見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2018ほぼ三月尽

今日は三月尽の1日前の金曜日。年度末の出勤は今日で終わり。週末を挟んで新年度である。 職場の近所の小学館本社ビルの1階にある「mi cafeto(ミカフェート)一ツ橋店」の「校了弁当」(小)。 多くの編集部が入る小学館ビルにあることから、この名前をつけ…

新しい?懐かしい?/雑誌・BRUTUS「台湾」

〇雑誌『BRUTUS』2018年4/10号「101 things to do in 台湾. 増補改訂版」 マガジンハウス 2018.4 おや、台湾特集だ、と思って購入した。台湾には十数年前に旅行して以来、久しく行っていなかったのだが、一昨年の春、昨年の冬と続けて行ってみたら、もっと気…

2018ご近所・門前仲町の桜

自分のブログをざっと探してみたら、2016年は吉野と大阪の桜、2014年は金沢文庫の桜、2012年は京都と東京の桜の写真をUPしている。なぜ2年置きかというと、このところ2年周期で転勤を経験しているためだ。転勤のある年は、落ち着いて桜など見ていられない。…

フランドル絵画の宇宙/ブリューゲル展(東京都美術館)

〇東京都美術館 特別展『ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜』(2018年1月23日~4月1日) 16、17世紀のヨーロッパにおいてもっとも影響力を持った画家一族のひとつであったブリューゲル一族の作品と、同時代のフランドル絵画約100点を展示する。最も著名は…

戦乱を生き抜いて/顔氏家訓(顔之推)

〇顔之推著;林田愼之助訳『顔氏家訓』(講談社学術文庫)講談社 2018.2 最近読んだ井波律子氏の『中国名言集』に『顔氏家訓』から採られた語句があった。「積財千万、薄伎の身に在るに如かず」(千万の財産よりも、ささいな芸が身を助ける)と「飽くを求め…

幻術の中の真実/映画・空海-KU-KAI-美しき王妃の謎

〇陳凱歌(チェン・カイコー)監督『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』 久しぶりに映画を見に行った。原作は夢枕獏の小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』である。読んでいないけど、夢枕獏と聞けば、ミステリアスで奥の深いファンタジーだろうと思っていた。ま…

ベラスケスを楽しむ/プラド美術館展(国立西洋美術館)

〇国立西洋美術館 日本スペイン外交関係樹立150周年記念『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光』(2018年2月24日~5月27日) スペイン王室の収集品を核に1819年に開設されたプラド美術館のコレクションから、ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)の作品7点を…

小堀遠州の奇麗さび/寛永の雅(サントリー美術館)

〇サントリー美術館 『寛永の雅(みやび):江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽』(2018年2月14日~4月8日) 冒頭のパネルに「みなさんは寛永(1624-1644)と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?」的な呼びかけの一文があった。私が最初に思い出すのは「…

立春・桜と野鳥

季節が逆戻りしたような冷たい雨の一日だったけど、年度末の貴重な祝日。 遅く起きて、布団の中でぬくまっていたら、窓の外で、ミャウミャウというカン高い鳥の声がした。札幌に住んでいたとき、夏の朝によく聞いた鳥の声に似ていた。慌てて起き上がって、外…

恐ろしくて、少し滑稽/空気の検閲(辻田真佐憲)

〇辻田真佐憲『空気の検閲:大日本帝国の表現規制』(光文社新書) 光文社 2018.3 1928年から1945年までの間、帝国日本で行われた検閲の実態を紹介する。これ以前については、1923年の関東大震災で内務省の庁舎が火災に遭い、多くの資料が灰燼に帰してしまっ…

小さないれもの/香合百花繚乱(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『香合百花繚乱』(2018年2月22日~3月31日) ずいぶん昔、根津美術館では「茶入れ」の展覧会を見たことがある。よその美術館では「茶釜」とか「茶杓」の展覧会もあったが、「香合」をこれだけ(約170点)集めた展覧会は記憶にない。体系…

東夷の小帝国/戦争の日本古代史(倉本一宏)

