2007-01-01から1年間の記事一覧
2007年、大晦日。朝起きたときから、今日は『風林火山』総集編を見ることだけを考えていた。 ・午後1:55~2:55 風の巻(信虎追放まで) ・午後3:00~4:00 林の巻(勘助仕官~両雄死すまで) ・午後4:00~5:00 火の巻(景虎登場~由布姫の死まで) ・午後5:00…
○榊原悟『江戸絵画万華鏡:戯画の系譜』(大江戸カルチャーブックス) 青幻舎 2007.11 久しぶりに都心の本屋に行って、おお、こんな本が出ていたか!と胸を躍らせながら手に取った。表紙には蘆雪の虎(和歌山・無量寺の)。サントリー美術館で長く学芸員をつ…
○古野直也『張家三代の興亡:孝文・作霖・学良の”見果てぬ夢”』 芙蓉書房出版 1999.11 しまった。しょーもない本を読み始めてしまった、と思ったが後の祭りであった。今年11月、浅田次郎の『中原の虹』を読んだあと、張作霖・学良父子について、もっと知りた…
■承天閣美術館 開基足利義満公600年遠忌記念『相国寺の禅林文化-室町から近世へ-』(後期) http://www.shokoku-ji.or.jp/jotenkaku/index.html 今年5月に新装オープンした承天閣美術館。開館記念の『若冲展』では『釈迦三尊像』と『動植綵絵』に突進して…
久しぶりに冬の京都に来て、四条通りの鍵善良房に入った。鍵善といえば葛きりだが、冬のお気に入りは粟ぜんざい。底冷えの京都を一日歩きまわったあと、疲れと寒さを癒す、あつあつの粟ぜんざいは至福の一品である。私は「粟ぜんざい」という食べものを、こ…
○ドストエフスキー著、亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』1-5(光文社古典新訳文庫) 光文社 2006.9-2007.7 タイトルは知っているけれど(あるいは、あらすじも知っているけれど)読んだことはない。多くの人間にとって、古典とはそういうものだ。私も、ドス…
昨年、奈良県立美術館の『応挙と蘆雪』展のあと、展示図録を読んで、両人の墓所がいずれも京都市中にあることを知った。物好きだが、一度墓参りをしてみたいと思っていた。 円山応挙の墓のある悟真寺は、太秦の広隆寺の近くだという。事前にチェックしたのは…
京都旅行より帰宅。今回の目的のひとつは、久しぶりに京都市中の見仏スポットを、ゆっくり訪ね歩くことだった。3日間で訪ねた寺は以下のとおり。 ■六波羅蜜寺 実は、この時期(12/13~大晦日)連日16:00から「空也踊躍念仏厳修」が行われている。内陣で、3人…
○京都国立博物館 平常展示 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html 特集陳列『館蔵品のはじまり』を見たあとは、隣室の12室(中国絵画)に進んだ。すぐ目に入ったのは、小ぶりな水墨山水画。おや今月は地味だな、と思って、後ろを振り返ったとたん、美…
○京都国立博物館 特集陳列『館蔵品のはじまり-京都博物館らの贈りもの-』 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html 最後の連休、京都に来ている。この秋は、ほぼ月1回のペースで関西に足を運んでいるのだが、全て1泊旅行。それも土曜日の夕方に東京を…
○縁起プロジェクト:虹を翔るお坊さん「東京ボーズコレクション」(2007年12月15日) http://www.engi.jp/tbc/top.html J-CASTニュース(12/14)の記事「『東京ボーズコレクション』7宗派のお坊さんが仏教PR 」を見つけたのは、残念ながらこのイベントが終わ…
○NHK大河ドラマ『風林火山』第50回(最終回) 「決戦川中島」 『風林火山』最終回を見た。見終わった直後から、ブログや掲示板の反応を確かめている。意外と辛口の評が多い。でも、批評に値しない駄作でなかったことは確かだ。愛着があるから、つい「もっと…
○朝日カルチャー講座『国際政治 日本・朝鮮半島・アメリカ 2007』(講師:李鐘元=イ・ジョンウォン) 2007年を振り返る1日集中企画。経済情勢(野口旭)、国内政治(星浩)、国際政治(李鐘元)の3本立てだったが、最後の1コマだけ聴きに行った。 冒頭、「…
このところ、秋の特別展ばかり回っていたが、博物館の本当の愉しみは、常設展をゆっくり見ることだと思う。 http://www.tnm.go.jp/ ■本館2室(国宝室) 『伝藤原光能像』 伝源頼朝像、伝平重盛像とともに、日本美術史を代表する肖像画の傑作。京都・神護寺の…
○東京国立博物館・本館16室 特集陳列 歴史を伝えるシリーズ『日本を歩く-蝦夷・北海道編-』 江戸~明治の北海道(蝦夷地)に関する資料の展示。徳川幕府の北方に対する関心はずいぶん早い。『蝦夷輿地全図』は天保11年(1840)の書写であるが、天明5年(17…
