見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本橋に降臨/小村雪岱スタイル(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 特別展『小村雪岱スタイル-江戸の粋から東京モダンへ』(2021年2月6日~4月18日) 2020年に没後80年を迎えた小村雪岱(1887-1940)は、商業美術の世界で時代を先導する足跡を残した「意匠の天才」。装幀や挿絵、舞台装置画、貴重な肉筆画…

東博常設展/木挽町狩野家の記録と学習、他

■東京国立博物館 本館2室(国宝室) 『千手観音像』(2021年1月19日~2月14日) 先々週のことになるが、あまり見たことのない平安仏画の『千手観音像』が国宝室に出ていると知って、見に行った。円筒形のような白蓮華の上に立つ千手観音像。丸顔で、平板なア…

江東から多摩まで/水都東京(陣内秀信)

〇陣内秀信『水都東京:地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外』(ちくま新書) 筑摩書房 2020.10 陣内さんの著書は、むかし単行本を読もうとして、最後まで読めなかった記憶がある。これが最初の1冊かもしれない。本書は著者による長年の東京研究の「総集…

2021パソコン買い換え

1週間前に自宅のパソコンを買い替える羽目になった。朝、ぼんやりテレビを見ながらコーヒーを飲んでいてカップを倒し、キーボードの上にミルクコーヒーをぶちまけてしまったのである。素早く拭き取って、祈るような気持ちでドライヤーで乾かしたが、立ち上が…

博物も民俗も/荒俣宏の妖怪伏魔殿2020(角川武蔵野ミュージアム)

〇角川武蔵野ミュージアム 企画展『荒俣宏の妖怪伏魔殿2020』(2020年11月06日〜2021年03月31日) 武蔵野線の東所沢に、KADOKAWAがプロデュースした「アート・博物・本の複合文化ミュージアム」ができたという。しかも荒俣さんの妖怪資料展をやっていると聞…

光と影の版画/吉田博展(東京都美術館)

〇東京都美術館 特別展『没後70年 吉田博展』(2021年1月26日~3月28日) このひとの作品、どこかで会ったことはないかしら?と思って、自分のブログを検索してみたが、一度も出てこなかった。ただ、江戸東京博物館の収蔵品検索をかけると『東京拾二題』とい…

心の闇の美しさ/文楽・菅原伝授手習鑑、冥途の飛脚、他

〇国立劇場 令和3年2月文楽公演 ・第2部『曲輪文章(くるわぶんしょう)・吉田屋の段』『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)・寺入りの段/寺子屋の段』(2月6日、13:50~) 素人にも親しみやすい名作狂言が多い2月文楽公演。緊急事態宣言の…

門前仲町でプチ贅沢呑み

金曜の朝、ノートパソコンのキーボードにコーヒーを大量にぶちまけてしまった。1日おいて乾かしてみたが、システムが立ち上がらないので、土曜はあきらめて新しいマシンを買いに行った。今日は新しいパソコンで書く1回目の投稿である。日曜は夕方から友人と…

古代と中世の信仰/横浜の仏像(横浜市歴史博物館)

〇横浜市歴史博物館 特別展『横浜の仏像-しられざるみほとけたち-』(2021年1月23日~3月21日) 横浜には、意外と古いお寺や仏像が残っていることは、かつてお隣り(?)の逗子市に住んでいた頃に認識した。本展は、横浜市域に伝わる仏像を総合的・体系的…

血塗られた維新/暗殺の幕末維新史(一坂太郎)

〇一坂太郎『暗殺の幕末維新史:桜田門外の変から大久保利通暗殺まで』(中公新書) 中央公論新社 2020.11 私は高校で日本史を習わなかったこともあって、幕末維新に関する知識が、長く中学生(というより、ほぼ小学生)のレベルで止まっていた。そのため、…

2021バレンタインデーチョコ

私は平成元年に就職して、今年でひとまずリタイアになるのだが、最初の職場でお世話になった方に、ずっとバレンタインデーのチョコレートを贈っている。近年は、だいたい「ノイハウス」のチョコレート。 一時は日本から完全撤退と言われていたが、バレンタイ…

肉筆浮世絵の眼福/江戸のエナジー(静嘉堂文庫美術館)

〇静嘉堂文庫美術館 『江戸のエナジー 風俗画と浮世絵』(2020年12月19日~2021年2月7日) 近世初期風俗画の名品とあわせて、秘蔵の肉筆浮世絵や浮世絵版画を多数初公開。同館がこんなに浮世絵を所蔵しているという認識はなかったので、かなり意外だった。冒…

山と海の懸け橋/中華ドラマ『山海情』

〇『山海情』全23集(東陽正午陽光影視、2021年) ジャンル的には「脱貧劇」とか「扶貧劇」という言葉があるらしい。貧困を抜け出そうとする人々、それを助ける人々の物語である。そんなドラマが面白いのか?と見る前は私も疑問だったが、めちゃめちゃ熱くて…