2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
○久保亨『社会主義への挑戦:1945-1971』(岩波新書:シリーズ中国近現代史4) 岩波書店 2011.1 第4巻は、1945年の抗日戦争勝利から1971年まで。巻の後半は、いよいよ私にとっても同時代史となる。1971年というのは、やや唐突に感じられる区切りだが、文革路…
○京都大学東京オフィス 市民講座『関西中国書画コレクションと京都大学』(2011年1月29日) 辛亥革命(1911年)から100年目に当たる2011年、関西の9つの美術館・博物館で「関西中国書画コレクション展」が開催される。京都大学文学研究科は、この機会に合わ…
薩摩焼の『歴代沈壽官展』を見に行ったついでに。 本館の吹き抜け中央ホールにそびえたつ天女(まごころ)像。昭和35年(1960)、佐藤玄々(朝山)作。 東京育ちの私には、ものごころついた頃からのなじみの像だ。下町住人だった我が家にとって、「デパート…
○日本橋三越本店 パリ・三越エトワール帰国記念 薩摩焼 桃山から現代へ『歴代沈壽官展』(2011年1月19日~31日) 16世紀後半、朝鮮半島から連行された陶工たちが生み出した薩摩焼。その伝統を守り伝える沈寿官(沈壽官)家を紹介する展覧会。私は「薩摩焼」…
○君塚直隆『肖像画で読み解くイギリス王室の物語』(光文社新書) 光文社 2010.9 本書は、12点の国王・女王の肖像画を取り上げ、イギリス王室500年(テューダー王朝~)の歴史をたどる読みもの。序章では、11世紀のノルマン征服(コンクウエスト)からバラ戦…
○神奈川県立金沢文庫 80年特別展『運慶-中世密教と鎌倉幕府-』(2011年1月21日~3月6日) 昨年から楽しみに待っていた展覧会のひとつ。さっそく行っちゃえ~と思って見てきた。日本全国、運慶作と称されている仏像はきわめて多いが、信頼できる史料等から…
○江戸東京博物館 企画展『140年前の江戸城を撮った男 横山松三郎』(2011年1月18日~2011年3月6日) 看板の特別展よりも、私が楽しみにしていたのはこっち。幕末から明治にかけて活躍した写真家、横山松三郎(1838-1884)を紹介する企画展である。私が彼の作…
○江戸東京博物館 特別展『江~姫たちの戦国~』(2011年1月2日~2月20日) 後述の企画展が見たくて飛んで行ったのだが、ついでなので、特別展も見ておくことにした。2011年NHK大河ドラマ『江』にちなんだ展覧会である。ドラマのほうは、初回で早くも脱落して…
○松浦弥太郎『今日もていねいに。:暮らしのなかの工夫と発見ノート』 PHPエディターズ・グループ 2008.12 ふだんこの種の本が並んでいる棚には、ほとんど近づかない私が、ふと本書を手に取って、たまたま開いたページに「たかだか百歩」という短文が載って…
○東京都庭園美術館 建物公開『朝香宮のグランドツアー』(2010年12月11日~2011年1月16日) 旧朝香宮邸と呼ばれる東京都庭園美術館に、この前、来たのはいつだっただろう。記憶をたどってみると、もう20年近くも前のことではないかと思う。今回は、この邸宅…
○大澤真幸『「正義」を考える:生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書) NHK出版 2011.1 本書は単独で読んでも十分面白いし、マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』の註解として読んでもいい。特にサンデルの著書が、なんとなく腑に…
○千葉市美術館 開館15周年記念『帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展』(2010年12月14日~2011年1月23日) 米国ニューオリンズ在住のカート・ギッター博士と妻のイエレン女史の収集による、江戸絵画コレクションの里帰り展。ギッ…
○一ノ瀬俊也『故郷はなぜ兵士を殺したか』(角川選書) 角川書店 2010.8 いわゆる靖国問題では、国家による戦死者の顕彰が「国のための死」を強要した、と論じられている。しかし、兵士の苦難と死の顕彰を担ったのは、「国」ではなく、むしろ「郷土」だった…
○永青文庫 冬季展示『没後400年 細川幽斎展』(2011年1月8日~3月13日) 平成22年(2010)は、細川家初代・幽斎(藤孝、1534-1610)の没後400年にあたり、様々な展覧会や記念の催しが行われた。うん、春に東博で行われた『細川家の至宝』の圧倒的なボリュー…
