

張家界・鳳凰古城2016【3日日】武陵源→鳳凰古城

朝は索渓谷自然保護区の宝峰湖で遊覧船観光を楽しむ。ガイドの王さんが「ベトナムのハロン湾の風景に似ていると言われます」と言っていたが、確かにそんな感じ。湖岸にしつらえた小屋に民族衣装の歌い手さん(男性・女性)が待っていて、通りすがりに船の中…

張家界・鳳凰古城2016【2日日】張家界→武陵源

朝、張家界市中心部のホテルを出発して、車で1時間ほどの武陵源(ぶりょうげん)に向かう。武陵源は、張家界森林公園、索渓谷自然保護区、天子山自然保護区などの地域からなる広大な自然保護区の総称である。空港で「阿凡達」の世界へようこそ、という広告を…

張家界・鳳凰古城2016【初日】成田→上海→張家界

2012年の江西・福建旅行から4年ぶりの中国旅行である。仕事の関係で長い夏休みが取りにくかったり、中国の大気汚染が深刻化したり、いろいろあって中断していた。今年も、いつも同行してくれる友人と休暇が合わず、オーダーメイドは早々にあきらめてしまった…

お盆休みイタリアン

お盆休みに昔の職場の友人と会食。本郷通りにある「ラ・ストラーダ・ディ・カンパーニャ」というイタリア料理のお店。 老舗の多い本郷通りでは、比較的新しいお店。昔、何のお店だった?と聞いたら、古本屋だったとか。よく覚えていない。 北海道産の食材を…

2016年8月:お盆休み@東京とその近郊

今週は丸1週間のお盆休み。土曜日から今日までの3日間、美術館・博物館を回遊してきたので、まとめてレポート。 ■根津美術館 コレクション展『はじめての古美術鑑賞 絵画の技法と表現』(2016年7月23日~9月4日) 「たらしこみ」「溌墨(はつぼく)」「そと…

破壊の爽快感/映画・シン・ゴジラ

○庵野秀明脚本・編集・総監督『シン・ゴジラ』(TOHOシネマズ流山おおたかの森) 話題の『シン・ゴジラ』を見て来た。爽快感があって面白かった。それ以上に、これでさまざまなネタバレ批評を心置きなく読めると思ってホッとした。実はこの映画、私が初めて…

信念と勇気が未来をつくる/書店と民主主義(福嶋聡)

○福嶋聡『書店と民主主義:言論のアリーナのために』 人文書院 2016.6 福嶋さんの著作では『劇場としての書店』(新評論、2002)と『希望の書店論』(人文書院、2007)を読んできた。本が売れないと言われ、インターネットやデジタルコンテンツが普及する中…

共生よりも棲み分け/イスラームとの講和(内藤正典、中田考)

○内藤正典、中田考『イスラームとの講和:文明の共存をめざして』(集英社新書) 集英社 2016.3 内藤正典さんの『となりのイスラム』(ミシマ社、2016.7)より数ヶ月前に出た対談本である。内藤正典さんは「中東学者」、中田考さんは「イスラーム学者」と紹…

福井週末旅行:食べたもの

福井県の嶺南(敦賀・若狭地方)には何度も旅行しているが、嶺北(越前地方)は記憶にあるかぎり初めてだった。お昼は名物の越前そばとソースかつ丼を食べた。 お土産には、ネットでも評判の高かった「羽二重くるみ」(金花堂はや川)を迷わず購入。伝統銘菓…

墓参りも兼ねて/岩佐又兵衛展(福井県立美術館)

○福井県立美術館 福井移住400年記念『岩佐又兵衛展:この夏、謎の天才絵師、福井に帰る』(2016年7月22日~8月28日) この夏、福井で岩佐又兵衛展が開かれると聞き、しかもそのラインナップが半端ないことを知って、どうしても福井に行こうと決めた。一度も…

福井週末旅行:永平寺

週末1泊で福井に行ってきた。福井県立美術館の『岩佐又兵衛展』がどうしても見たかったのである。もう1箇所くらい、どこか観光ができそうだったので、永平寺に行ってみることにした。 土曜日の朝、東京から米原に出て、特急で福井へ。福井駅前からバス(特急…

ローカル妖怪大集合!/大妖怪展(江戸東京博物館)

○江戸東京博物館 特別展『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』(2016年7月5日~8月28日) 「妖怪」「幽霊」が大好きなので、始まってすぐの週末に行ってきた。噂どおり混雑していたが、熱心な観客に囲まれて、むしろテンションが上がってしまった。「Oh! Yo…

丹後の仏教美術(京博)、忍性&なら仏像館リニューアル(奈良博)

■京都国立博物館 常設展(名品ギャラリー)+特集陳列『丹後の仏教美術』(2016年7月26日~9月11日) 仕事で京都に行ったので、京博に寄った。2週間前に訪ねたばかりだが、3階以外はすっかり展示が変わり、2階の1室と2室(いつもは絵巻と仏画)が「丹後の仏…

進化と適応と未来/クマに会ったらどうするか(玉手英夫)

○玉手英夫『クマに会ったらどうするか:陸上動物学入門』(岩波新書) 岩波書店 1987.6 このところ人文社会科学の本が続いていたので、毛色の違う本が読みたくなった。岩波新書(黄版)の「アンコール復刊」(2015年9月)で見つけた1冊。全く知らないタイト…

試される理性/原発プロパガンダ(本間龍)

○本間龍『原発プロパガンダ』(岩波新書) 岩波書店 2016.4 2011年3月11日の福島第一原子力発電所事故以前、国内のほとんどのメディアは原発礼賛広告または翼賛記事を大量に掲載・放映し、国民的洗脳に加担してきた。本書は豊富な事例に基づき、その実態を検…

夏は笑いと血みどろ芝居/文楽・薫樹累物語、伊勢音頭恋寝刃、金壺親父恋達引

○国立文楽劇場 夏休み文楽特別公演(14:00~、19:00~) ・第2部【名作劇場】『薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)・豆腐屋の段/埴生村の段/土橋の段』『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)・古市油屋の段/奥庭十人斬りの段』 金曜に仕事で京…

中華ドラマ『射雕英雄伝』(2008年版)、看完了

○『射雕英雄伝』全50集(2008年、上海唐人電影) GYAO!ストアの配信を見始めた当初は、どうしても2003年版(李亜鵬・周迅版)と比較すると好きになれなくてイライラした。これは最後まで視聴を続けられないのではないかと思って、途中で記事を書いたりしたの…