見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

八大童子、院政文化の名残り/高野山の名宝(高野山霊宝館)

○高野山霊宝館 第34回高野山大宝蔵展『高野山の名宝-八大童子像に会いにきませんか』(2013年7月13日~9月23日) 22日(日)午前中に県立博物館の展示を見たあと、和歌山市内を後にすると、遅くとも16:00前には高野山の山上に着いて、霊宝館(5月~10月は17…

相次ぐ新発見/黄河と泰山(和歌山県立博物館)

○和歌山県立博物館 特別展『黄河と泰山-中華文明の源と世界遺産-』(2013年9月14日~10月20日) 東京に住んでいると、毎年1回くらい中国の博物館が出陳協力する考古文物展が開かれるのは、当たり前のように思っていた。和歌山でこんな企画があるのは珍しい…

お彼岸旅行2013:高野山宿坊の食事

お彼岸旅行は、京都・東寺→大阪・四天王寺を経て、高野山を目指す。2010年お盆の旅行以来、二度目の高野山。前回は、高野山宿坊協会・高野山観光協会のホームページにメールを送って、宿坊を紹介してもらったが、今回は楽天トラベルから予約できる宿坊を自分…

極楽へのいざない(龍谷ミュージアム)+極楽浄土へつづく道(四天王寺宝物館)

■龍谷ミュージアム 特別展『極楽へのいざない-練り供養をめぐる美術-』(2013年9月7日~10月20日) 人がこの世を離れるとき、極楽浄土から阿弥陀如来とその一行が迎えにくる様子を描いた仏像・仏画、それらのイメージを背景に生まれた宗教行事「練り供養」…

東寺の密教図像(東寺宝物館)+弘法市

金曜日の夜、札幌→中部国際空港に飛んで、名古屋駅前で1泊。土曜の朝に京都入りした。半年ぶりの新幹線(自由席)は満席で座れなかったけど、車窓風景に癒される。やっぱり私は鉄道旅が好き! 折しも土曜日(9月21日)は弘法市の日なので、まず東寺に赴く。7…

国宝 興福寺仏頭展・ロータスクッション

『国宝 興福寺仏頭展』のミュージアムショップで販売中の「仏頭大使監修」記念グッズ。 丸くて厚みのあるクッション。中の詰め物がしっかりしているので、体重のある人が座ってもつぶれない。可愛いだけの雑貨とは一線を画す、実質本位のすぐれもの。 擦り切…

関西旅行・行ったものメモ(2013年9月)

9月後半の三連休は関西へ。 土曜日 ・龍谷ミュージアム 特別展『極楽へのいざない-練り供養をめぐる美術-』(2013年9月7日~10月20日) ・東寺宝物館 『東寺の密教図像』(2013年9月20日~11月25日) ・四天王寺宝物館 秋季名宝展『極楽浄土へつづく道-四…

試み続ける日本画/竹内栖鳳展(国立近代美術館)

○国立近代美術館 『竹内栖鳳展 近代日本画の巨人』(2013年9月3日~10月14日) 9月15日(日)少し早めに着いたので、ピロティの椅子に座って、強くなったり弱くなったりする雨を眺めながら、しばらく開館を待った。 竹内栖鳳は、京都画壇で活躍した近代日本…

10年に1度の贅沢/ミラノ・スカラ座『リゴレット』

○NHKホール ミラノ・スカラ座日本公演2013『リゴレット』(2013年9月15日、13:00~) 9月三連休の東京行きは、国立劇場の声明公演『天野社の舞楽曼荼羅供』を目的に、早くから決めていた。今月に入って、ほかに何かイベントはないか探していたら、ミラノ・ス…

神と仏の盛儀/天野社の舞楽曼荼羅供(国立劇場)

○国立劇場 平成25年9月声明公演『天野社の舞楽曼荼羅供』(2013年9月14日、14:00~) この公演の開催を知ったのは6月頃だったろうか。あぜくら会向けの前売開始日に速攻で予約した。 天野(あまの)社とは、和歌山県伊都郡かつらぎ町にある丹生都比売神社の…

人になった仏頭/国宝 興福寺仏頭展(芸大美術館)

○東京藝術大学大学美術館 興福寺創建1300年記念『国宝 興福寺仏頭展』(2013年9月3日~11月24日) 興福寺には、これまで何度も何度も行っている。もちろん、この仏頭にも何度となく対面している。しかし東京においでいただけると聞けば、それは嬉しさも格別…

東京旅行・行ったものメモ(2013年9月)

三連休を使って東京へ。いつものように金曜の遅い便で羽田着。今回は展覧会にプラスして「見もの」というか「聴きもの」の舞台が2件。 土曜日 ・東京藝術大学大学美術館 興福寺創建1300年記念『国宝 興福寺仏頭展』(2013年9月3日~11月24日) ・センチュリ…

理想に飲み込まれない/いまを生きるための政治学(山口二郎)

○山口二郎『いまを生きるための政治学』(岩波現代全書) 岩波書店 2013.8 最近、同じ著者の『若者のための政治マニュアル』(講談社現代新書、2008.11)を読んで、納得できるところが多かった半面、どこか虚しさが残った。2008年と言えば、福田→麻生政権の…

現代日本画の冒険/星星會展 日本画の伝統と未来へ(北海道立近代美術館)

○北海道立近代美術館 特別展『星星會展-日本画の伝統と未来へ』(2013年9月6日~9月23日) 札幌に引っ越してきて以来、地元の催しもいちおうチェックしているのだが、なかなか食指の動くものがない。現代アート関連の企画はけっこうあるんだけど、私、古い…

雑誌は日本美術ブーム?/Pen、BRUTUS、芸術新潮

■『Pen』2013年8/1号「完全保存版・日本美術をめぐる旅。」 阪急コミュニケーションズ 2013.7 書店の雑誌コーナーに行ったら、日本美術に関係する特集が目についたので、少しまとめ買いをしてきた。お奨めはこれ。「水墨画」「障壁画・絵巻」「建築・庭」な…

もっと権利の主張を/若者のための政治マニュアル(山口二郎)

○山口二郎『若者のための政治マニュアル』(講談社現代新書) 講談社 2008.11 8月13日に第3回『鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台』を聴きに行った。ゲストは山口二郎先生。このレポートは、つい書き逃してしまったが、大学の先生らしい、端正な講義だった。…

写す熱意/谷文晁(サントリー美術館)

○サントリー美術館 『生誕250周年 谷文晁』展(2013年7月3日~8月25日) やれやれ何とか最後の週末に間に合った。図録の序章「様式のカオス」の扉に「谷文晁と聞いて、これぞ彼の代表作という一点が思い浮かぶ人がどれだけいるでしょうか。」という興味深い…

双調平家物語の復習(おさらい)/院政の日本人(橋本治)

○橋本治『双調平家物語ノートII 院政の日本人』 講談社 2009.6 今年の1~3月を読破に費やした『双調平家物語』16冊(中公文庫)は、「平家物語」の翻案としては、かなり独特のスタイルを持っている。その著者が、執筆の中で感じた疑問の数々は『権力の日本人…