〇倉本一宏『戦争の日本古代史:好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで』(講談社現代新書) 講談社 2017.5 近代日本は間断なく戦争をしてきたが、「明治維新」以前の日本は、ほとんど対外戦争の経験がない。古代の日本(および倭国)が海外で実際に戦争を行っ…

万博のコレクターたち/太陽の塔からみんぱくへ(国立民族学博物館)

〇国立民族学博物館 開館40周年記念特別展『太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料』(2018年3月8日~5月29日) 国立民族学博物館は、1974年に創設され、1977年11月に開館した施設であるが、開館に先立ち、1970年の大阪万博のために「日本万国博覧会世界…

中華ドラマ『瑯琊榜之風起長林』、看完了

〇『瑯琊榜之風起長林』全50集(2017年、東陽正午陽光影視有限公司、愛奇藝) 2015年に制作され、今なおファンを増やし続けているドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)』の続編である。日本では3月26日から『琅琊榜〈弐〉風雲来る長林軍』のタイトルで、CSチャンネ…

2018年3月@関西:山水(承天閣美術館)+京博

■承天閣美術館 相国寺・金閣・銀閣の名品より『山水-隠谷の声 遊山の詩』(2017年12月16日~2018年3月25日) ずっと気になっていた展覧会。終了前に東京から行けてよかった! とても素晴らしかった。相国寺と金閣寺(鹿苑寺)・銀閣寺(慈照寺)が所蔵する…

2018年3月@関西:修二会と奈良博

週末は関西小旅行。昨日10日(土)は京都に着いて、夕方から奈良に入った。お目当ては奈良国立博物館の修理完成記念・特別陳列『薬師寺の名画-板絵神像と長沢芦雪筆旧福寿院障壁画-』(2018年2月6日~3月14日)。薬師寺の塔頭・福寿院には33面の障壁画があ…

いつか見た風景/怪しい駅、懐かしい駅(長谷川裕)

〇長谷川裕、村上健『怪しい駅、懐かしい駅:東京近郊駅前旅行』 草思社 2013.8 先日、旅行に出かける前の羽田空港で見つけて(書店ではなくセレクトショップみたいなお店)、荷物になるのでその場では買わなかったが、気になったので、結局、別の書店で探し…

名言で読む物語世界/三国志名言集(井波律子)

〇井波律子『三国志名言集』(岩波現代文庫) 岩波書店 2018.1 『中国名言集』(岩波現代文庫、2017.11)の続編かと思ったら、原本の刊行はこちらのほうが早いのだそうだ。白話小説『三国志演義』から160項目の名言・名セリフを選び出し、原文、書き下し、日…

運慶仏お戻り開帳(横須賀・浄楽寺)

〇金剛山勝長寿院大御堂 浄楽寺(横須賀市芦名)収蔵庫改修記念『運慶仏お戻り開帳』(2018年3月1日~3月5日) 三浦半島の浄楽寺には、何度か行ったことがある。私は2001-2002年度は逗子に住んでいたので、たぶんその頃だ。いまブログの検索をかけたら、2009…

葛井寺の千手観音/仁和寺と御室派のみほとけ(東京国立博物館)

〇東京国立博物館 特別展『仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-』(2018年1月16日~3月11日) すでに前期を参観した展覧会だが、は後期(2/14-)から大阪・葛井寺の秘仏・千手観音菩薩坐像がお出ましになったので、仏友たちとともに再訪してき…

経済成長を望まない/新しい幸福論(橘木俊詔)

〇橘木俊詔『新しい幸福論』(岩波新書) 岩波書店 2016.5 ちょっと古い本だが、書店で見かけて衝動的に読みたくなった。たぶんその理由は、このところマスコミを騒がせている「働き方改革」問題にある。「はしがき」にいう。日本は少子高齢化が急速に進行し…

2018長崎ランタンフェスティバル

【gooフォトチャンネルから移行】2018年2月24日、長崎ランタンフェスティバルに行ってきました。