○嵐山光三郎『文士の舌』 新潮社 2010.12 出先で読む本が切れたので、手近の本屋に飛び込んで買った。家につくまでの30分ほど持てばいいので、肩の凝らない食道楽エッセイを選んだつもりだった。そうしたら、意外とズシリと腹にひびく読み応えだった。 本書…
○山田芳裕『へうげもの』第1巻(2005.12)-第11巻(2010.7) 講談社 古田織部を主人公にしたマンガがあるということには、第1巻の刊行当時から気がついていたのに、そのうち読もうと思っているうち、5年が立ってしまった(年寄りの感慨…)。今年の正月休みに…
○出光美術館 酒井抱一生誕250年『琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派-』第1部「煌めく金の世界」(2011年1月8日~2月6日) 正直なところ、琳派には食傷気味なのである。まあでも、ちょっと寄ってみるかな、くらいの気持ちで訪ねたら、細見美術館、京都国立博…
○日本民藝館 特別展『日本の古人形-三春・鴻巣・堤など-』(2011年1月9日~3月21日) 白壁が美しい、蔵造りふうの日本民芸館は、新春が似つかわしい美術館だ。重たい引き戸をがらがらと開けると、年始客になったような気がする。玄関ホールの壁には、城郭…
今年も東京国立博物館(トーハク)に初詣。いや、すごい人出でびっくりした。本館のコインロッカーの空きを探すのに苦労したくらい。結構なことである。 ■本館特別2室 新春特別展示『博物館に初もうで 美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手』(2011年1月2日…
○根津美術館 特別展『墨宝 常盤山文庫名品展』(2011年1月8日~2月13日) 新春で一番楽しみにしていた展覧会なので、いそいそと出かけたら、拍子抜けするほど空いていた。日本美術ブームと言っても、やっぱり仏像とか江戸絵画でないとダメなんですかねえ。 …
○柏井壽『京都 冬のぬくもり』(光文社新書) 光文社 2010.12 年が明けたら京都へ行くぞ!と思っていたのだが、寒波と正月疲れで気持ちが萎えてしまった。今日もぬくぬくとコタツで読書。本書は、京都人である著者が、冬の京都の歳時記やおすすめ町歩きコー…
○鶴見俊輔『かくれ佛教』 ダイヤモンド社 2010.12 1922年生まれの鶴見さんが、第一線の運動家、評論家として活躍していたのは1960~70年代くらいだろうか。私はその頃の著者をよく知らない。けれど、先だって、著者が80歳から87歳の間に書いたエッセイ『思い…
○銀座三越 『山口晃展 東京旅ノ介』(2010年12月28日~2011年1月10日) 山口晃さんの個展を初めて見に行った。意外と小さい作品なんだな、というのが第一印象。あの緻密さだし、原作品は、もっと洛中洛外図屏風みたいに大きいのかと思っていた。私は彼の作品…
○司馬遼太郎『故郷忘じがたく候』(文春文庫) 文藝春秋 2004.10 一昨年と昨年の暮れは、NHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』を楽しんで見た。原作について、いろいろ議論があることは承知しているが、私が小説『坂の上の雲』を読んだのは、ずいぶん前のこ…
○和田春樹『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の100年史』(平凡社新書) 平凡社 2010.5 2010年2月~3月に日朝国交促進国民協会(著者が事務局長をつとめる)がおこなった6回の連続講座をまとめたもの。2010年は、日本が大韓帝国を併合した1910年からちょ…
○数土直紀『日本人の階層意識』(講談社選書メチエ) 講談社 2010.7 はっきり言うと物足りない本だった。本書が素材としているのは、おなじみ「国民生活に関する世論調査」と「社会階層と社会移動調査(SSM調査)」である。 前半では、「学歴には(収入と関…
○川島真『近代国家への模索:1894-1925』(岩波新書:シリーズ中国近現代史2) 岩波書店 2010.12 シリーズ第2巻は、日清戦争勃発の1894年から孫文死去の1925年までを扱う。ちょうど中間に、近代中国の起点とされる1911年(辛亥革命)が設定されている。私は…