2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
〇山本義隆『近代日本一五〇年:科学技術総力戦体制の破綻』(岩波新書) 岩波書店 2018.1 明治元年(1868)から2018年まで近代日本の150年間を、科学技術史の観点から振り返る。著者のことだから苦言が多いだろうとは思ったが、予想どおり厳しかった。 第1…
〇九州国立博物館 テレビ西日本開局60周年記念 特別展『王羲之と日本の書』(2018年2月10日~4月8日) 書聖・王羲之(303-361、異説あり)を「日本の書の母胎」として捉え、日本列島で千年以上にわたり伝え育まれてきた書の文化の真髄を、これぞという逸品を…
長崎ランタンフェスティバルは、私の大好きなお祭り。とは言え、2009年と2010年に行ったきりで、ずいぶんご無沙汰していた。今年は九博の『王羲之と日本の書』とあわせて、週末1泊旅行で行ってきた。土曜は遅めの飛行機で羽田を出発し、長崎市内に到着したの…
○山口晃『すゞしろ日記 参』 羽鳥書店 2018.2 山口晃画伯の『すずしろ日記』第3巻。第2巻刊行から4年3か月。第3巻には、東京大学出版会のPR誌『UP』連載の101回(2013年8月号)から150回(2017年9月号)までと、その他の雑誌等に発表した各種のエッセー漫画…
〇国立近代美術館 企画展『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』(2017年12月1日~2018年3月21日) 熊谷守一(くまがいもりかず、1880-1977)の名前を覚えたのはいつ頃だろう。明るい色彩と明確なかたちが特徴で、一度覚えたら、決して他の画家と紛れることの…
〇竹本織太夫『文楽のすゝめ:An Encouragement of BUNRAKU』 実業之日本社 2018.1 1月に大阪、2月に東京で襲名披露を行った、豊竹咲甫太夫あらため六代目竹本織太夫さんの本である。ペパーミントグリーン一色の表紙がオシャレ。紙質も軽くやわらかで、ちょ…
〇たばこと塩の博物館 特別展『ちりめん細工の今昔』(2018年1月23日~4月8日) 「たばこと塩の博物館」は、もと渋谷の公園通りにあったが、2013年9月に閉館し、2015年4月、現在の墨田区横川に移転して、リニューアルオープンした。公園通り時代には何度か行…
最近、大きな本屋といえば、丸の内オアゾの丸善に行くことが多い。めぼしい新刊を買いさらったあとは、4階のM&C Cafe(エムシーカフェ)でティータイムを過ごす。窓際の席に陣取ると、JR東京駅を出入りするさまざまな電車を見下ろすこともできる。だが、休…
〇永青文庫 早春展『細川家と中国陶磁-名品でたどる中国のやきもの-』(2018年2月10日~4月11日) 興味のある展覧会だったので、始まって早々に見に行った。同館の設立者である細川護立は、大正末年のヨーロッパ旅行中から中国の古美術品を本格的に蒐集し…
〇筒井清忠『戦前日本のポピュリズム:日米戦争への道』(中公新書) 中央公論新社 2018.1 現代の政治状況の説明にしばしば用いられる「ポピュリズム」。しかし、要するに「大衆の人気に基づく政治」ということであれば、日本では戦前期にも経験があった。本…
〇国立劇場 人形浄瑠璃文楽 平成30年2月公演 ・第3部『女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)・徳庵堤の段/河内屋内の段/豊島屋油店の段/豊島屋逮夜の段』(2月11日、18:00~) 第2部に八代目竹本綱太夫五十回忌追善と豊竹咲甫太夫改め六代目竹本織太…
〇川越市立美術館 特別展『生誕130年 小村雪岱-「雪岱調」のできるまで-』(2018年1月20日~3月11日) この特別展が見たくて、川越まで行ってきた。以前、仕事の関係で川越よりもさらに奥(秩父寄り)に住んでいたことがあって、週末に川越まで出てくると…
〇井波律子『中国名言集:一日一言』(岩波現代文庫) 岩波書店 2017.11 私は電車やバスでの移動中に本を読むのが大好きだ。ところが今は職住が接近しているので、毎日10分程度(片道)しか電車に乗らない。そのため、読書量がすっかり減ってしまっている。…
○Bunkamuraザ・ミュージアム 『神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界』(2018年1月6日~3月11日) 神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世(1552-1612)は、オーストリア大公国ウィーンで誕生。少年時代をスペインで過ごし、24歳で「神聖ローマ帝国皇帝」とし…
〇川端基夫『消費大陸アジア:巨大市場を読みとく』(ちくま新書) 筑摩書房 2017.9 これまで多くの日本企業がアジアに進出し、消費の場面に食い込もうと努力してきたが、思うような成果が出ていないところも多い。著者は、その要因が「意味づけ」の違いにあ…
〇三井記念美術館 『国宝 雪松図と花鳥-美術館でバードウォッチング-』(2017年12月9日~2018年2月4日) 恒例の『雪松図屏風』の新春公開に合わせて、今年は館蔵品の中から花鳥、なかでも「鳥」に焦点をあてた展覧会。あまり期待していなかったので、会期…
〇NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』 2016年から3シーズンに渡って放送されたドラマ『精霊の守り人』が完結した。シーズン1は全4回(2016年3-4月)、シーズン2『悲しき破壊神』は全9回(2017年1-3月)、シーズン3『最終章』は全9回(2017年11月-2018年1月…
門前仲町に、昨年12月にオープンした新しいパン屋さん「トリュフベーカリー(truffle bakery)」でお買いもの。平日の夜、仕事帰りに何度か前を通っていたのだが、ガラス戸越しに見える店内はいつもきれいに片付いていて、最近まで何のお店かも分からなかっ…
〇鴻上尚史『不死身の特攻兵:軍神はなぜ上官に反抗したか』(講談社現代新書) 講談社 2018.1 鴻上尚史さんの名前は劇作家・演出家として承知していたので、このようなノンフィクションを書かれたことが不思議だった。最初、同名異人かと疑ったくらいだ。冒…