見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

旅のパートナー/北海道道路地図(昭文社)、日本鉄道旅行地図帳(新潮社)

■昭文社編『ライトマップル 北海道道路地図』 昭文社 2014.3(3版) 地図を2点紹介する。今回、5泊6日のオホーツク海沿岸旅行に持っていったのがこの地図。ほかに北海道の初心者向け観光ガイドブックも1冊持っていったのだが、このエリアは、網走と稚内を除…

北の考古学/オホーツク街道(司馬遼太郎)

○司馬遼太郎『オホーツク街道』(朝日文庫 街道をゆく38) 朝日新聞社 1997.1 この夏、友人の企画で、網走から稚内までオホーツク海沿岸を旅行した。その結果、本州とは時代区分から異なる北海道の歴史を、ようやく少し頭に入れることができた。最後の稚内で…

2014年8月@東京:ジャポニズム(世田谷美術館)、日本SF展(世田谷文学館)、オルセー(国立新美術館)

■世田谷美術館 『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展』(2014年6月28日~9月15日) たまには西洋絵画も見てみようと思い、久しぶりに世田谷美術館へ。用賀駅から美術館へ直通バス(100円)が運行されていて、ありがたいと思ったが、この展覧会の会期中だ…

2014年8月@東京:江戸妖怪大図鑑・幽霊(太田記念)、宗像大社(出光)

■太田記念美術館 特別展『江戸妖怪大図鑑』(2014年7月1日~9月25日)第2部:幽霊(8月1日~8月26日) 第1部:化け物(7月1日~7月27日)を見に行って、全作品収録の展示図録を買ってしまったのが運の尽き。見たい!どうしても!と思って、無理くり上京の日…

2014年8月@東京:台北 國立故宮博物院展(東京国立博物館)後期ほか

○東京国立博物館 特別展『台北 國立故宮博物院-神品至宝-』(2014年6月24日~9月15日) 7月に「翠玉白菜」を見に来た展覧会であるが、わずかながら展示替えがあるので、後期も見に行った。息苦しいような混雑は緩和されたが、それでも思ったより人の姿が多…

沖縄と北海道/殿様は「明治」をどう生きたのか(河合敦)

○河合敦『殿様は「明治」をどう生きたのか』(歴史新書) 洋泉社 2014.4 ずいぶん前に書店で見つけて、いつか読むかもしれないと思って買っておいた本。読んでみたら、安西水丸さんの『ちいさな城下町』(文藝春秋 2014.6)に出てきた請西藩の林忠崇とか、北…

2014夏休み:オホーツク海沿岸の旅+東京

ただいま夏季休暇中。あと1日(日曜日)を残して、札幌の自宅に戻ってきた。 今年も海外旅行はできなかったが、札幌→網走へ一気に移動した後、稚内まで路線バスの旅(一部タクシー)。そして、稚内から東京に飛び、また戻ってきた。いろいろ見聞が広まり、北…

2014オホーツク海沿岸旅行・稚内→東京

8/21(木)友人は早朝にチェックアウトして、札幌に向かった。私はゆっくり起きて、稚内副港市場にある「天然温泉 港のゆ」で朝湯。施設内は、朝から開いているお土産屋さん、レトロな雰囲気のギャラリーなどもあって楽しい。 ちょうど読む本が切れていたの…

2014オホーツク海沿岸旅行・枝幸・稚内

8/20(水)枝幸から、旅の最終目的地である稚内へ向かう。朝が早いので、前日、ホテルからバスターミナルまでタクシーを頼んでおいた。バスには制服姿の高校生が数人乗っていた。北海道はもう新学期が始まっているのである。オホーツク海を右手に見て北上す…

2014オホーツク海沿岸旅行・紋別・枝幸

8/19(火)朝はゆっくり起きて、徒歩で9:30開館の紋別市立博物館に向かう。少し早めに着いてしまったが、中に入れてくれた。すでに紋別の自然と風土にはだいぶ詳しくなっていたが、展示解説で復習。特別展『ヒーローおもちゃ展2014』も楽しかったが、さらに…

2014オホーツク海沿岸旅行・紋別

8/18(月)終日、紋別に滞在。しかし、月曜は博物館などの文化施設が休みなので、行先に困る。まずタクシーをたのんで、紋別市の市街地の背後(西側)の山頂にある展望塔オホーツクスカイタワーに行ってみる。港の眺望はこんな感じ。展望台には北海道大学低…

