見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

琳派いろいろ/神坂雪佳(パナソニック汐留美術館)

〇パナソニック汐留美術館 『つながる琳派スピリット 神坂雪佳』(2022年10月29日~12月18日) 2003年4月に開館した美術館だというが、初訪問である。過去の展覧会を見ると、西欧の近代絵画や工芸をテーマにしたものが多いので、なかなか食指が動かなかった…

『五馬図巻』完全公開/中国書画精華(東京国立博物館)

〇東京国立博物館・東洋館8室 日中国交正常化50周年・東京国立博物館150周年・特集『中国書画精華-宋代書画とその広がり-』(2022年9月21日~11月13日) 『国宝展』で賑わう東博だが、私が待っていたのはこちら。毎秋恒例の中国書画の名品展である。開館15…

はたらくふね(浚渫船)@江東区大横川

我が家の窓の外を流れているのは大横川。 先週末、ふと外を見たら、浚渫船が止まっていた。我が家の前を通り過ぎていくのは何度か見たことがあるが、止まった状態は初めて見た。 そして火曜~水曜に、少し場所を移動して、我が家の前で川底の土砂を掬い取る…

源氏物語絵巻もチェック/大蒔絵展(三井記念美術館)

〇三井記念美術館 特別展『大蒔絵展-漆と金の千年物語』(2022年10月1日~11月13日) この春、MOA美術館で開催された展覧会の共同開催展。このあと、2023年春の徳川美術館を加え、3会場で国宝25件、重要文化財51件を含む計188件を展示する企画である。三井…

今年も美術の秋/2022東美アートフェア

〇東京美術倶楽部 『2022東美アートフェア』(2022年10月14日~16日) 恒例の東美アートフェアに行ってきた。印象に残ったお店(ブース)を記録しておこう。 まず4階、古美術京橋には、角髪(みづら)の木造童子像に「童形若宮」(藤原時代)の札が添えてあ…

韓国史の内側から見る/韓国併合(森万佑子)

〇森万佑子『韓国併合:大韓帝国の成立から崩壊まで』(中公新書) 中央公論新社 2022.8 本書は、19世紀の東アジアの国際関係の概観から始まる。19世紀の東アジアは中国(清)を中心とする「朝貢体制」にあった。朝鮮は中国の「属国」であったが、内政外交の…

復活!川越祭り2022

川越祭りに行ってきた。3年ぶりの開催だというが、私は2015年に見に行ったのが最後らしいので、7年ぶりになる。今年は川越市市制施行100周年にあたることから、29台の山車すべてが巡行する盛大な祭りを予定していたが、新型コロナ感染防止のため、大声での会…

運慶以前と以後も/運慶(神奈川県立金沢文庫)

〇神奈川県立金沢文庫 運慶800年遠忌記念特別展『運慶 鎌倉幕府と三浦一族』(2022年10月7日~11月27日) 7~9月に横須賀美術館で行われていた展覧会の巡回展である。全36件(+特別出品・参考出品あり)のうち仏像は20件くらい。金沢文庫だけで展示される仏…

大勾玉展(大田区立郷土博物館)ほか

10月三連休に見てきた小さな展覧会をまとめて。 ■大田区立郷土博物館 特別展『大勾玉展-宝萊山古墳、東京都史跡指定70周年-』(2022年8月2日~10月16日) 全国各地から約1500点の勾玉を一堂に集めた大勾玉展。大田区には全く土地カンがないので、ネットで…

朝鮮半島の小さな国々/加耶(国立歴史民俗博物館)

〇国立歴史民俗博物館 国際企画展示『加耶-古代東アジアを生きた、ある王国の歴史-』(2022年10月4日~12月11日) 楽しみにしていた展覧会なので、さっそく見てきた。企画趣旨によれば、加耶(かや)とは、日本列島の古墳時代と同じ頃、朝鮮半島の南部に存…

現代によみがえる武侠劇/中華ドラマ『飛狐外伝』(2022年版)

〇『飛狐外伝』全40集(騰訊視頻、2022年) この作品、私は原作もドラマも知らなかったので、見るべきか迷っていた。そうしたら、2000年代前半に数々の名作武侠ドラマを生み出した張紀中プロデューサーが関わっているという情報が流れてきたので、見ることに…

硯箱の四角い宇宙/蔵出し蒔絵コレクション(根津美術館)

〇根津美術館 企画展『蔵出し蒔絵コレクション』(2022年9月10日~10月16日) 初代・根津嘉一郎が蒐集した蒔絵作品の粋を、初めてまとめて紹介する。「飲食器」「硯箱」「調度」「装身具・馬具」「楽器」という用途で分類した展示方法が面白かった。 硯箱は1…

2022年9月@東京:展覧会拾遺

■日本民藝館 特別展『柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて』(2022年9月1日~11月23日) 日本民藝館といえば柳宗悦、柳宗悦といえば朝鮮の工芸だと思っているので、絶大な信頼感を持って見に行った。大展示室の展示ケースには、絵画コレクションが勢ぞ…

上空からの眼差し/空爆論(吉見俊哉)

〇吉見俊哉『空爆論:メディアと戦争』(クリティーク社会学) 岩波書店 2022.8 本書は、第一次世界大戦期に始まり、今日まで続く空爆の歴史を、メディアの歴史として捉えたものである。副題「メディアと戦争」が意味するのは「メディア技術としての戦争」で…

都会のヒガンバナ

ヒガンバナは大好きな秋の花で、神奈川県の逗子に住んでいたときは、鎌倉の鶴岡八幡宮近くの群生地を見に行くのを、毎年楽しみにしていた。 都内では、皇居のお堀端に群生地があったと思うが、あまり街中では見かけないなあと思っていたら、すぐ近所の小学校…

2022年9月関西旅行:中央アジア(MIHOミュージアム)他

■東寺宝物館 『鎌倉時代の東寺-弘法大師信仰の成立-』(2022年9月20日〜11月25日) 鎌倉時代の東寺は、後白河法皇や源頼朝の支援によって伽藍や仏像の大修理が行われ、新たな法会や行事が定められた。その経緯を主に文書資料によって紹介する。伽藍の修理…