○出光美術館 『乾山の芸術と光琳』 http://www.idemitsu.co.jp/museum/ 江戸時代中期、京都のやきもの界に一大革命を起こした尾形乾山。とは言え、実兄が偉大すぎて「光琳の弟」と思われるのは致し方ないところ。本展も、兄の光琳や従兄弟の楽宗入など周辺の…
○安田敏朗『国語審議会:迷走の60年』(講談社現代新書) 講談社 2007.11 イ・ヨンスクさんの本から「国語」つながり。ただし、本書は、敗戦から現在までの60余年を主に扱ったものである。 敗戦直後の文化的混乱というのは、いまの我々には、ちょっと信じが…
○イ・ヨンスク『異邦の記憶:故郷・国家・自由』 晶文社 2007.10 懐かしい。イ・ヨンスクさんの単行本は、『「国語」という思想』(岩波書店 1996)以来11年ぶりである。私は前著を7、8年くらい前に読んだ。ポスト・コロニアルとかオリエンタリズムとか言語…
○大久保利謙『明六社』(講談社学術文庫)講談社 2007.10 明六社は、明治6年に設立された日本最初の近代的学術団体である。本書の底本は『明六社考』(立体社 1976)で、前半は明六社および明六雑誌に関する論考、後半は史料の翻刻から成り、さらに関連論文3…
○川越市立美術館 特別展『北大路魯山人』 これは先週末のこと。都内まで遠征する気力がなかったので、我が家からお買いもの圏内の川越まで、ぶらぶらと出かけた。蔵の町を少し歩いて、川越市立美術館へ。この夏、隣りの博物館には入ってみたが、美術館は初め…
○山本博文『お殿様たちの出世:江戸幕府老中への道』 (新潮選書) 新潮社 2007.6 江戸時代260年の間、「老中」に就任したのは124名。ひとりひとりが、どんな事情で幕府政治の最高中枢に抜擢されたのかを丹念に追った労作である。 徳川政権の初期は、全ての決…
○静嘉堂文庫美術館 開館15周年記念展『-書斎の美学-文房具の楽しみ』 http://www.seikado.or.jp/ これも日曜で終わった展覧会。会期最終日、いつものように小さな門をくぐり、背の高い雑木林の中のアプローチを歩みながら、降り注ぐ紅葉に心を奪われた。美…
○神奈川県立歴史博物館 開館四十周年記念特別展『珠玉の宋元仏画』 http://ch.kanagawa-museum.jp/index.html 終わってしまった展覧会(~11/25)だが、記録のために書いておこう。そう思って、神奈川歴史博物館のサイトを見に行ったら、すっかりデザインが…
○浦沢直樹、手塚治虫『Pluto(プルートゥ)』第5巻 小学館 2007.12 奥付は12/5発行だが、どうやら11/30(金)に発売になったようだ。たまたま本屋で見つけて、びっくりして買った。2004年の第1巻発売のときは、書店のみならず、電車の中吊りや、確か新宿駅構…
○一ノ瀬俊也『旅順と南京:日中五十年戦争の起源』(文春新書) 文藝春秋社 2007.11 日中五十年戦争? 本書は、明治27年(1894)に勃発した日清戦争から太平洋戦争敗戦までを一連の事態として捉えるため、このような表現を用いる。本書が扱う資料は日清戦争…
○澁谷由里『馬賊で見る「満州」:張作霖のあゆんだ道』(講談社新書メチエ) 講談社 2004.12 浅田次郎『中原の虹』を読んで、俄然、張作霖という人物に興味を持った。「張張作霖爆殺事件」といえば、中学高校の教科書にも載る(たぶん)大事件である。私は、…
○長野市立博物館 大河ドラマ「風林火山」特別企画展『体感!川中島の戦い2007』 川中島古戦場(八幡原史跡公園)で、承前のイベント『川中島の戦い2007』を楽しんだあと、博物館に入った。イベント流れの観客で、館内は大混雑だった。 展示はパネルや複製が…
○長野善光寺~金井山~柴阿弥陀堂~山本勘助墓~胴合橋 11/24(土)は、朝から善光寺に参拝。本堂の周囲をまわって、松代藩真田家の供養塔群や、森永乳業寄贈の乳牛のオブジェ(善子さんと光子さん)を見つける。前回は前立本尊ご開帳の最中で混雑していたが…
○真田宝物館 企画展示『川中島の戦いを科学する』第2期「伝承の中の川中島の戦い」 松代は2度目である。前回は清水寺の千手観音菩薩立像(平安中期、重要文化財)の拝観を目的とする見仏ツアーだった。そのとき、真田宝物館も見ているはずだが、戦国時代に無…
○豪商の館・信州須坂 田中本家 企画展『コドモノ世界-ぼくの玩具、私の宝もの』 http://www.tanakahonke.org/ 週末、「風林火山」のイベントに合わせて、信州に行こうと思い立った。長野市周辺には、何度か行ったことがある。上田、小諸、別所温泉、松代、…