2014オホーツク海沿岸旅行・網走→常呂・湧別・紋別

8/17(日)網走駅前から、朝7時台のバスで常呂(ところ)へ。今回、網走から先は、もっぱら路線バスで移動する旅行だったが、どの町にも雨風除け(むしろ風雪除けか)のできる立派なバスターミナルがあり、たいがいは旧国鉄駅舎が利用されていた。常呂のバス…

2014オホーツク海沿岸旅行・網走まで

前日8/15(金)「明日から夏休み」宣言をして職場を出る。東京から来札した友人と、まずは再会の祝杯。大通りのビアガーデン最終日に行こうと思っていたけど、あんまり涼しい(寒い!)ので、適当なお店の店内で飲むことにする。翌朝の出発が早いので、早め…

林家三代の復権/江戸幕府と儒学者(揖斐高)

○揖斐高『江戸幕府と儒学者:林羅山・鵞峰・鳳岡三代の闘い』(中公新書) 中央公論新社 2014.6 歴史上、著名ではあるが、全く関心を持たれない人物というのがいる。林羅山もそのひとりだろう。徳川将軍家に仕えた儒学者・林家の祖ということで、たぶん高校…

ソクラテスのカフェでトーク:「原武史が語る生活の中の政治」

「ソクラテスのカフェ」というのは、札幌市西区琴似にある「古本と珈琲のブックカフェ」である。厚別区大谷地に移転してしまった「くすみ書房」という書店があったところ。いまもくすみ書房さんが運営していて、ときどき、イベントを開催している。 8月9日(…

札幌・夏の花

八月初旬、晴れた日は札幌の気温もかなり上がる。しかし、太陽が高くなっても、まだ元気に花が咲き続けていられるのだから、東京人の感覚では涼しいと思う。 ノアサガオ(?)。調べたら、ヒルガオの一種らしい。濃紺色の小さな花が涼しげ。 コスモス。歩道…

中国古典に遊ぶ/悟浄出立(万城目学)

○万城目学『悟浄出立』 新潮社 2014.7 万城目さんは、ほとんど同時代小説を読まない私が気にしている数少ない作家。と言ってもドラマで見た『鹿男あをによし』と原作を読んだ『プリンセス・トヨトミ』くらいしか知らないが。新刊書の棚で本書を見て、おや、…

すべては命と健康のために/過労自殺(川人博)

○川人博『過労自殺』(岩波新書) 岩波書店 2014.7 第二版 ブログの中では趣味に徹しているが、私は現実世界では、けっこう多人数の厚生労務管理に責任を負う立場にある。それで、つらつら自分の職場の状況などを思い合わせながら、本書を読んでみた。 第1章…

記憶の夕暮れ/ちいさな城下町(安西水丸)

○安西水丸『ちいさな城下町』 文藝春秋 2014.6 安西さんは、2014年3月19日に亡くなられた。訃報に接したとき、71歳という年齢に少し驚いた。考えてみれば、私が学生だった80年代から活躍されていた方だから、そのくらいのお年になっていて何もおかしくない。…

殿様と木彫りの熊/徳川美術館展(北海道立近代美術館)

○北海道立近代美術館『徳川美術館展:尾張徳川家の至宝』(2014年7月5日~8月24日) レポートが遅れてしまったが、先週末、冷たい小雨の中を行ってきた。公道に面した美術館の門には目立たない小さな看板が掲げられているだけだったので、場所を間違えたかと…

最近の大学講義/知の訓練(原武史)

○原武史『知の訓練:日本にとって政治とは何か』(新潮新書) 新潮社 2014.7 本書はけっこう売れているらしい。著者本人がツイッターでそんな情報を流していた。「はじめに」の末尾によれば、本書は著者の勤務先である明治学院国際学部で2012年9月から13年1…

長い戦後/ラスト・バタリオン(野嶋剛)

○野嶋剛『ラスト・バタリオン:蒋介石と日本軍人たち』 講談社 2014.4 私は「バタリオン」の意味を知らなかったので、表紙を見ても何の話か、検討がつかなかった。ただ、野嶋剛さんの名前は前著『ふたつの故宮博物院』(新潮選書、2011)で強く印象づけられ…