2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
〇鵜飼秀徳『仏教抹殺:なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』(文春新書) 文藝春秋 2018.12 おどろおどろしいタイトルだが、オビには大きく「廃仏毀釈」の文字があって、面白そうかなと思って購入した。廃仏毀釈とは、1868(慶応4/明治元)年に出された一連…
〇大阪市立美術館 特別展『仏像 中国・日本』(2019年10月12日~12月8日) ポスターには「中国彫刻2000年と日本・北魏仏から遣唐使そしてマリア観音まで」という、情報ばかり多くてよく分からない文字列が添えられている。概要によれば、いつの時代も中国で…
〇劉慈欣;大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳『三体』 早川書房 2019.7 話題の長編SF小説『三体』を読んだ。中国のSF作家・劉慈欣(1963-)が2006年に発表し、2008年に出版した作品である。2014年に英語に翻訳され、英語圏でも多くの読者を獲得している。…
〇中之島香雪美術館 特別展『交流の軌跡-初期洋風画から輸出漆器まで』(2019年10月12日~12月8日) よく晴れた日曜日は大阪でスタート。本展は、香雪美術館が所蔵する『レパント戦闘図・世界地図屏風』(重要文化財)を軸に、西洋製銅版画に典拠を求められ…
■大津市歴史博物館 第79回企画展『大津南部の仏像-旧栗太郡の神仏-』(2019年10月12日~11月24日) 大津市南部、膳所・石山を含む旧志賀郡と、瀬田川の東側、草津市、栗東市、守山市の一部を含む旧栗太郡(くりたぐん)に残る仏像・仏画等、展示替えを含め…
〇京都国立博物館 特別展『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』(2019年10月12日~11月24日) 別稿のとおり佐竹本三十六歌仙絵を堪能した後、あらためて3階の先頭から展示を見てゆく。第1室は古筆の名品。継色紙「いそのかみ」と升色紙「かみなゐの」…
〇京都国立博物館 特別展『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』(2019年10月12日~11月24日) かつて2巻の絵巻物だった『佐竹本三十六歌仙絵』が大正8年(1919)に分割されてから100年を迎えることを機に、断簡37件(36歌仙+住吉明神)のうち31件が一…
土日で関西に出かけて、この時期どうしても見たかった展覧会巡りをしてきた。もともと三連休に予定していたのに台風で取りやめた旅行の、いわば「振り替え」である。 先週末だと大津祭りと大徳寺曝涼があったのだが、それがなくなった分、2日間に短縮しても…
〇『東京人』2019年11月号「特集・台湾 ディープ散歩」 都市出版 2019.11 先日、ジュンク堂某店の公式ツイッターが「女子旅ばかり意識して、つまらない台北特集ばかりだったが」という前置きで本誌を紹介したため、「女子旅を揶揄するのはどうか」「女性蔑視…
〇金成隆一『ルポ トランプ王国2:ラストベルト再訪』(岩波新書) 岩波書店 2019.9 2016年のアメリカ大統領選を取材した『トランプ王国』の続編。トランプの大統領就任からほぼ2年が経過した、2017~19年のアメリカを取材する。前作で訪れた中西部の「ラス…
〇前田健太郎『女性のいない民主主義』(岩波新書) 岩波書店 2019.9 前田健太郎さんは、前著『市民を雇わない国家』がたいへん面白く、その中でも、日本の公務員数が抑制されたために、他の国なら公務員になれた集団すなわち女性が大きく不利益をこうむった…
〇布留川正博『奴隷船の世界史』(岩波新書) 岩波書店 2019.8 奴隷船を主題として大西洋奴隷貿易をめぐる世界史をたどる。まず驚かされるのは、本書の基礎データとして、奴隷貿易に従事した船舶のデータベースが公開されているということ。その名は「奴隷航…
〇出光美術館 『名勝八景-憧れの山水』(2019年10月5日~11月10日) あまり詳細を把握せずに行ったら、とても面白い展覧会だった。冒頭には玉澗筆『山市晴嵐図』(湖南省・洞庭湖の瀟湘八景のひとつ)。まあ出光美術館で「名勝八景」をテーマにするなら、そ…
先月の関西旅行で大阪の国立民族学博物館の『驚異と怪異』展を見に行ったとき、会場内で撮影が許可されていたもの。中華系の龍踊り(じゃおどり)に使うような龍。 あと、全然関係ないのだが、万博記念公園の太陽の塔。前々日に奈良博でマニ教絵画を見たせい…
〇東京美術倶楽部 『2019東美アートフェア』(2019年10月4~6日) 週末、美術商の展示会である東美アートフェアを久しぶりに覗きに行った。あれ?今年は3年に一度の『東美特別展』の年じゃなかったかな?と思ったが、裏事情はよく分からない。この展示会は、…
レポートを書いていない展覧会が溜まってきたので、とりあえずメモだけでも。 ■国立民族学博物館 特別展『驚異と怪異-想像界の生きものたち』(2019年8月29日~11月26日) むちゃくちゃ楽しい展示! 世界各地の人々の想像の中に息づく生きものを具体化した…
〇『九州縹緲録』全56集(2019年、檸檬影業他) 春に見ていた『九州・海上牧雲記』と同じ、玄幻ドラマ(ファンタジー)「九州」シリーズの最新作。繰り返しておくと、「九州」は7人の作家が共同創作した架空世界で、内海を囲む3つの大陸に、人族、羽族、鮫族…
9月の三連休のレポートが書き切れないうちに、仕事で1泊2日京都出張に行ってきた。 月曜の午後に京都について、六波羅蜜寺~清水寺~祇園を歩いた。清水寺界隈は、平日なら人が少ないかと思ったが、修学旅行生と外国人観光客(西洋・東洋)でそこそこの混雑。…